魔法使いはだれだ ― 大魔法使いクレストマンシー

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198614041

感想・レビュー・書評

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  • 中盤以降、盛り上がってきてこれから!と思ったら、外国作品に多い、よく意味のわからない言い回しで、結局尻窄み感が強く終わった。

  • 魔法使いが火あぶりにされるという世界にある学校の話。
    火あぶりにされるのに、自分が魔法使いかもってなった時、みんな少し嬉しそうになるのが子供らしくてかわいかったです。

  • 大魔法使いクレストマンシーシリーズの一応3作目。
    このシリーズをこの本で4冊読み、私達の世界の言葉でいうパラレルワールドでの出来事という世界観にもだいぶ慣れてきました。とはいえ、前半のゆっくりなペースから、後半の怒涛の展開、というパターンは、他の作品と共通していて、途中から惹きこまれて読んでしまいました。他のことが出来なくなる罠のような作品です(笑)。
    前半、惹きこまれ方がゆっくりなペースなのは、舞台となるパラレルワールドがどういう設定なのか、読み進めていくうちに分かってくるという描かれ方のせいかもしれません。今回、召喚され…いや、呼び出されたクレストマンシー自身が、どういう世界かを生徒たちから情報を集めて掴んでいくのを読み、まさに読者も同じことをしているなと感じました。いやいや、クレストマンシーも大変ですね(笑)。
    シリーズの他の作品も読むと、この作品に登場するクレストマンシーが誰で(クレストマンシーは役職名なので)、どういう人物かがわかってきます。そういう意味では、1作だけしか読まないのは勿体無いです。あの、「何を考えているかわからない目つき」とか伏線がありまくり(笑)。
    ナンやチャールズ達のいる元の世界が灰色なイメージなのに比べ、ラストの世界が虹色な感じで、「魔女と暮らせば」や「クリストファーの魔法の旅」みたいに嫌な人物もそれほど出て来ず、読後感がなかなか良かったです。子供達の中に意地悪な子も出てきますが、そこは成長途中の子供達ですしね。
    1つの作品も、後半に掛けて惹きこまれますが、シリーズとしても、何冊も読んでいくうちに「もっと次の作品を読みたい」と思うシリーズです。

  • 登場人物が多く、人間味のあるキャラもその分多かったなと。
    これを読んだ時は誰にも共感出来ず、感情移入できなかった。淡々と進むストーリーを傍観してる感じ。
    クレストマンシーシリーズを集めきったらまた読み直そうと思う。

  • 感想記録なし

  • 小中学生の時に出会いたかった…

  • どうして魔法使いが弾圧される世界にいるのか、平行世界の分岐点の失敗が原因だったとは。
    登場人物が多く初め混乱したが、生徒も先生も個性的で、良い子だなぁと思える子がいないのが面白かった。
    チャールズもその邪眼であやうく黒魔術師になる所を、改心できてホッとした。
    そして今回も圧倒的なクレストマンシーの安心感。
    私も『クレストマンシー!』って呼んでみたい。
    どの巻も装画と挿絵が素敵です。

  • 魔法使いがたくさんいるのに、魔法使いだとバレると火あぶりにされてしまう世界。ワケアリの子供たちが集まる寄宿学校で、「このクラスに魔法使いがいる」という謎のメモが見つかり、騒動がはじまる…というファンタジー。
    この物語、何が面白いって、見事にいい子が一人もいないこと。みな勝手。大人も子供も。それでも物語が進むうちに、なんとなくお互いのことが理解できるようになって、この世界をあるべき姿に戻そうと力を合わせるようになる。物語のあちこちに散りばめられたエピソードや仕掛けが、そのラストに向かってぎゆーっと収斂していくのがなんとも痛快で、ワクワクします。
    ファンタジーは面白い。

  • 2021/04/15

    ・読んだことがあるはずなのに全く記憶がない

  • 久々に、児童書を読みました。主人公は、クレストマンシーではなく、それぞれに癖のある子どもたち。魔法使いであることがバレると火炙りになるという世界で、自身が魔法使いであるのかどうかわからないという設定が面白かったです。

