沙高楼綺譚

  • 徳間書店 (2002年5月1日発売)
3.42
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198615147

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な人々が集う「沙髙楼」で語られる不思議な短編の数々は、情緒豊かでミステリアスな魅力に満ちています。著名な作家が描くこの作品では、刀剣鑑定家や精神科医、やくざの大親分など、異なる背景を持つキャラクタ...

感想・レビュー・書評

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  • 名手浅田次郎さんの連作短編。
    最初の1編、刀剣乱舞をやっている審神者にはたいへん親しみの湧く話。
    他のお話も、ミステリアスで情緒があり、とても面白かった。

  • 元来好きな作家の一人であり、読んだ著書も数多く、いずれも概ね期待通り、もしくは期待以上に面白く読んで来たのだが。
    本作は、過去に読み重ねて来た著者の作品の中では、ある意味最も満足に届かなかった一冊だった。
    何が一体イケナかったのだろう?
    まず「一夜百物語」の舞台で繰り広げられる複数のエピソードからなる組み立てそのものは、新味は無いにせよ(事実、古今東西に同じ百物語形式の本は多々ある)、著者ならではのユニークな舞台設定もあって、興味深く読み始めることが出来た。
    ただ、その形式で語られる5つのエピソードそれぞれが(この著者にしては)どれもあまり面白くない。こんな経験は初めてだ。
    全く異なる分野や世界をテーマにした5編の物語のそれぞれに、博覧強記の著者ならではの豊富な知識や知見がちりばめられ、ストーリーテラーとしての筆力は認める。がしかし、5編それぞれが、なぜかどれもおしなべて面白くない。一言で云えば「コレがオチなの?」「何処が面白いの?」という感じ。
    冒頭に記した通り、これまでこんな不満な感想など持つことの無かった著者の作品だけに、なんとも不思議な印象が残った一冊だった。

  • 3.5 秘密を語り合う集まり、沙髙楼。不思議な話や人の生田の話など。設定がいいね。最後のヤクザの話が人の生き方として、読ませる。時代の空気感を描くのが上手い作家。

  • 第一話が豆知識的興味深さもあり、一番おもしろかったかな。

  • 青山墓地のほとりにそびえる高級マンションの最上階、古民家風にしつらえた部屋と空中庭園。「沙髙楼」と名付けられたその部屋で、高みに上り詰めた人々が寄り集い、決して他人には語れない秘密を披露しあう。その会の掟は、「あるべきようを語り、巌のように胸にしまう」ことつまり、語る者は虚飾を排し、聴いた者は他言はしないこと。会を取り仕切る女装の主人の招待状により集まった人々が、今日も世にも不思議な話を語る・・・

    刀剣鑑定家家元、精神科医師、映画カメラマン、軽井沢の山荘の庭師そしてやくざの大親分たちが語る最後に背筋がヒンヤリとする話の数々はそれぞれが全く違った趣で飽きさせない。
    奇譚集なので、不思議と恐怖とナンセンスが入り混じっているけれど、中でも勤労の志士の亡霊を描いた「立花新兵衛只今罷越候」とやくざの逆縁の一部始終を描いた「雨の夜の刺客」が好き。

    特に雨の・・・は、やくざの語る言葉にいちいち感じ入りました。さすが浅田次郎さん、やくざの世界観を書かせたら天下一品です。
    ーー考えてもみな。人間は獣だぜ。それも一等いじきたねえ獣なんです。ちがいますか。--
    ちがわない・・・

  • 泣かせに徹するでもなく、ミステリーでもなく、ホラーでもない。一定のクオリティはあるが、ちょっと中途半端な気がした。沙高楼とは何か、女装の主人は何者か、何らかの種明かしがあればと思ったが、単なる舞台装置のようである。

  • 期待しただけにややがっかり。最後の話は浅田次郎らしくて面白かった。

  • 普段あまり気にかけないけど、人間って怖いんだな…と思えるような話…のはずで、衝こうとしてる点はわかるような気がするんだけど、私が鈍感なのか、ぴんと来なかったかも。★★1/2

  • 各界の名士たちが集う「沙高楼」。
    世の高みに登りつめた人々が、ミステリアスな女装の主人に誘われ、秘密を披露しあう。
    稀代のストーリーテラーによる息を呑む驚愕の物語。
    (アマゾンより引用)

    前読んだ本がシリーズ物だったみたいで、それの1作目みたい(((゜Д゜;)))
    話自体は短編だから不都合はないけども(゜Д゜;)

    ただあんまり面白くないんだよね…

  • 以前に読んだ「草原からの使者」の前編にあたる作品のようでした。
    南青山の秘密サロン「沙高楼」に夜な夜な集い、
    自らの奇妙な人生を語る人々。

    百物語のほんの少しとして語られた5つのエピソード。
    事件の真相やあっと驚くような半生の秘密。
    語り手のたんたんとしたしゃべりに、
    サロンに集まった人々はじっと耳を傾けます。

    ●小鍛冶
    ●糸電話
    ●立花新兵衛只今罷越候
    ●百年の庭
    ●雨の夜の刺客

    「沙高楼」の開式の挨拶における
    サロンのオーナーの言葉が印象的でした。

    「沙高楼にようこそ。今宵もみなさまがご自分の名誉のために、
    また、ひとつしかないお命のために、
    あるいは、世界の平和と秩序のために
    けっして口になさることのできなかった貴重なご経験を
    心ゆくまでお話しくださいまし。………」

    5つのエピソードは
    奇妙な人生のなりゆきや結末ばかりでした。
    じっと胸に秘めていた秘密を語る不思議なサロン。
    そこへ集まる人々のミステリアスな体験談を
    生で聞いてみたくなりました。

  • 2012/07/06 「立花新兵衛」が秀逸。戦地で苦労したのだろう、という繰り返しがそらぞらしいほど、読んでいて薄ら寒くなる。

  • すべるわけがない話

  • セレブたちが都心の空中庭園サロンに集まり、百物語をするという話。しかし、浅田次郎さんって凄いストリーテラー、唸りました。愉しみました。
    金持ちと貧乏人の違いは、財産がある事ではなく逃げ道があること・・とヤクザに言わせたり・・それぞれの話の中に、ピリッとしたエッセンスが光る。うまい!

  • 幽霊っぽい雰囲気

  • 少々読むのに時間はかかりましたが,ホントに面白い話でした。

    世の中の高みに登り詰めた人が青山墓地のほとりにそびえる高層マンションのペントハウス「沙高楼」に集い、集いし人々がこれまで自分の名誉のため,また命のため,あるいは世界の平和と秩序のために語ることができなかった話を語る。

    そしてその話しを聴いた人は決して他言してはならない…それが「沙高楼」の決まり。

    そんななか語られる五つの話。

    どれもこれもゾクゾクとさせてくれます。

    色々と勉強させていただきました。(笑)

  • 秘密の会合に集まった名士たちが、誰にも言えなかった奇談を披露しあうオムニバス。怖いのか不思議なのか…人の心の不思議が語り綴られます。

  • 以前読んだ時の方が楽しめた気がする。

    なんだか人間って勝手やし、怖いなって思った。

  • 久しぶりに読み直しました。

    『小鍛治』がいちばん好きです。読んでいてほんとに怜悧な刀が目の前で光っているような気分になる。
    『立花新兵衛~』と『雨の世の~』もなかなかおもしろかったです。
    たぶんこれからもときどき思い出したように読み直してしまうような、そんな本です。

  • こういうテイスト、結構好きです。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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