薔薇の木の下

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 20
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198611385

作品紹介・あらすじ

秘めやかな官能の記憶。名手が紡ぐ七つの愛の調べ。直木賞作家の自薦アンソロジー!書き下ろし一篇、未収録一篇を含む七篇のお気に入り。

感想・レビュー・書評

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  • 短篇7話。解説 結城信孝。
    春の水音
    囚われて
    封印の家
    老後の楽しみ
    妻と未亡人
    薔薇の木の下
    秘密

    推理小説のようで、幻想小説のようで、怪奇小説のようで、恋愛小説のような話が多い。
    春の水音
     頭の中で水の音がするという。勤め先の奥様がつきあった人が、その娘と結婚し、最後は自分と結婚するという話。

    囚われて
     イグアナのぬいぐるみを贈られた。拾ったチワワの名前はベル。公園で出会った男は谷村正樹。夫を刺し殺した後で、何が幻かを明らかに。

    封印の家
     継母が亡くなって,明らかになる自分の過去。継母が守ってくれた自分の過ち。忘れていた過去を思い出し,継母の愛情の深さに気付く。

    老後の楽しみ
     芙美子が知り合った老人たち。火事で家族を亡くしたという寒河江(さかえ)。長屋住まいの服部銀子と西村八重。ある日芙美子の家が火事に。恐怖小説と呼んでいいかも。

    妻と未亡人
     知人が亡くなり,その未亡人が相談に来る。相談にのっているうちに,妻に報告を怠っていく。未亡人が愛人と蒸発しようとした時に事件が起きる。恐怖小説の部類かも。

    薔薇の木の下
     薔薇の木の苗を作るところから話は始まる。脅迫され殺した死体を埋めた上に薔薇を育てる。落ちていたイヤリングも一緒に埋めるが、それが次の惨事を生む。恐怖小説としかいいようがないかも。

    秘密
     一つの秘密の当事者のところに、もう一つの秘密かもしれない事件の当事者が、夫の一周忌に挨拶に来る。過去を追憶として記述し,秘密は秘密の侭終わる。

    どれもこれも、良い意味で期待を裏切る推理小説の要素がある。怖いものもあれば、怖そうだけど無事に終わるものもある。小池真理子の小説家としての技量の深さに感服する。
    どの話も方向性が様々なのに質的にはある水準以上に揃っている。すごいかも。

  • 人間って、自らを色んな手段で守るようにできてるんです、きっと。
    人間模様怖い話あり。
    『水の音』は最後そういう展開だったのか。っと意外だったけど
    少し悲しいお話でした。

  • 読みたい本

    内容(「BOOK」データベースより)
    秘めやかな官能の記憶。名手が紡ぐ七つの愛の調べ。直木賞作家の自薦アンソロジー!書き下ろし一篇、未収録一篇を含む七篇のお気に入り。

    他で読んだものがあった本。

  • 小池真理子さんというと、昔は「オチがドツボミステリ(読んだ人には分かるでしょうか)」で今は「恋愛小説」というイメージ。で、これはちょうどその境目くらいの作品を集めた短編集。恋愛小説の要素が強いけれど、どれもこれも背すじがすっと寒くなる結末が待っていて、かなり好き。
    やはり名作は表題作と「老後の楽しみ」かな。なんとも皮肉な結末が恐ろしくもあり滑稽でもある。こういう味わいが私としてはかなり好きなので、またこういうの書いて頂きたいんだけど。完全に恋愛小説に転向されちゃったみたいなので、無理だろうなあ。

  • 人生で抱えてしまった誰にも言えない秘密。脳裏にしまっておいた記憶。静かに眠り続けていたものが 些細なきっかけで大きな波紋を呼び 破滅へと導いてしまう..そんな物語。小池テイストでエロチックに 絶望的に 刹那的に色々な展開をみせてくれます。

  • 怖い、怖いです。。。
    恋をした女性はまわりが見えなくなって怖い目に合うし、恋された女性はその相手を利用しちゃうし、
    とにかくなんかぞっとします。
    読んでる途中で「あ〜やばい、これやばいよ。。。」って感じがします。
    いろんな意味で女性って怖い。
    女だから分かる怖さなのかも。

    小池さんと言えばこういう怖いお話もおもしろいです。
    怖いけど、どんどん読めちゃいますよ。

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著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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