  • 魔法は存在するが厳しく禁じられている世界。そこにある寄宿学校の二年Y組で見付かった「このクラスに魔法使いがいる」とのメモ。そして魔法としか思えない様々な事件。魔法使いの疑惑から逃げるため、生徒たちが「クレストマンシー!」と古くから伝わる呪文を叫ぶのだった。

    作者お得意の平行世界を扱った物語。歴史の事件が岐路となり多種多様の世界が生み出される。そこには魔法のある世界も、魔法のない世界もあり、その魔法の使われ方を監視する役職としてクレストマンシーがいる。そんなシリーズ物のひとつ。
    シリーズ物ですが、これだけ読んでも面白いです。魔法使いがいるとの密告から、仲間外れにされていた生徒や厄介者の生徒に疑いの目が集まる。しかも本来魔法が存在する世界なので、不意に魔法使いの能力に目覚める者も現れる。
    そこに妙に校則の厳しい学校の様子や、いじめっ子とのやり取り、魔法による騒動が加わり、しっちゃかめっちゃかになったところで大魔法使いクレストマンシーの登場。
    しかし快刀乱麻のごとく魔法で解決とはせずに、いびつな世界の原因を探ろうとするというのも作品世界観の奥深さを垣間見させるのです。ほかのシリーズを読むことにより補完し合い、より作品世界を知ることになるのでしょう。
    一癖も二癖もあるひねくれたキャラクターがたちが巻き起こす騒動も楽しい一冊でした。

  • このクラスに魔法使いがいる」なぞのメモに、寄宿学校は大さわぎ。魔法は厳しく禁じられていて、魔法使いは見つかりしだい火あぶりになるからだ。だれが魔法使いなのか?メモを書いたのは?「おまえが魔法使いだろう」と真っ先に疑われたのは、仲間はずれの男の子チャールズと、有名な大魔女の血をひいている女の子ナンだった。続いて、校内で魔法としか思えない事件が次々に起こりはじめた。音楽の時間に鳥の歌を歌えば、ものすごい数の鳥が飛びまわる。夜中に学校じゅうの靴が集まり、講堂にどさどさふりそそぐ…。やがて副校長の息子で嫌われ者のブライアンが、「魔法使いにさらわれる」と書き残して失踪し、さわぎはますますエスカレート。追いつめられたナンと仲間たちは、古くから伝わる助けを呼ぶという呪文を、唱えてみることにした。「クレストマンシー!」すると現れたのは…?

  • 小学生のときに読んだ、大魔法使いクレストマンシーシリーズの1冊。
    実際に読んだのは、魔女集会通り26番地だったけど、この際だからシリーズを全部読もうかと。
    登場人物が多く、いきなりワーッと出てくるので戸惑うけれど、話がどんどん展開するので目が離せなくなり、クレストマンシーが出てからはワクワクする。

  • チャールズが、「バードメン」の英ちゃんかってくらい色々もやもやしていてたまらない。境遇もそんな感じ。イギリスの学校の人間関係は、アメリカの児童文学にでてくるものよりも日本に近くて想像しやすいです。あと、やっぱり竹本泉の絵が浮かんできて愉快。
    あとニラパム、有能やな。クラスの騒動を収めるあたりが、面白くって。
    犬のふりして、得意げに籠に収まっている靴下を想像すると可愛くてにまってしまいます。
    これまで読んだ2作よりもクレストマンシー活躍してました。

  • 再読
    子供たちの自分勝手な行動が生き生きと書かれていて、クレストマンシーの活躍には今もほれぼれしましたが、それ以上に友情やイジメやプライドといった学校生活が魔法とごっちゃになって楽しかった。

