花の魔法、白のドラゴン

  • 徳間書店 (2004年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198619015

みんなの感想まとめ

物語は、2人の主人公の視点から描かれ、出会いの瞬間や意外な展開が読者を引き込む魅力を持っています。特に、ハイドおじいちゃんとトビー、ニックの三人組が織り成す関係性は心温まる要素で、読者に愛着を抱かせま...

感想・レビュー・書評

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  • ブレスト諸島というイギリス(ブリテン諸島)に似た異世界に住む少女アリアンロード・ハイド13歳。
    幼なじみで弟分のグランドと一緒に過ごしている。
    ブレストでは王様は国内を巡り旅していくもので、親が王に随行する役職のアリアンロード達は、年中旅行して暮らしている。
    アリアンロードは通称ロディ。
    ロディの父は天気を司る魔法使いで、それほど身分は高くない。
    母は財務官。
    グランドの母シビルは位が高いが、グランドには冷たい。
    国で一番えらい魔法使いの役職名は、マーリン。
    ある日、老いたマーリンが突然亡くなり、ロディの祖父が次のマーリンを連れてくる。
    ロディの祖父ハイドは、マジドという高位の魔法使いなのだ。
    ところが、マーリンはシビルと何か陰謀に加わっている…?
    勘の鋭いロディとグランドは怪しいシーンを目撃してしまうのだ。
    二人は宮廷に置いて行かれてしまい、ロディの父方の祖母ヘピィを訪ねていく。
    品のない祖母だが、女系の魔法使いの伝統を守っているらしい。
    双子の従姉妹イジー8歳のやかましさなど、滑稽なシーンに。

    起きている危険を大人は誰も信じてくれないのだが…自ら魔法の力を得ようと乗り出す少女の勇気。
    初めて会う母方の祖父は怖い雰囲気で、母が苦手としていたことも理解できたのですが、ロディの話を信じてくれます。
    古(いにしえ)の魔女から、花の魔法を身につけることに。
    ロディは異世界の少年ニックに、力を貸して欲しいと頼むが…

    ロディとニックの視点で交互に物語は展開します。
    異世界が平行して存在するという、ウィン・ジョーンズの設定は共通。魔法使いの中には行き来出来る存在も多い。
    ニックは魔法が公式に認められていない<地球>に暮らしています。
    養父はホラー作家。
    ニックは実は他の世界で生まれた子供で、皇帝の跡継ぎだったニコソデス。
    魔法使いになりたいと願っていました。
    どういう加減か、突然異世界に放り込まれるという経験を何度かしていて、自分でコントロールできるようになりたかったのです。
    ロマノフという強力な魔法使いに出会い、力を借りようとしますが、やっと探し当てたロマノフは病気で昏睡状態。
    ロマノフの隠れ処になっている美しい農園は主の病気と共にどんどん寂れていきます。
    そこで出会った象のパドミニと心が通い合う所は楽しい。
    ニックもまた次々に出会う魔法に翻弄され…?
    にぎやかで楽しいワールドです。

  • 大好きなダイアナ・ウィン・ジョーンズの中でも最高に好きな本。魔法のイメージが特に好き。花を使っているのがハーブみたいで面白いし親しみがもてる。またヒロインが魔法を受け取る下りに大きな感銘を受けた。あんな風に生きたいと強く強く思った。

  • ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品を読むのは中学生の時以来でした。先生、本当に凄いです。二つの視点から描かれることで混乱することも全くありませんでしたし、何より面白い。百ページすぎまで読んだとき、山しかないが大丈夫なのか……?と思いましたがその後も全くペースダウンせず、最後まで突っ走っておりました。児童書ってすごいなぁと思うばかりです。多重世界の描写も活き活きとしていて、想像が膨らみとても楽しく読めました。

  • ジョーンズの作品。分厚くて読み応えがあった。
    いつもながら、とても入り組んだお話。そしてキャラクターがみんな魅力的でリアル。まるで旅行記か日記を読んでいるみたい。
    パラレルワールドのお話は、特にワクワクする。大人になった今でも、ファンタジーの世界の存在を信じられるからかも。魔法使いにも本気で憧れてしまう。あと、例え子どもであろうとイヤなやつには容赦の無いところも好き。
    こんな複雑な話を訳す訳者さんも、すごい!といつも思う。

  • <ブレスト>は魔法に満ちた世界だ。たくさんある異世界の魔法のバランスを保つ、大事な存在でもある。ところがある日、その世界のイングランドに住む、宮廷付き魔法使いの娘ロディは、国中の魔法を司る「マーリン」が、恐るべき陰謀を企てていることに気づいた。だけど大人たちは、そんな話は信じてくれない。ただひとりの味方、幼なじみの少年グランドも、どんな魔法もひっくり返してかけてしまうから、頼りになるどころか、ロディの方が面倒を見なければならない始末。自力で陰謀に立ち向かう決心をしたロディは、古の魔女から<花の魔法>を受け継ぐのだが……

  • 初めに読んだ面白かった!という感想しか覚えてなくて、再度読んでみた本です。
    何度も新鮮な気持ちで楽しめるのがイイ。
    濃厚な魔法と異世界の話に、ワクワクドキドキハラハラでした。
    フィナーレは壮大で、このごちゃまぜとしていて昂る感じがまさにダイアナさんの物語だ!と感じました。
    原書買ったので、和訳と読み比べながらもう一回読もうと思います。

  • DWJの長編は読了後、ちゃんと大団円の満足感が得られるので大好き。久々に大冒険ができて楽しかった。

  • 人生初どハマりした小説2(1はハウルの動く城)
    いわゆるパラレルワールドものなんだけど、片方の世界がかなりダークなアーサー王から続く魔法世界なのがツボ
    パラレルワールドを行き来できる小説家のおじさんや実在して可視化されてる都市とか、アイディアが最高 喋れるゾウのミニも可愛かった
    ビターなテイストなのも好き

