すべての映画はアニメになる

  • 徳間書店 (2004年3月1日発売)
3.50
  • (4)
  • (6)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198618285

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 押井守監督の対談集はいつも面白いのですが、特に本作は、天使のたまご関連が多いのにも必見の一冊。
    あと、宮崎監督との対談は、遠慮なくやり合ってる感じが特に面白い笑

    かつ、当時の押井守監督が、1シーン、1レイアウトをどういう意識付けで、ここまで考え抜いて作ってるのかというのが分かって、より一層押井ワールドにのめり込みそうです……

    今関さんとの対談でハッとさせられた部分があって、「映像っていうのは限定するものじゃなく、拡散させるもの」「思考停止。快感。そういう側面もあるけど、映画をたどりながら、いろんなことを考えていくっていう快感もあるはずなんだ」というところは、現状のアニメーション映画のヒット作達を考えると、唸らざるを得ません。観客が気持ちいいこと、ファンサービスだけ持ち上げられているような気もする。
    反面、まさに40年越しに4kリマスターされた『天使のたまご』がヒットしているんだから、観客側が育っててきた土壌もあると思うんです……
    ただ、僕たちみたいな人だけじゃなくて、10代とか20代とか、全然アニメを観ない人達とかに観てもらって、何か感じいるもの……お土産を持ち帰ってもらいたい、というのが監督の本望みたいですけど笑

  • 一度図書館で借りて、内容がみっちりしていたので購入。
    今の押井守は時事放談映画放談が多いが、さすがに「アニメージュ」記事のまとめだけあって、きっちりした本。
    そして、おそらく別の本にまとめたからという理由で「GHOST IN THE SHELL」は省き、それ以外という構成。
    出版は2004年。「イノセンス」公開を理由に世に出された本だと思う。
    今回は「パトレイバー」を目的に読んだが、他の作品を見るときのサブテキストにも折々していきたい。
    「天使のたまご」の記事が嬉しい。
    宮崎駿との対談が熱い。



    ・前略 宮崎駿様〈漫画映画について〉

    ■「うる星やつら」
    ・“動機づけ”と“思い入れ” 宮崎駿 対談
    ・自分の生き方がにじみ出てくる、そんな映画を作りたい 大森一樹 対談
    ・この時代に、誰のために何を作るのか 宮崎駿 対談

    ■「天使のたまご」
    ・演出家にとって作家性とは何か? 安彦良和 対談
    ・日本映画の終電車に飛び乗った、僕らの敵はスピルバーグだ! 今関あきよし 対談

    ・ここまで作れたのなら、もう一歩突き抜けて欲しかった 河森正治 対談
    ・『あなたは、だぁーれ?』の問いに、監督はいつか答えなければいけない 光瀬龍 対談
    ・押井さんの卒業制作映画は、どこか『天使のたまご』と似ているところがあった 金子修介 対談
    ・なんだか『うる星やつら2』は、ATGふうアニメーションって気がしました 今関あきよし 対談
    ・タルコフスキー監督をずいぶん意識しているなぁ… 長部日出雄 対談
    ・少年が乗った戦車が坂を昇る音は、昔、耳にした機動隊の行進の音 池田敏春 対談

    ■初期実写映画
    ・飼い主を探して旅をする犬の物語『ケルベロス地獄の番犬』 押井守 談
    ・押井監督がこだわった スーパーヘリ ガゼル 記事
    ・二重の意味での望郷の念『ケルベロス地獄の番犬』 押井守 談
    ・僕自身『裏演出家』だったことがあるんです。『Talking Head』 押井守 談

    ■「機動警察パトレイバー」
    ・僕らはもう、戦争してる『機動警察パトレイバー2the Movie』 押井守 談
    ・モニターを通しても、現場に立ち会っても、戦争は戦争だ 記事
    ・現実がアニメに追いつく時 富野由悠季 対談
    ・シャアは富野作品の究極の悪役 コメント
    ・時代にケリをつけるために 宮崎駿 対談
    ・押井監督とファンがアクセスした日 佐山善則・杉田篤・座談
    ・アニメージュ創刊200号に寄せて コメント

    ■「人狼」「アヴァロン」
    ・「実写」と「動画」の真実 本広克行 対談
    ・動画力の復権 沖浦啓之 対談
    ・すべての映画はアニメになる『アヴァロンAvalon』 押井守 談

    ■「イノセンス」
    ・〈無垢〉をめぐる対話 山田正紀 対談
    ・魂の還る場所を求めて『イノセンスINNOCENCE』 押井守 談
    ・アニメは終わりの季節を迎えたのか あとがきに代えて 対話

    ・押井守クロニクル
    ・プロフィール

  • 2004年刊行。「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」「パトレイバー」シリーズ、「攻殻機動隊」等の監督押井守と、アニメや実写映画監督らとの対談集(月刊「アニメージュ」連載分)。「天使のたまご」が相当宣伝されていたのに今更ながら気づかされる。また、宮崎駿と押井とのアニメーション表現法の差異、ドラマツルギーに関する冨野由悠季と押井との差異は実に興味深い。個人的に押井作品に魅かれない理由が、本書によって実に明快になった感。ただ読破後の再視聴時は、ひょっとすると印象が変わるかも知れない。特に「パトレイバー」。

  • あんま内容覚えてないけれど、普通に読み物として面白かった。

  • 「体験のというのはおおむね、理解や認識を深める契機であると
    同時に、同じ分量だけ誤解というか、一種の偏見を生むんです。
    体験するということは絶対のものではないので、体験して何か
    がわかる同じ分量だけ、何かがわからなくなるんです。」

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

押井守の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×