かかし

  • 徳間書店 (2003年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198616380

みんなの感想まとめ

心理の揺れ動きを巧みに描いた物語が展開される中、主人公サイモンの複雑な感情と成長が主軸となっています。彼の母親の再婚による戸惑いや、思春期特有の葛藤がリアルに表現され、読者はサイモンの心の内に引き込ま...

感想・レビュー・書評

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  • 海外児童文学作家で最も好きな作家、ウェストール。彼の名を初めて知った作品が、この「かかし」だった。ウェストールの骨太な作風に魅了され、彼の著作は殆ど読んできたが、代表作の本書だけはホラーテイストということに尻込みしてしまって、手にする機会を逃し続けてきた。
    今回ようやく読めたわけだが(それでも恐る恐るだったが)、しょっぱなからのめり込んだ!!母親の再婚に複雑な感情を抱くサイモン。ローティーンの危うさが見事に描かれ、彼の一挙手一投足から目が離せない。矛盾した思いを抱えつつも、引っ込みが突かなくて暴走せざるを得ない愚かさが、ちょっと切なくなる。
    個人的には、読めたのが50代の今でよかったと思っている。屈折しまくりのサイモンも、拗らせ兄を疎ましく思うこまっしゃくれの妹も、厄介な息子を時に受け止めきれない母も、歩み寄りたいのに激しすぎる拒絶をされ、なす術のない義父も…それぞれの気持ちがわかる(と同時に、どの人物もそれぞれに面倒臭いなとも思うのだが)。若い頃に読んだら、ここまでは寄り添えなかったかもしれない。
    そんな孤独なサイモンの受け皿となる、新居の近くにある朽ちた水車小屋。この存在が、サイモンと共鳴してまさかのホラー展開に。水車小屋の過去も絡み、着地点の読めない流れはハラハラなんてもんじゃない…!!
    猫、兵士、この世のものではない存在…ウェストール作品ではお馴染みのモチーフも多数登場。じっとりと湿った、無気味な雰囲気ではあるのだが、イギリス作品の湿り気が不思議と嫌いではない。そして改めて、ウェストールのストーリーテリング力に脱帽です。夢にかかしが出てきてうなされそうですけど。これは長く読み継がれてほしい、色々な意味で震える名作だ。

  • ウェストール、なんかいい。

  • 母親が最悪。新しい恋に夢中なのは解るが、もうちょっと息子の気持ちも考えてやれよ。母親が身勝手なせいで家庭がまとまらないんだろう。読んでてキャラクターにここまで腹を立てたことはあまりない。身近にいたら殴りたくなるレベル。

  • 実際に殺人事件がおこるとか、そういう恐怖とは違う怖さがずっとある。ざらざらとして湿っぽい。
    自分の気持ちをコントロールできない恐怖、まわりから疎まれている恐怖。

    イギリスの児童文学には、よく寄宿舎が出てくるけれど、陰湿ないじめとか、いじわるなルームメイトとか、良い印象がない。イギリスの人たちは寄宿舎についてどう思っているんだろう。楽しかった寄宿舎生活、みたいな物語もあるのかしら。

    湯本香樹実の『夏の庭』を読んだときに主人公が読んでいた本として登場し気になってはいたけれど、読む機会がないままだった。30年以上たってやっと読むことができた。冒頭のトイレでのけんかのシーンが『夏の庭』と重なる。

  • 母と妹と、母が結婚を考える男性と、四人で夏休みを過ごさなければならない少年のストレス。非常に危うい張り詰めた緊張状態が痛々しい。
    少しずつ心を通わせつつあるところに、少年の心の負の部分に呼応する外部の邪悪が邪魔をしてくる。三体のカカシは、屋敷に少しずつ近づき、少年は分かっていてもどうしようもなく。そのストレスが、さらに家族との関係も悪化させる悪循環。
    少年の友人が、バランスをとってくれてすごくいいやつで不思議な役回りだ。唐突ではあるけれど。
    少年がカカシに立ち向かう選択をとることが、自分の感情を客観視して、事態の解決に向かうことになるが、本来ならば、男性と母に直接向かい合って解決できれば一番よかったのでしょうね。多感で攻撃的な時期、少年自身が破壊して乗り越える対象を外部に置くことでこそ対処できたのかもしれないですね。