  • 次から次へと物語が展開していくのが面白い。登場するキャラクターが魅力的で、ロディとニックを中心とした仲間の一員として冒険気分で読める。

    イギリスの伝説や歴史、地理などの知識があるとより面白いと思うし、この物語をきっかけに興味を持つのも楽しいと思う。

    ただ、話しの展開が多い分、なぜそうなったのか?の背景がやや浅く、大人は物足りないかもしれない。

  • 4-19-861901-8 566p 2004.12.15 3刷

  • ジョーンズ得意のパラレルワールド・魔法もの。
    読みやすいタイプだったし、キャラクターがちょっと弱いけど面白かった!
    象のミニがすごくかわいかった。
    後書きの象がお孫さんを避けてくれたエピが良かった。

  • 資料番号:020134003
    請求記号:933/ジ

  • 同じエピソードを、登場人物二人のそれぞれの視点で描いてあるところが、物語の立体感になっているのかな。
    訳者による文中の解説も、すごくよかった。
    外国の話はとくに、何が当たり前なのかがこちらに伝わってこない事があるから、こうして、向こうの常識を教えてくれると、これから別のイギリスの話を読んでも、面白く読めそう。

  • 地球とは、また違う世界がたくさんあって、
    やっぱりダイアナウィンジョーンズのお話はおもしろかった。

    でも、
    ちょくちょくよくわからないところがあった。
    たとえば、
    初めのころに出てきたニックの守護動物みたいなやつ(ヒョウみたいなの)は、
    それっきりだったし、
    題名にドラゴンって出てる割には活躍が少ない。(原題はちがうけど)

  • 二人のイジーとか、他の人の作品だったら絶対ただの嫌なヤツなのに、むちゃくちゃ魅力的だよなあ。エキセントリックで自分勝手なキャラが、みんないきいきしてて素敵。

  • 魔法に満ちた世界<ブレスト>で国家を揺るがす陰謀を知ったロディと幼なじみのグランド、<地球>の英国に住むニックがともに陰謀に立ち向かう冒険物語。

    物語はロディとニックの二人の視点から書かれている。本の装丁でR
    とNがページの上部に表示されているのに気づいたのは半分以上読み終わってからだったけれど、あとがきできちんと触れられていた。宮廷魔法使いとか、王と一緒に移動して生活するなど面白い設定だった。また、ロマノフが住む不思議な島やニックが渡り歩く別の世界など、これぞファンタジーといった感じだ。バビロンまでは何マイルの我がままな子供という印象のニックが大活躍。でもちょっと自己中心的な所を改めようとしているようだった。ロディに一目惚れしちゃって、性格まで受け入れるはめになるんだと嘆いているところは、人間味があってなかなか微笑ましかった。また、生き生きと表現される象のミニや困ったヤギ、トーテム獣?のヒョウなどもファンタジーど真ん中といった具合だった。
    ストーリーは結構詰め込まれた感があって、ロマノフの島での生活だけでも掘り下げて一冊読みたいくらいだ。日本語タイトルに出てくるドラゴンも締めで活躍するぐらいだし、町や市の擬人化もあまり詳しく書かれなかった。結局ニックが異世界にわたったのはロマノフ殺害のためでよかったのか、いまいち自信がない。
    後日談があるのならぜひ読んでみたいと感じた。

  • お気に入りの本。小学校の卒業アルバムの個人写真でこれを持って映るという馬鹿した

  • 久しぶりに図書館で借りた小説を読んだ。
    “ハウルの動く城”シリーズを既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏の作品。

    こんなに長い作品を読むのも久方ぶりかもしれない。

    地球も出てくるが、主に別世界での物語の今作。様々な世界を移動する場面も登場する。

    全く分からない世界を描き、別世界のルールが存在する。読んでいて分からなくなるぎりぎりの世界観であったように思う。

    国を巻き込む陰謀に気付いてしまったロディと全く別の世界から巻き込まれるニック。
    それぞれの視点から見た世界や思う感情の差異が面白い。

    魔法・魔女・竜・空間移動、王様に妖精にゾウまで!
    悪を倒すために力を手に入れ悪戦苦闘と、ファンタジー好きにはたまらないものをこれでもかと登場させている。

    しかし、例えば食事風景一つにとっても、日常、家庭的なものも多く描かれている。決して遠い世界の話ではないとも感じる。


    ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏の作品では、登場した時と物語が終わる時の印象が全く異なると言われている。
    今作もそこに変わりはないと感じた。

    ふとした文章で、英国では知っていて当然と思われることが描かれていることがあるが(注釈はついていても)分からないことも多い。現地の人が読む感覚とは違ったものになっているだろう。
    翻訳物はついつい敬遠してしまう所以でもある。

    “マーリン”というのも今作のキーワードに思う。あまり知らないので、アーサー王の伝説含めどのような話か気になるところ。
    その他、ブリテンには面白そうなファンタジーがたくさんある。
    機会があれば読んでみたい。

  • 二人の視点で書かれている。キャラは個性的。でも花の魔法があれば、ドラゴンは別にいらないんじゃないかと思った。個人的にグウィンおじい様が好き。

  • 小学生の頃に読んだ本。
    当時の自分にとっては壮大なスケールで、話の内容もところどころわからないまま読み終えてしまった。
    それからずいぶん経ってから読み返してみると
    最初読んだときにはよくわからなかったこともわかって満足。
    壮大なスケールの世界観で
    わくわくどきどきしながらファンタジーの世界に浸れる作品!

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品

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