- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198614034
感想・レビュー・書評
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少年の家出の旅物語。両親の喧嘩にうんざりし、学校には行かず列車に飛び乗る。目指すは離れて暮らす兄のもと。
追っ手が来るのでは?周りの大人に不審がられるのでは?と考えるとドキドキだ。そして自称“家出屋”の少年と出会う。この少年に振り回され、家出の旅は珍道中になる。
「たまに逃げ出したくなるのは当たり前のこと」というメッセージ性もある。
家出するなら祖父母の家だなと反抗期に考えたことがある。
学校があるから実行するなら休日、持ち物は電車賃や宿題やくるくるドライヤー、親に気づかれずにそっと家を出るには?、すぐにバレて鬼の形相で追って来そう…と考え面倒になる時点で深刻なものではない。反発できる親、帰る家があるのは幸せなことだと大人になって思う。
先日、子どもと外出先で喧嘩。その後ふと後ろを振り返ったらいない(-_-;) 一人で帰りやがった。私が数歩歩いている間に逃げ去ったようだ。「もう大きいので好きにさせてください」なんてLineが来た。一人ベンチに座り腹立つ気持ちを落ち着かせた。親に反発したくなる気持ちは分かるなぁと思うようにしたのと、気づかれないようにその場を去るスリルはいかほどなものかと想像すると可笑しくもなり、許すことにした。
その後家に帰って注意はしたけど、気持ちは分かる、経験あるよというような話もして、一件落着。
この本を読んで、その日の出来事を思い出した。 -
子どもの頃家出をしたいと思ったことは一度くらいはあるかも。道中でこんな頼もしい人と出会えたら心強いかも。
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11歳のジェイソンは、学校をサボって長距離急行列車に乗った。父さんと母さんが言い争いばかりする家から逃れたかった。それでリバプールに暮らす兄に会いにいくことにした。
ジェイソンは、色んな事を考えを巡らし、不安になっていた。
ジェイソンはトイレに行きたくなり、ドアをノックする、入っていた男の子がいきなり車掌は行ったのかとまくしたてた。そして、ジェイソンの胸ぐらを掴んでトイレに引き摺り込んだ。
彼、ジャムは自分は家出屋だと言う。そして、ジェイソンはジャムに万引きの手伝いを頼まれるが。
11歳のモヤモヤ感、家出(冒険)の不安を抱えた主人公。自由って最高と言うジャム。子どもは共感し大人は微笑んで読んでしまうような短な物語。
絵も文も洒落ていて(年寄りの私からするとだけど、10代はどう思うのだろうか)楽しくよめた。 -
キース・グレイさんの、短めにまとまったお話。
両親の喧嘩が嫌で(といっても離婚するとか言うような深刻なものではない)、学校をさぼり、電車に乗って一人暮らしをする兄の元へ向かう11歳の男の子の小さな冒険談。電車の中で出会った、電車の中や駅で暮らすホームレス(と名乗った)少年と更にちょっとドキドキの冒険をするけど……。
冒険って、戻ってこられる場所がしっかりあるから楽しめるのかもね。出迎えてくれたお兄さん、いい感じ。きっとお父さんお母さんも。 -
ジェイソンは、学校をさぼって、長距離急行列車に乗り込んだ。トイレに行くとなかには少年がいて、家出屋だと名乗った。1年以上ひそかに列車に住んでいて、車掌から逃げているんだって。
(『キラキラ子どもブックトーク』玉川大学出版部より紹介) -
子供と親の関係は、難しいねね…
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学校をさぼり兄のいるリバプールに向かう列車に乗ったジェイソンは、家出屋と名乗る少年ジャムに出会った。
家出した日のほんの一時を凝縮して書かれています。列車の中のみんなが自分を見ているのではないか、家出をしていることがわかり連れ戻されるのではないかという緊張感。そして出会ったジャムとのやり取り。家出屋として無賃乗車を繰り返しながら、列車や駅で寝泊まりしているという話に惹かれていく。
現実にぎゅうっと締め付けられて、そこから解放されるために家出という手段をとる。行動することで、心の締め付けが緩むこともある。それはジャムもまた同様に現実に抵抗しているのが、ラストに明かされます。ラストの甘酸っぱさが何とも言えません。 -
★★★★☆
父さんも母さんも、好きなだけケンカしたらいい!
ぼくは学校へ行くふりをして、兄さんのいるリバプールへ向かう列車にのりこんだ。連れ戻されないか、あたりをうかがうボクは「家出屋」を名乗る男の子と出会う。
(まっきー)
腹立ちましたが、この本を読むまですっかりあの出来事は忘れておりました^^;
トムソーヤの冒...
腹立ちましたが、この本を読むまですっかりあの出来事は忘れておりました^^;
トムソーヤの冒険!懐かしい…アニメで見ていましたが、原作は読んだことないんですよね。
忘れているので読んでみようかな。