  • ‘81年、カーネギー賞を受賞。イギリスの児童文学に与えられる賞だそうだ。

    他の方も書かれていたが、これが児童文学なのかと首をひねる部分もある。対象年齢は中学生からと記載されているが、日本の中学生はこれを理解するには、精神的に幼過ぎるのではないだろうか。
    いや、でもこれだけ色々な情報が容易く入ってくる今の時代の中学生なら、この本の真の意味を読み取ることができるのかな。

    寮生活を送っている13歳のサイモンは、学校の長期の休みを、再婚した母親が暮らす新しい家で過ごす。事故で亡くなった父親を忘れられないサイモンは、再婚相手で著名な画家のジョーに嫌悪感を抱き、そんな男と結婚した母親の裏切りに嘆き、ジョーに懐く妹を卑下する。彼だけが新しい環境を受け入れられず、孤立した状態になってしまう。
    彼らの新しい家の近くには広大なカブ畑があり、その向こうには古い水車小屋が見える。なぜかその小屋に呼ばれているように感じたサイモンは、ある日ひとりでその小屋を訪れるが、そこで彼を待っていたのは邪悪な「何か」だった。

    この小説のタイトルになっている『かかし』とは、小屋の前に立っている三体のかかしのことで、邪悪なものが宿っているとサイモンは思っている。かかしたちは徐々に彼に近づいてくるのだが、それがイメージではなく、現実的な距離として縮まってくる様が怖い。
    実はそれは怨霊や祟りなどではなく、サイモンの中にある思春期特有の鬱積した感情であり、それを乗り越えることで大人になっていく過程を描いたものであるのだろうが、彼があまりにも繊細で脆く傷つきやすいにも関わらず、軍人であった強い父親の思い出に異常なほど固執することで強くあろうとするそのギャップが生み出した出来事だったのだろうとわたしは理解した。

    家族と仲良くなりたいという願いと、それを拒絶するべきだという相反する思いが、サイモンの心の中でせめぎ合う。本当は前者を望んでいるはずなのに、素直になれないがために真逆なことをしてしまう。
    後半に遊びに来た友だちのクリスは、サイモンを良い方向に導こうとする。どこかでそれを望みながらも拒否してしまい、水車小屋自身がクリスを遠ざけるという描写が、サイモンの激しい葛藤と、自分のものでありながら思い通りにならない彼の心をうまく表していたと思う。

  • これが児童文学のカテゴリーなのか理解に苦しむ。Rレベルの表現が所々出て来る。

    サイコパス的で断片的な思い込みが続く語りは、病院生活を送っている主人公が過去を振り返っている様にすら感じる。

    映像化しやすい内容ではないかと思う。

  • カラスのニュースを見たのをキッカケに、中学生の頃に読んだのを思い出して再読。何故頭に浮かんだのか不思議だったが、タイトル(scarecrow )からか!と後で納得。
    今回は恐怖というより不気味さと主人公の心理的な切なさが沁みた。

    人は湧き上がる感情を思うがままにさせておくと、危険がやってくるのですね。思春期に関わらずそうだと思う。
    しっかし、母親が結婚を決めるくだりはサイモンにもっと気遣って欲しかった。自分の血は受け継がれていない、とか、言っちゃいけないことも多々言ってるなぁ。感情が高まって、というのはあるとしても、こんなこと経験して母親と普通に暮らせるだろうか。。

    底抜けに明るくて、陰の気を蹴散らすことができるトリスはカッコいい。これは前も感じたけど、今回はイジメ役のボードンも気になった。休暇に家に帰れない、という状況しか描かれてないけど、きっと家族との明るくない背景があり、それを何となく周りの少年達も感じているのも切ない。そして子供向けの小説っぽいけど、チョッカイ出す話題がえげつないのはさすが海外。

