邯鄲盛衰 刎頸の交わり

  • 徳間書店 (2002年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198616151

みんなの感想まとめ

歴史の深淵を探る本作は、始皇帝誕生の約50年前からの趙を中心に、戦国時代の重要なエピソードや人物を描いています。武霊王や藺相如、廉頗などの有名なキャラクターたちが織りなす物語は、彼らの関係性や歴史的背...

感想・レビュー・書評

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  • 武霊王・藺相如・廉頗・趙奢・信陵君・春信君・白起、和氏の璧・隗より始めよ・刎頸の交わり・長平の戦いなどキングダムでも紹介されたり登場する人物やエピソードを交えて、始皇帝誕生の約50年前から誕生のころまでの趙を中心に描いた作品。本作の後の時代に秦が中華統一したのは必然の状況だったのだと改めて感じた程、秦の勢力はこの時代から既に圧倒的であった。有名な登場人物とエピソードのため新鮮感はなかったものの、楽しく読めた。
    また、藺相如と廉頗の「刎頸の交わり」に至るエピソードがよく練られており、そのような仲になった事に説得感がある。

  • 67~68ページ。
    完璧の語源で、繆賢が藺相如を推薦する場面が書かれているが、これは、「史記」に書かれているようだ。

    宦者令繆賢曰、「臣舎人藺相如可使。」

    こんな、感じで。

  • 刎頚の交わり、完璧の話。戦国四君のうち、平原君、信陵君、春申君が登場。時々、作者の挿話があるが、史記をもとにした物語になっていておもしろかった

  • 刎頸の交わりとは、中国の戦国時代の趙国の藺相如と廉頗の間の、お互いに相手に首を切られても惜しくないと思えるほどの仲、という故事。

    本書の内容は、確かに両者の関係が中心に描かれているが、ちょっとずつ脱線があり、魏や秦の英傑たちの話も含まれている。

    主な登場人物は、趙は、藺相如、廉頗、趙奢、趙括、平原君。秦は、昭王、白起。魏は信陵君。話は紀元前3世紀前半から中盤であり、趙の藺相如や廉頗を中心に戦国末期の主要国の角逐が描かれており、その一場面として刎頸の交わりのシーンが登場する。

    本書は、2002年に書かれたものだが、登場人物を見ると、漫画キングダムの登場人物と重なることがわかる。藺相如、廉頗、趙奢は趙の三大天その人であり、特に長命だった廉頗は実際に漫画の中で壁として信の前に立ちはだかる。また、漫画に登場する趙の万極将軍が言う『長平の恨み』という紀元前260年の長平の戦いも簡単ではあるが描写もある。秦六大将軍として伝説的に登場する白起も本書の主要メンバーである。

    したがって、著者にはそんな意図は無かっただろうが、キングダムの一世代前の時代、漫画の中で描写される昭王・六大将軍・三大天の時代の描写が読み易く纏められているという点で、本書はキングダム前史として、参考書的な物に結果としてなっているし、実際に漫画の背景理解にも資するのではないか。

    そういう新たな意味において、もっと読まれても良い作品である。

  • 戦国末期趙の国邯鄲を中心に大国秦を相手に名将、賢臣、名士が権謀術数を繰り広げる。藺相如と廉頗は刎頚の友になり得たが范雎と白起はそれになり得なかった。

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著者プロフィール

1936年生。小説家。『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞。『傷ついた野獣』など。2004年没。

「2021年 『カチカチ山殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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