ルー=ガルー ― 忌避すべき狼

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1875
レビュー : 234
  • Amazon.co.jp ・本 (760ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198613648

作品紹介・あらすじ

21世紀半ば。清潔で無機的な都市。仮想的な均一化した世界で、14〜15歳の少女だけを狙った連続殺人事件が発生。リアルな"死"に少女たちは覚醒した。…闘いが始まった。読者からの応募による未来社会の設定を盛り込んだ画期的な双方向性インタラクティブ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 分厚いけど読みにくくはない。手にとってもらいたい作品。

  •  ネットワークの発展により滅多に外出することがなくなり、人との繋がりが希薄になった近未来で、あるきっかけで繋がった少女たちが連続殺人事件を追跡する。

    要約:戦争中、人肉を食らい生き残った男は、その後人肉の味が忘れられず、人を殺さずともありつけるよう、人口食品を開発した。人肉の味覚はどうしても再現できなかったが、その開発により人類は生き物を殺さずとも生活できるようになり、男は人々の崇拝の対象となった。
     連続殺人は、人肉に対する男の欲求を満たすため、その親族(警察に所属)が犯していたものであった。

  • 人間が家のなかだけでほぼ暮らせるようになった近未来。人は生物を殺さず、人工的に作られた合成食品を食べて生活し、学生は週に1度、コミュニケーションを学ぶために登校する。人々は端末を肌身離さず持ち歩き、自分の位置を俯瞰する。そんななか起こる連続殺人事件に巻き込まれた少女たちの戦いが始まる。
    今から15年以上前の本だが、まだもう少し先の未来のようだ。昔読んだときはそれほど面白いと思わなかったが、今回読んだら面白くて、レンガ本を一気読みしてしまった。昔読んだときは、逆に似たような設定が溢れていたからかもしれない。葉月はともかく、ネコ、アユミ、ミオのキャラクターがいい。特にミオは、天才でぶっとんでいて最強だが、一番真っ直ぐ素直で、ある意味割りきっているところが魅力的だった。ネコに名前を呼ばれて放心してしまうところも可愛い。続巻もすぐに読まなくては。登場人物が同じかは知らないが。

  • 近未来の人間同士の交流が希薄になっている世界で少女たちが自分たちの殻を破るようなお話なんだけど…。

    200ページ読んでやっと物語が動きだし、さらに100ページ読んで話が見えてきて、さらに150ページ読んで自分の感覚と物語のスピードがシンクロしてきて…。

    まどろっこしいわっ!
    京極モノにありがちな展開だけれども、超絶まどろっこしいわっ!!

    途中、なんとなく村上春樹ちっくな雰囲気だったし、ある意味よくある近未来少女モノだったし、これをブ厚い京極さんで読みたいとは別に思わなかったなぁ~。

  • イラスト / copy right2001 Masayuki Ogisu-cwo TOKYO.com
    ブックデザイン / 祖父江 慎+coz-fish
    奥付ロゴマークデザイン / 京極 夏彦

  • 全760ページ。ブックデザイン/祖父江慎 奥付ロゴマークデザイン/京極夏彦 イラスト/©2001 Masayuki Ogisu-cwcTOKYO.com

  •  21世紀。端末によるコミュニケーションが普及。直接接触コミュニケーションが極端に減少し、20世紀末から拡大していた価値観が極度に変容。社会全体が合理的になった世界。そんな社会で少女たちはとある殺人事件をきっかけにまじりあい、危険に巻き込まれていく。
     とにかく、登場人物たちが魅力的に描かれている。現在の価値観とは全く異なる世界観で物語が描かれているため、いわゆる中二病とも単純に言えない、彼女達の個性的な言動が際立ち、惹きつけられる。
     2000年代には、冲方丁のシュピーゲルシリーズや、深見真の「ヤングガン・カルナバル」など、戦う少年・少女達の新しい姿が描かれた傑作が上梓されているが、本作はその先駆けであったとも思う。
     京極作品らしく、本が兎に角分厚い。文庫版は分冊されているのでそちらがおすすめ。

  • 前半は読み辛くて1週間かかってしまったが、後半はスルスルっと読むことができた。
    交互に視点が入れ替わってしまうのが冗長に感じてしまったけれど‥普通に面白いと思います

  • 昔読んだ時、面白さに衝撃を受けた。

  • 例によって分厚かった。そして、面白かった。
    2001年の作品だけど、スマホが席巻している今の方が世界観が想像しやすくなっているように思う。良いタイミングで読めた、というべきか、作者の方の先見の明を称えるべきか。
    自分は多分、橡さん寄りの、不破さんとの間の年代なのだろうけど、不破さんは感情移入しやすかった。
    最後のビル攻略のところは、本当にやりたい放題になっていて、これ、書いてて楽しかったんじゃないかな、と思った。その部分はやたらマンガ・ラノベチックだった。面白かったけど。
    女の子たちが、どの娘も可愛かった。
    歩未・葉月のホノボノ静かな二次創作の薄い本があったら是非とも欲しいくらい可愛かった…(スイマセン)

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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