    サイモンに、お父さんのことは今後もリスペクトしたまま想ってていいんだよ、と誰か伝えて欲しい。忘れていくことに罪悪感を持ってると思うので。

  • ロバート・ウエストールを読もう週間にて

    読んでてかなりひりひりする。
    ちょうど自分の中学の時の日記を最近みつけて、
    どうしてこんなに孤独感あふれちゃうかなあっというほどの
    孤独感、暗黒度マックスで、13とか14とかそーゆー時期なのかなあっと思う。
    しかも、そーゆー時期に、あんま気に入らない男との母親の再婚とか、もう、心へのダメージ半端ないんじゃないかと・・・・。
    死んだ父親への子どもの憧憬を、女親がばっさり切っちゃうとことか残酷よねーっ。
    親と子の間での愛情(?)のバランスがとれてないと不幸だよなあっとしみじみ。

    猫への対応だとかで義父との関係の改善がみられるか、と思いきや、もう、最後らへんの少年の痛々しさといったらない。家族の中での孤立って、もうホンと、やめて欲しいと切に。
    特に自らを描かれて動揺しまくりのとことか、
    なんとゆーか、そこで気にしない、というほどの図太さはなくて、実のところ自分のやっていることの愚かさだとかをどこかで自分でも分かっているんだけど、
    どーしようもない、というとこが、
    ああ~~って感じ。
    友人の登場とともにちょっと明るさがみえてきて、
    お、これはなんかいろいろ解決?とか思ったら、もうひと展開あって、なるほどーっと。
    ちゃんと、自分で立ち向かって、出口を見つけることが
    大切なんだなあっと。

    猫が絶対水車小屋に入ろうとしないとことか、
    ホラー感ありありでよかった。

    暗黒度マックスの自分が読んでたらどう思ったのかなあ?

  • 全寮制の学校に通うサイモンは、ママが再婚した売れっ子画家ジョーの家で夏休みを過ごすはめになる。パパが死んだ今でも強い軍人だったパパのほうが絶対かっこいいと思っている。そこからがおもしろい!

  • さすが、ウェストール。児童書だからって、変に甘くしたり、やさしくしたり、いい話にしたりはなし。どの人物もリアル。
    ホロコーストで犠牲になったユダヤ人の息子である教師に対する、思春期の少年たちの物言いに、情けのかけらもないところなんか、若さゆえの冷酷さがよくでている。母の愛を奪った継父を憎み、死んだ夫とは真の愛情関係が得られず、愛に餓えた母、愛情を独占しようと必死に継父に甘える妹を目の当たりにした少年。憎悪が悪しきものを呼ぶ。
    ウェストールが児童文学の作家なのか、ときに疑問に思う。彼は書きたいものを書き、それが少年を主人公にしたものだから、児童文学に入れられただけという気もする。それほど、現実の救いのなさを率直に描く。文章も構成も、特に分かりやすいような工夫はしない。ウェストールが好きになれない人は、児童文学にもっとやさしいものを求めるのではないだろうか。

