レモネードを作ろう

  • 徳間書店 (1999年4月1日発売)
3.84
  • (12)
  • (18)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 134
感想 : 20
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198610050

みんなの感想まとめ

テーマは、人生の苦味と甘味が交錯する中での成長と希望です。物語は、17歳のジョリーと14歳のラヴォーンという二人の少女を中心に展開し、彼女たちの視点を通じて、社会の厳しさや個々の背景に潜む葛藤が描かれ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • しばらく前に読了。ずっと前から気にはなりつつ、読んだことがなかったもの。
    予想以上に、よかった。ラヴォーンの目に映ったことを描いていく、という軸にぶれがなくて、結論や主張じみた方向に流れるよりも、そちらを大切にしている感じが、個人的にはとても好き。ひとつひとつのシーンを、少しずつ、でもきちんと挟んでいるわりに、意外とあっさりした終わり方も。そして、「問題」を描くことは、必ずしも過剰な主張や抵抗を強調することではないのだよな、と思う。どこかを風通しよくすることは、比喩的にはそうであったとしても、「闘い」であることが必要とは限らない。
    そう、レモネードを、作ろう。

  • この本は、みんなに読んでほしい、知ってほしい。
    甘くて優しい、あとめっちゃ苦い。
    これはどんな本って言葉では言えない。
    読まなきゃわかんない。

  • 2人のこどもがいる17歳のジョリーと大学に行くためにベビーシッターをする14歳のラヴォーン。ふたりをみていると、生まれや育ちや、自分ではどうしようもないいつかの自分の悩みを思い出します。もちろんずっと、彼女たちの方がヘビーなのですが。過ってレモンをつかんでも、レモネードをつくることはできるのです。

  • 貧困からの脱出のため、大学に行くことを決意する主人公。ベビーシッターのアルバイト先は自分と同年代の17歳の二人の子持ちのシングルマザー。彼女は自分よりもさらに劣悪な環境で暮らしている。タイトルの意味は終盤に明かされるが、なんとも味わい深いタイトルだと思う。

  • "12歳のための~”から。解説によると『散文的』な書き方をされているため、300ページくらいあるけどサラサラッと読み通せる物語。内容は、それくらいの年齢の少女が、いかに外への眼差しを入手すべきかというもの。それ以上に言うことは無いかな。

  • 劣悪な環境や貧しい暮らしから抜け出すために、主人公ラヴォーンは大学に行くことを決心し、そのためにアルバイトを始める。
    そのベビーシッターのアルバイト先がジョリーとその二人の子供たちの住む、ラヴォーンよりさらに厳しい食べることにも事欠くような家庭だった。

    見るに見かねる、放っておけなくなって、ラヴォーンは何とかしなくっちゃ、と奮闘する。
    ジョリーは学校に通い、子供たちは保育所で見てもらえるようになる。
    このあたりの供述は福祉の充実したアメリカの事情がよくわかって興味深い。

    かつて湯浅誠は「貧困」とは「溜め」が無いことだといった。お金がなくても、頼れる親がいたり、仕事を紹介してくれる友人がいてくれることで貧困にならないで済むと。
    まさにラヴォーンはジョリーにとっての「溜め」になったのだと思う。

    この町にやたら落っこちている絶望をしょいこまないことも重要だけれども、避けられないで絶望に遭遇することもあり、そんな絶望の中でも、オレンジがレモンであったなら砂糖を混ぜて「レモネードを作ろう」というのが主題であり、タイトルになっている。

    この後ジョリーはラヴォーンはどうなるのだろう、と思うけれど、作者はちゃんと自作を用意してくれている。こうご期待。

  • 二人の少女の出会いからはじまった物語に,世のなかの理不尽さと母の強さを感じました。
    子どもは親を選べない。でも人生を切り開く力を秘めている。
    そんな風に思える作品でした。

  • 小学生の時に読んだ作品。

  • MAKE LEMONADE 1993 Virginia Euwer Wolff
    304p

    レモンの種を植えた鉢から芽が出たよ、といったジョリ―になんだか感動。ジョリ―が言いたかったのはラヴォーンへの感謝の言葉と思う。じんわり温かくなる良い本だなぁ。
    5頁と少し訳者の方のあとがきも良い。読後に作者や訳者のあとがきがないとちょっと物足りなく感じるのでうれしい。
    第2作もあるので読まねば。

  • 大学へ行くことをめざすラヴォーン。ラヴォーンたちのまわりには大学に行ける人がほとんどいない。
    ベビーシッターをしてお金をためようとする彼女の前に、17歳で2児の母、ジョリーからのSOSが届く。

    今の日本にも通じるものがある作品。軽い文体でさらっと読める。

  • 正直内容あんま覚えてないんだけど、小学校の時図書館で借りてすごい衝撃を受けたのですごく印象に残ってる もう一度読みたい

  • 感じることだけど、言葉にはどうしてもできない感情や想いが、やさしく、素直に表現できていて、本当の意味で親しみを持てた。ジュリーの怖がる気持ち、わかるな。ラヴォ−ンの積極的さには感動。 登場人物が置かれている状況には、すなおに入り込めることはできなかったけど、物事ひとつひとつの捉え方や、見方、言い表し方が、とても素敵だった。

  • 衝撃の一言。
    アメリカのYAはとにかくすごい。生きるということはこれほども過酷なことなのか、でもその中で確実に生きている子ども達の姿がある。
    不満ばかり言っている自分が恥ずかしくもあり、そして勇気をもらった。

  • 大好きな一冊。

    すべてがなんだかいとおしくなる。

  • 胸が痛くなります。

  • 十七歳の若きシングルマザー(二人の子持ち!)ジョリーと、そのベビーシッターをすることになった女の子。ぐちゃぐちゃな家の中でぐちゃぐちゃに遊ぶ子供たち。何がいけないのよ?私にどうしろって言うの――。甘い、苦い、優しい。

全16件中 1 - 16件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、児童文学の創作・翻訳にたずさわる。創作に『3じのおちゃに来てください』、翻訳に『ぼくが消えないうちに』『ぼくはおじいちゃんと戦争した』『スモーキー山脈からの手紙』『きみのいた森で』など多数。

「2022年 『トラからぬすんだ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

こだまともこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×