木曜組曲

著者 :
  • 徳間書店
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レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198610937

感想・レビュー・書評

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  • 恩田陸の小説、です。
    まあまあ面白い、です。
    もうちょっと全体的に盛り上がってもいいかなと個人的には感じます。
    もう一回読んだら印象かわるかな。

  • けっこう好きよ。


  • 『夏の名残りの薔薇』を読了後
    恩田女史を続けて読みたくて
    積読を漁りました。
    発見したのが、本書 『木曜組曲』。

    雰囲気も作風も全く前読作とは異なったこと、
    内容の濃度も全く違ったこと、
    今は、良かったのか悪かったのか、よく分からない。

    一晩経過して言えることは、
    本書、とってもシニカル。  アハハ

    とにかく簡単に言うと、
    女性が五人集まり(俗に言う、おばちゃん達だねぇ)
    三日間、食べて飲んで、飲んで食べる。
    べらべらしゃべって、日常に帰っていくお話。
    まあ、それだけではないけれど、ね。 へへ;

    内容は(笑)
    耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。
    時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。
    ライター絵里子、流行作家尚美、純文学作家つかさ、編集者えい子、
    出版プロダクション経営の静子。
    なごやかな会話は、
    謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
    はたして時子は、自殺か、他殺か―? 気鋭が贈る、長篇心理ミステリー。
    (「BOOK」データベースより)


    そう、もちろん、本書はミステリィなので
    おしゃべりで終るものではない^^;
    その中に、有名女流作家の自殺、という
    底辺ともいえる大前提を設定し、
    その作家の血縁者並びに近しい人間を配置。
    作家が薬物死したのは四年前。
    「うぐいす館」と呼ばれる彼女の邸宅で。
    その場に居合わせたのが、前述の五人の女性たち。

    彼女達は時子を偲び、
    翌年から「うぐいす館」に集うことにしていた。
    物語は、
    四年前の事件(?)を解明させるべく展開していく。
    偲ぶ会も四年目にして馴れ合い、単調化気味。
    その日の朝、
    贈られた花束と添えられたメッセージカードから
    四年前の、検証が始まった。

    本当に観劇をしているような作品だった。
    場面があまりに動かなすぎて、
    リビングでのワンシーン、ワンシーンが
    終始舞台上で行われているような感じだった。

    でも、流石は恩田女史だけのことはあって、
    女性特有の心理戦の楽しみがテンコ盛り。
    また、女性ばかりだからなのか
    とても分かりやすい言葉と、語りばかりだった。
    誰か一人に感情移入することなく、
    全員の立場になって、考え、疑い、飲みました(笑)
    そして、それそれの感性によって、
    時子という人をイメージすることができた。

    五人の思考、駆け引き、言葉の選択、言葉の切り出し方・・・
    とにかく楽しい。 
    美味しい料理とお酒がちゃんと小腹が空くころに登場する。
    登場人物が四人まで作家(物書き)、
    残るひとり(えつ子)は、敏腕ベテラン編集者。
    この設定も面白かった。 
    よくまぁ、こんな魅力的な物語が書けるものです。
    感心してしまった。  あ〜面白かった。

    気分がスグレナイとき、読み返したい作品になりました。



    恩田女史は、誰に一番自分自身を反映させたのだろう。
    ビール党は絵里子なので、絵里子かな? いや、安易過ぎだ(笑)
    あまり大きな共通点が感じられなかったから…
    きっと全員に、どこかしら投影したのでしょう、ね。

    あっそういえば私、
    木曜日が一番好き、って感覚、よく分からない(笑)
    やはり金曜日が一番好きだもの!



    昨日、積読から 『まひるの月を追いかけて』 も発見。
    次は、一人称を堪能したいと思います(*^^)v

  • 館もの。好きです。謎に満ちた女流作家の死について語る女たち。ミステリ。どろどろ。食べ物がおいしそう。

  • とっても恩田 陸っぽい1冊でした♪
    お決まりの密室で登場人物少ない系。
    結構終わりの方まで「あれ?これ誰だっけ?」と何回も読み返してしまいました・・・。
    登場人物5人なのに

  • 関係者の回想だけで、事件を再構築していく、恩田陸お得意のパターン。次々現れる新しい展開に、一気に読んでしまう。

  • 時子を殺した毒は誰によって運ばれたのか。女たちの生々しい嫉妬と愛情。時子を囲む女たちは各々が各々美しくて強い。
    映画化された原作ですが、これはこれでかなり楽しい。映画はあっさりとまとめているという感じはしますが、原作は綿密に登場人物の心理が描写されています。さすが恩田陸とうならされる作品です。

  • 傑作♪
    最初から最後まで手綱の効いたミステリー
    すでに過去の事件の回顧ってとこもいい
    女ばっかってのもいかにもでいいよね
    タイプの違う4.5人の人間関係を描く手腕はいつもながら最高だと思う
    映画も見てみたい

    女流作家の死について

  • 耽美小説の大家、重松時子の死から五年。その不可解な死の真相を解こうとする、心理戦のミステリー。
    >
    一軒の洋館の中で行われる、告白と告発が次第に熱を帯びていくとともに、真相に近づいては離れ、を繰り返す様がとても面白い。文筆業に携わる女性達の本音から、「書く」ことへの作者の思いが読み取れるようなところもとても興味深かったです。

    謎は明かされない。参加者の一人になったような気分で、真相に手に汗握れる作品です。

  • 全員なんらかの形で物書きに携わる女性達なので
    腹の探り合い・心理戦が一味違ってます。
    ずけずけものを言っても嫌みでないキャラクターたちのやりとりが
    なんと言っても楽しいし、気持ちいい。
    女って怖いよねぇ(笑)

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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