  • 登場人物全員に共感しづらかったなぁ。

    思春期の爆発的な怒りのエネルギーに身を任せてしまう主人公、かかし達はそこにつけこんだのかな?でもちょっと内面と外からの干渉者との関係がわかりづらかった。

    あと海外と日本との”母親”の違いなんだろうけど、お母さんビッチすぎ。いくら扱い辛い最低な子供でも放り出しちゃ駄目だわ…。

    最後に登場して魔法みたいに解決する同級生もできすぎの感。

    (追記)親の再婚相手とそりが合わず寄宿舎へ、のとこはフンケのゴーストの騎士と同じだけど、こうも印象が違う話になるんだね。小説って面白い。

  • 『怪物はささやく』経由で読んだのですが、おもいのほか恐怖小説で読了後しばし虚脱状態になりました。どんなことがあっても親を捨てられない子どものかなしい末路。

  •  これ、たぶん中学か高校の図書室で借りて読んだことあるわ。

     かかしがだんだん近づいてくるお話。だがそれが怖いのではない。
     ものすごい緊張感だ。サイモンはキレたら何をしでかすか分からない。母親はジョーと再婚し、戦死したサイモンの父親は忘れ去られてしまう。一瞬、スーザン・ヒルの『ぼくはお城の王さまだ』が脳裏をかすめた。あんなラストになったらどうしよう、という不安。妹はすっかりジョーになつき、サイモンは家族の中で孤立を深めていく。

     サイモンは父親を忘れてしまった母が憎いと言うが、本心は違うのだろうなと思う。意識はしていないかもしれないけど、母には自分だけをみていてほしいのだ。ひとことで言えば、マザコンだ。
     それなのに、息子にとって母親が父親でもない男とセックスするのを目の当たりにすることほど(※声を聞いただけだけど)恐ろしいことはないだろう。しかも自分を邪魔者のように言っているのだ。

     でも、結末に一安心。ジョーが思っていたより悪い人間でないことは分かっているし、サイモンは、これから少しずつ打ち解けていけるんじゃないかと思える。

     しかし、画家の仕返しはこわいですね! 何があっても、木に昇って裸婦像を描いている画家の部屋を覗いちゃだめだわ。しないけど。

  • 寮制の学校に通うサイモンは、ママの再婚相手のでぶで下品な売れっ子画家ジョーの家で夏休みを過ごすはめになる。
    ママとジョーは熱々の新婚夫婦そのものだし、妹のジェーンもジョーにすっかりなついていた。戦争で死に、今も異国の地に眠るパパを忘れられないサイモンだけが新しい生活になじむことができず、家族の中で孤立し、ついには継父に憎悪を抱くようになる。
    しかしその憎悪が、死者へと救いを求めたサイモンの孤独な心が、カブ畑の向こうに建つ古い水車小屋に眠っていた悪霊を呼び覚ましてしまう。
    それはぼろぼろの三体の「かかし」の姿となって現れ、サイモンたちの住む家に近づいて来る。
    件の水車小屋では過去に忌まわしい殺人事件が起きていた。死者は3人……。
    「かかし」が家にたどり着いた時、過去の事件は繰り返され、家族は間違いなく殺されるだろう。サイモンを待つのは、破滅か、それとも…。

    子供向けのスティーブン・キングという感じ。倒しても壊しても復活してじわじわと家に近づいてくるかかしは確かに怖かったけど、一番怖かったのは新しい生活が大事なあまりに戦死した夫を人殺し呼ばわりしたり、情緒不安定なサイモンを厄介者扱いする冷たいママの言動です。

  • 反抗期をむかえた思春期の少年が主人公です。少年は戦争で亡くなった軍人の父親を崇拝していて、再婚した母親やその夫、新しい父親に無邪気に甘える幼い妹に対しては、愛憎の入り混じった感情を抱いています。
    田舎町にある継父の家の近くには、人の寄り付かない古い水車小屋があって、少年はその建物にまつわる曰く因縁を知ることになります。そして、父親を亡くしてから増幅し続ける憎しみの感情が、つい水車小屋の方角に向いてしまいます。そんなある日、家と水車小屋の間にある広大な畑に、奇妙な3体のカカシが忽然と姿を現します。カカシは少年の憎しみが増すにしたがい、徐々に家に近づいてくるのでした。
    少年の孤独感、内面の逡巡、葛藤を描きながら、そこにホラーの要素が加わって、面白い読み物に仕上がっています。作品としては、児童文学のジャンルに入るようですが、英国の少年・少女たちはこのような物語を読んで育つのでしょうか?中にはけっこう複雑な大人の事情や、きわどい会話が、あからさまに描写されていたりするのですが・・・・・。カーネギー賞受賞作。

