- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198618216
感想・レビュー・書評
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絵本じゃない「長くつ下のピッピ」に何度も手をつけては読みきれず挫折していたわたし…
でも、この絵本は楽しくおもしろくあっという間に読みきれました。
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常識などというものにとらわれないピッピの生き方は、とても斬新で奇想天外!
なんでもない日々を、想像力の豊さと、なにものにも捕らわれない行動力で、あっという間に豊かな日々にかえてしまうピッピに、賞3の娘も驚いていました。
そんなピッピの姿を見ていると、自分が決められた枠の中からはみださないように生きてきたことを痛感し、なんだか胸が痛みました。
本当は誰もがこのピッピのように、子どもののころは自由な心をもっていたはずなのに…
「よる、ねるとき、ピッピはいつも、まくらに足をのせ、あたまは、ふとんの中にいれています。(中略)それに、『そんなことをしちゃだめ』っていう人も、いませんから。」(16ページ)
ピッピはひとり暮らしをしており、「それはお行儀が悪いわ!」なんて言うオトナは、家にいません。
ピッピの寝方は、オトナから見るとお行儀が悪い寝方なのですが、でも常識という枠を取り外してみてみると、「どういう寝方をするかよりも、よく眠れるにはどうしたらいいか」の方が、よっぽど大事なことがよくわかります。
オトナになればなるほど、見た目や他人からどう思われるかにこだわりすぎ、本当にたいせつなものを見失ってしまうのですね。
常識の枠の外にいるピッピの生き方は、とても爽快です。
特に、オトナによって常識をギュウギュウと押しつけられている子どもたちにとっては、ピッピの言動は驚きと憧れの塊ではないでしょうか。
現実にピッピみたいに生きることは難しくても、ピッピの生き方を絵本で読むことで、自分の心をピッピとともに解放することはできます。
心がくたびれた子どもたちにとって、この絵本は心の休憩場所なのかもしれないなと思いました。
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この絵本の内容は、文章量の多い児童書のピッピの本とおなじ内容なのかな??と気になりました。
これまで何度も児童書版・長くつ下のピッピに挫折してきましたが、この本を読み終えたからには、そちらも読みきれそう?!な気がしています。
なんたって、ピッピの魅力をもっともっと知りたくて仕方がなくなっていますからね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私自身は、妊娠するまでピッピの存在を知らなかった。いや、書評等で目にしたことはあったはずなんだけど、しっかりと認識したのは妊娠してから。妊娠中から育児書や保育関連のエッセイ、児童文学の書評本とかも読むようになって、子どもと読みたい本が、どんどん増えていった。その中の一冊であるピッピ。岩波版を一緒に読みたいところだけど、まだ早いかなと、でもきっと今この世界観に興味を示しそう!と思っていた矢先、こちらの絵本版のことを知る。今だと思い、購入。
カラフルで細かく楽しい画。最初から、馬を持ち上げ出てくるという破天荒ぶり。年中娘、一気にこの世界に引き込まれた。2歳息子も、長い本を読み聞かせていると最近は本を閉じようとしたり遊ぼうと誘ってきたりということが増えてきたのだけれど、この本は珍しく、最後までちゃちゃを入れずに見入っていた。嬉しい。何度も楽しめそう。いずれ、岩波を読み聞かせしたいなあ。 -
長靴下のピッピを幼児向けにした絵本。
ピッピのキャラクターは原作よりもだいぶおてんばらしい。
まるでやまんばの娘。
でも子供にとってはこういう大人に束縛されない自由な遊びに憧れるのだろうな。 -
[江戸川区図書館]
まーーーーったく覚えていないけれど、幼少期、小3の頃(まで?)私と弟のお気に入りで毎晩のように読み聞かせをねだられていた枕物語だそう。だけど、、、、流石に題名は知ってはいたものの、そのお話はもちろん、コンセプトも内容も、全く覚えていなかった本。この一年くらいに母から聞いて以来、単に知っていた題名以上にその内容が、気になっていて読みたいと思っていたんだけれど、私が知っていたのは岩波書店のハードカバーのシリーズ本。若草物語とかもあったと思う、少しモスグリーン系で大き目の。まだまだ先だなーと半分あきらめかけていたら、図書館でこの色鮮やかな、いかにも読みたくなる絵本チックな本を見つけてその場にあるだけ借りてきた!
正確には初回に借りてきたのは別の3冊。そしたら案の定、見つけた息子も読みたがったんだけど、いざ開いてみると元の本を分割したか、エピソードを抜き出しただけのものらしく、表紙から想像する以上に中身は文字が多い"読みもの"で、息子も、思ってた(レベル)のと違うと一瞬読むのをあきらめかけた(笑)
ただ、逆に何が何でも、これでオリジナルの全部でなくても、このタイプで発刊されているのは4巻だけみたいだし、全部読んでやる!と私の方に火がついて、これが1巻と分かって、巻順が問題となるのかわからないけど、借り直してきた。
その後も1W近く放置されてはいたけれど、めずらしく6時に息子が起きた日に二人でゆっくり沢山読書タイムを取って、この本も早口読み聞かせで読破!内容はもちろん息子も大好き!な、はちゃめちゃずっこけおもしろ系?だったので、途中からは息子も楽しんで先を知たがった。すぐに残る3冊に向かうエネルギーはなくても細々と読み進めているパディントンと同じく、定番の位置は確保できたはずなので、頑張って残りも読んでみよう。そしてもしそれで全部でなければ、出来れば全て、残りはオリジナルで、、、、。 -
1945年、刊行!! 全然 時代を 感じない♪
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confusion? miss Pipi Longsocks may be attacked if haven't her skill and power.
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長くつ下のピッピの絵本版。
2人の家の隣の空家にピッピと(サルと馬)が引っ越してくる。
ピッピはお金持ちで力持ち。
料理などなんでも自分でしてしまう。
文句を言う大人はいないのだ。
掃除は足にモップをつけて。
サーカスを見に行けば綱渡りをしてサーカスの団員以上に注目を浴びる。
泥棒が来ても逆にやっつけてしまう。
ピッピの誕生日会に呼ばれた2人は1日中ピッピと遊んで逆にプレゼントをもらう。
また明日も遊ぼうね。
外国では小説の出版された2年語くらいに出た絵本らしい。
今見ても古さを感じない絵。
ピッピ自体内容は大して知らないのだけれども…。
大人の常識に縛られない自由なピッピ。
なんでも自分でこなすピッピ。
確かに当時の子供たちにも大人気のはずだ。 -
子供向けピッピ。内容はかなり省略されていて残念なのだが、絵がとても素敵で別の楽しみ方ができた。でも、子供にはやっぱり絵本でなく本の方のピッピを読んでもらいたい。
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児童書「長くつ下のピッピ」の絵本版。カラフルな絵がたのしいお話にぴったり合って、ピッピの楽しい生活の様子が一目瞭然といった感じです。
世界一力持ちで、お金持ちで、一人暮らしなんて、小さな女の子はあこがれてしまうに決まっています。きっと児童書の方もに読みたくなることでしょう。 -
懐かしくてついつい購入。
ふだん「ダメ」と言われていることを次々とするピッピに子供はびっくりした様子。
「いいのかなー」「いいのかなー」と何度も言っている。(S4)
著者プロフィール
アストリッド・リンドグレーンの作品