  • 「クレストマンシー」と3回唱えると、何かが起こる。

  • 魔法使いの物語というより、子どもたちの物語。素直で可愛いというより、どの子もクセがある。そこが良い。

  • 昔よんでいたシリーズに新作が出ていて、でもどんな概要だっかうろ覚えだったのでもう一度第一作から読んでました。
    思い出しながら読むのは思ったより楽しかったです。魔法使いは火あぶりになるという世界の学校のとあるクラスで「このクラスに魔法使いがいる」という告発メモから話は始まります。誰が魔法使いなんだろうと考えながら読むのはちょっとしたミステリー感覚も味わえます。事件を解決する大魔法使いや、子どもたち等登場人物も個性のある人ばかりで読むのに飽きませんでした。ただ、文章がちょっと独特なので慣れるのに時間がかかるかもしれません。

  • クレストマンシーシリーズ、3巻目だが、それぞれ独立したお話のようで、違和感はなかった。魔法使いは公開火あぶりの世界で、クラスに「この中に魔法使いがいる」というメモが回る。みんな焦るなか、真相が明らかになっていく。子どもたちがそれぞれ個性的で飽きず、楽しんだ。他のシリーズも是非読んでみたい。

  • ハウルの動く城の原作者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの書いた魔法使いものということで期待大、だったのだけど、ちょっといまいち。
    小学生たちの中にいる魔法使いをさがしていったら、実際はみんなそうだったというおち。ちょっと子供向けすぎる感じだったかな。
    魔法使いもの4部作ということで、まだ先があるようなのでそちらに期待。
    詳しい紹介はこちら→http://monogatarigatari.blog.fc2.com/blog-entry-69.html

  • クラス内の犯人探しにドキドキした記憶。

  • クレストマンシー・クレストマンシー・クレストマンシー!!

    魔法使いが火あぶりにされる、今のイギリスにそっくりな時代。
    「このクラスには魔法使いがいる」という密告書が教師のもとに届きます。

    関係ないけど、一段高い貴賓席に生徒が何人か呼ばれて
    校長先生らと食事をするってのは、やったことがあるけど緊張する。
    100人ぐらい生徒がいるのに、しかもその日しか機会はなかったのに
    なぜか選ばれて、英語苦手だしで、うぅ…ってなったのを思い出した。
    貴重な経験だったけど。

  • *えり*

    クレストマンシーシリーズ三作目!
    クレストマンシーシリーズでは一番好きです!
    登場人物が殆どひねくれ者かクソガキというのも面白かったです!
    ニラパム…好きです…

    凄く爽快な読後感でした!面白かったー!

  • 「ハウル・・・」原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー。

    話の展開が遅く、それほどの魅力を感じなかった。残念。

    でも、各巻で設定が違うらしいので、続編を期待を持って読んでみよう。

  • 登場人物の憎たらしさがなんか素直でいいです。

    後半からはハラハラドキドキがあって楽しいなー。

  • 世界が吸収されて一つに戻ったとき、私たちの世界にも魔法が流れ込んできたらいいなあ、と夢見た。

  • 大魔法使いクレストマンシーシリーズの第一作。魔女狩りが行われている世界でこのクラスに魔女がいるという告発メモをきっかけに、少年少女がぶつかり合い成長して行くファンタジー物語。

    禁止されて廃れてきた魔法が自分にだけ使えるという選民意識や、周りにつられて他者を貶めてしまう意思の弱さ。一つのクラスの中にうわべだけのヒーローやヒロインがいてクラスの中で派閥ができ、派閥に入れないいじめられっこもいる。日本の学生生活もイギリスのものも寄宿学校が一般的でないことを除けばそれ程差はないのかもしれない。それだけ自分が以前どのポジションにいたのかなど改めて考えさせられる。自分だけが特別だと誰氏も思いたいが、実はみんなが魔法使いでした、というお話。
    図書館にて。

  • 高校生になって読み返してもおもしろかったです



    特に終わり方が好きです♪
    まさかみんな魔法使いなんて。。。
    そんな世界住んでみたい!!

  • 面白いけどクレストマンシーシリーズの中ではそれ程でもないかも。

  • ほうき可愛いよほうき。
    ラストの疾走感というか熱気がとてもよかったけど、こども達の心境の変化や世界の構造でよくわからない部分もチラホラ。世界関係とかちょっと書き出してみたい。

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品

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