  • まがまがしすぎる。これはこわかった。本さえも呪われてるような気がした。「中学生から」って児童書みたいだけど、これ中学生で読んでたらトラウマになってたかも。。こわかった。作者による日本向けの優しいあとがきを読んでなぜか泣きそうになったw

  • (No.11-81) 徳間書店の児童書です。

    内容紹介を表紙裏から転載します。
    『全寮制の学校に通うサイモンは、ママが再婚した売れっ子画家ジョーの家で夏休みを過ごすはめになる。パパが死んだ今でも、強い軍人だったパパの方が絶対かっこいいと思っているサイモンは、新しい生活にどうしても馴染めない。うつろな気持ちで広いカブ畑を歩いていたとき、古い水車小屋を見つけ、強く心惹かれるサイモン。だが、その日を堺に継父との関係はますます悪化し、ある日ついに「それ」が姿を現した。ぼろぼろの三体の「かかし」だ。かつて忌まわしい事件があった水車小屋に巣食っていた邪悪なものを、サイモンの孤独な心が目覚めさせてしまったのだ。日ごとサイモンたちの住む家に近づいてくる「かかし」。目の錯覚などではない。サイモンを待つのは、破滅か、それとも・・・。

    継父への憎悪を募らせるたび、追いつめられていく少年の心理を鮮やかに描く、イギリス児童文学の巨匠ウェストール、二度目のカーネギー賞受賞作。』

    サイモンは死んだお父さんが大好きで誇りに思っています。それと同じようにお母さんが大好き。参観などで学校にやってくるお母さんは、他のお母さんより振る舞いが洗練されていてそつなくて嬉しい。
    でも、サイモンのお母さんは母親としての演技をしているように私には見えてしまいます。なんていうか久し振りに会った息子に対して冷静すぎる感じ。この人本当に息子を愛しているのかな?と疑問に思いました。
    あからさまには書いてませんでしたが、お母さんはそれほど夫を愛してなかったみたいだなとそのうち感じてきました。結婚するのに適当な相手だったから結婚し、調子を合わせていただけかもしれません。
    本当に愛しあうことが出来るジョーと出会って再婚し、前の夫に似ているサイモンがジョーを嫌っていることをうっとおしく思っているようです。
    サイモンの、お母さんが好きでたまらない気持ちを分かってあげていない彼女に苛立ちを覚えました。

    そしてまだ小学生の妹のジェーンのこと。サイモンはジェーンのことも好きなのですが。ジェーンの中の「女」は充分母親と張り合うくらいあって、読んでいて気持ちが悪いくらいでした。
    ジョーはジェーンのことを子供だと思ってそれなりの相手をしていますが、数年後のことを考えると恐ろしくなります。お母さんがそのことを分かっているらしいことに驚いてしまいました。

    一家四人のうち、男一人に女が二人、少年がはみだして孤独になるのは当たり前で、サイモンがかわいそうでなりませんでした。
    これではサイモンがかかしを呼び寄せても無理ありません。

    トリスの登場はかなり唐突で無理っぽい感じがします。でも外から誰かが来ないと、サイモンだけではどうにもならないところまで来てしまっていたということなんでしょう。

    サイモンはジョーのことを嫌っていましたが、読者としてはそれほど嫌な人には思えません。でもサイモンが大好きなお母さんには、好感が持てませんでした。どちらかというと嫌悪感が・・・。妹のジェーンにはぞっとします。
    あの水車小屋に昔住んでいた女性にも、到底好感が持てませんでいた。

    これを多感な少年が読んだら、女性不信に陥りそうだわ。それとも登場する女性の不気味さに気がつくのは私が大人の女性だからかしら。
    少年はもしかして気がつかない?

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著者プロフィール

1929~1993.英国を代表する児童文学作家の一人。「かかし」(徳間書店)などでカーネギー賞を2回、「海辺の王国」(徳間書店)でカーネギー賞を受賞。

「2014年 『遠い日の呼び声 ウェストール短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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