沙門空海唐の国にて鬼と宴す (巻ノ4)

  • 徳間書店 (2004年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198619176

みんなの感想まとめ

物語は、歴史と幻想が交錯する中で、空海と鬼たちの宴が繰り広げられます。全4巻の完結編では、唐の滅亡を巡る陰謀が解き明かされ、読者は緊張感あふれる展開に引き込まれます。特に、宴の後に待ち受ける謎解きや史...

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えてみれば、★5つね。
    「あとがき」に笑う。
    いや~~、面白かった、すごいなぁ…と思いながら「あとがき」を読み始めたら、獏さん自身がすごい自画絶賛。(* ̄m ̄)うぷぷッ♪、である。
    あとちょっとで読み終わるなぁ…というとき何気に見た巻末に、本稿の初出がなんと「1988年」とあって、∑(゚◇゚ノ)ノえっ!?そんな前から書いてはったんか…??と知ったところで、その「あとちょっと」を読み終えての獏さんの「あとがき」だったので、なおさら。
    この読書、チェン・カイコーの映画の方を先に知ったのがきっかけだが、図書館予約を4ヶ月も待ってまで何で先に本を読もうと思ったのか?(そもそも原作派だが…)忘れてしまったが、これは映画もさらに観たくなる。駄作でもいい、「音」を確かめたい。
    「あとがき」にも書かれているが、「陰陽師」の1年後に書きはじめられたと知る。
    これを書くための「陰陽師」であり「空海」であり…か?、そのとき閃いていたイメージのカオスが伺えて、獏さんのカタルシスに共鳴する。
    楽しかった。

  • 読み終ってしまった。もっと読んでいたかった。いよいよクライマックス、鬼と宴をします。宴のあとのことも、いろいろの謎ときも、史実についても丁寧に書かれていて大変満足して読了。そしてあとがきがすばらしい。本が出版されたのが最近だから最近書かれた作品とばかり思っていたらとんでもなかった。岡野玲子さんは、陽陰師だけでなく沙門空海も同時に読んでいたのだなあと思いました。

  • 着地お見事

  • 小説

  • 全4巻の完結編。最初は1988年SFアドベンチャーに載ったらしい。17年越しの大作だったのか。
    高力士が阿倍仲麻呂にあてた手紙で、唐朝を滅亡させようとする陰謀の全容が明らかになった。そして、かつて玄宗皇帝と楊貴妃が過ごした華清宮で空海が開いた宴ですべての決着がつく…
    最後は真相がかなり王道なメロドラマのようになってしまったが、読み応えがあって面白かった。空海は実際にこんなにすごい人だったのだろうか。

  • 空海の旅に絡まる楊貴妃たちの悲しい話。皇帝とその下部たちの運命と楊貴妃の話がとても切ない。
    楊貴妃がその時代、とても美しかったことは物語の中で表現され尽くしており、その美しさに翻弄された男性たちの長い物語。

  • これ17年も掛けて書いたのか、その割りに行間が広く瞬く間に読めてしまったのは申し訳ない気がしてきた。空海については司馬遼太郎の「空海の風景」である程度知っていたが、本作ではそれ以外の新たな解釈も見てとれた。どちらかと言うと楊貴妃の物語に振られてしまい、空海自体の話は横に置かれた形だが、エンタメ小説としては楽しめたし、時々挿入される密教の真理も興味深かった。しかし、中国映画の方は残念な作品になってしまい気の毒な気がする、原作どおり作っていたら習近平体制をも批判する作品になりかねなかったので仕方ないか。

  • 「ああ、なんというど傑作を書いてしまったのだろう。」という『あとがき』がいいです。
    ええ、ええ、ど傑作ですとも。
    よくぞ書いて下さいました。
    どこかの誰かを思わせる様な空海と逸勢との会話も、半世紀も前の謎解きも愉しかった。
    この物語がどう映画化されるのか愉しみです。

  • 四部作の大団円。
    奇怪な出来事にけりを付け、密の真実を受け継いだ空海さん。
    当初二十年の予定の留学を切り上げ日本に帰国することとなる。
    大作であるが、面白く痛快であった。

  • 夢枕獏のなかではかなり好きなシリーズ。
    中国を舞台にした作品をあまり読まないわたしにとって
    あの国を身近にしてくれるというか
    親しみを覚えさせてくれる。

    空海が最強すぎて
    4冊にわたる謎のスケールの壮大さも含め
    読んでてスカッとした。

  • 獏さん、きちんと最後までよく書ききりました。

  • 足かけ18年、よくぞ完結した。
    密教の中にもっと突っ込んで欲しい思いが無くも無い。風呂敷を畳める力量は素晴らしいが、結局個人の愛憎レベルにややこじんまりと畳んだ感はある。
    それらの小さな不満を超えて一気読みさせる作品。
    参考資料にもあったが司馬遼太郎「空海の風景」とあわせて読むが好し。

  • 夢枕さんのお話は哀しいお話が多いのだけれど、このシリーズもそうだと思う。
    あのお方の哀しさがたまらないと思った。

  • いつも先生大風呂敷広げた後書きなんだが、これも例に洩れず大笑いしてしまった。他のエンターテイメントばりばりの物語に比べると確かにダイナミズムは広く、研究取材の粋がもともとの筆力で興味深くまぶしてあってさすがにおもしろい。それでも魔獸狩りとのリンクはもうすこし踏み込んでもらわないとファン甲斐がない。せめて密教とともに持ち込んだ設定の「四殺」は入れといてくんないと。犬が埋められてる描写が出た時点でそろそろくるかと身構えて読んでいたら、物の見事にかわされた。

  • 空海様!!
    空海様のことをもっと知りたい。天才について。

  • 長い話であった。いやあこれはかかるね。読むのにも、書くのにも。


    あとがきが好きです。

  • いやあ、妖怪大戦争みたくなったらどうしようと思っていたのですが、全くの杞憂でした。
    はじまりからおわりまで同じ早さでゆるゆると進み終わるべくして終わりました。

    いやしかし…
    後書きで全部吹っ飛びました。
    これ、連載ものだったのか…
    足掛け17年。
    1987〜2004。
    まさか掲載誌全部持ってるとかいう人いないですよね…
    いやいや。
    うん。
    なんか色々凄いです、後書き。

  • この巻でようやくタイトルの意味が分かった。
    万能な空海と今ひとつ残念な逸勢、と陰陽師の主役級二人とかなり性格が被ってしまっていましたが話の展開は非常に面白く読めた。

  • 出だしとラストが圧巻でしたその2。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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