ポリッセーナの冒険

  • 徳間書店 (2004年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198619534

みんなの感想まとめ

物語は、主人公の少女ポリッセーナが自身の出生の謎を解き明かす冒険を描いています。彼女は修道院に捨てられた過去を持ち、魚のペンダントや赤い靴下を手がかりに、本当の両親を探しに旅立ちます。ストーリーは、海...

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなビアンカ・ピッツォルノ。
    かなり細かい話が長く続くのだけど、対象年齢である小学校高学年くらいの子の集中力はそれだけ凄いんだろう。
    30代後半の私には、なかなか頭の整理がつかなくて、着いていくので必死。
    作者の後書きにあるように、19世紀の児童文学お伽話風でもあるけど、主人公の少女2人の感覚はなかなかドライで現実的。

    ルクレチアが頭がいい上に、すごくいい子なので、そこに感動して読んだ。
    少しずつ、ヒントを頼りに出生の謎を説いていくストーリー。
    NHKで30分アニメにして、半年放送したらいいと思う。

  • とてもおもしろかった。『家なき子』をモチーフにしながら、主人公を女の子にし、海賊やら貴族やら牢獄やらがでてきていろいろたいへんだけど、最後はちゃんと大団円で、どんでん返しもあります。なかなかハラハラします。そして、物語の中でポリッセリーナが落ちこんだり、ごうまんになったりして、成長していく過程がしみじみいい話だと思う。また、家族の絆についてもなかなか美しく書いてあります。おすすめです。文庫本にしてくれないかな。

  • 「ルクレチアの冒険」の方が正しい。 1993 イタリア

  • 11歳のポリッセーナは、お父さんとお母さん、イッポリタとペトロニッラという二人の妹、それにばあやのアニェーゼといっしょに暮らしている。みんな大好きな家族だが、お母さんにきつくしかられたりすると、自分はもしかしたらもらわれっ子なんじゃないか、実は本当の両親が他にいるんじゃないか、などと考えてみる。もちろん、そんなことは空想しているだけで、本気で悩んでいるわけではない。ところがある日、いじわるなセラフィーナから、ポリッセーナは修道院に捨てられていたのだと聞かされた。確かめてみると、なんと本当にもらわれっ子だったらしい。ポリッセーナは、実の両親を探す旅に出ることにした。動物曲芸団を率いるルクレチアとともに。

    けっこう厚めの本だが、あっという間に、ほぼ1日で読み終えてしまった。あまりに波乱万丈な旅で、ポリッセーナの出生の秘密が少しずつ明らかになっていく過程にすっかり夢中になった。なにしろ、旅先で出会う人たちがとにかくたくさんいて、それぞれが活き活きしているのだ。それだけでも読んでいて楽しい。結末がまたどんでん返しもいいところ! とはいえわたしはうすうす予感していて、そうだったらいいなと思って読んでいたから、この結末は本当に気持ちよくてすっきりしたのだが。いやあ、本当におもしろかった。

    また、ポリッセーナが主人公なのに嫌なやつだというのも意外でおもしろい。読んでいると、ポリッセーナのあまりに尊大で無神経な言動にむかむかしてくるのだが、もし煩悩だらけのわれわれ庶民がいざ同じ状況に置かれたら、きっと多くの人はほぼ確実に彼女と同じような態度になってしまだろうと思われる。そう考えると、彼女の態度はきわめて自然な反応なのであって、一概に彼女を憎むことはできない。だからこそ、この結末なのだ。ただそれ以前に、こうまで意思がコロコロ変わるのは人としてどうかと思うが……。

    何にせよ、この本はイラストに惹かれて手にとったにすぎなかったのだけど、読んでみたら、話の中にグイグイと引き込まれて楽しめただけでなく、いろいろなことを考えさせてくれるけっこう奥深い物語だった。うん、読んでよかった。動物たちはいかしてるし、笑えるし、翻訳された日本語は自然で読みやすいし。お勧め。(2005.4.6)

  • 今年一番のお気に入りになるかもしれない。韓流ドラマにも負けない波乱万丈に最後までグイグイひっぱられます。主人公は14歳だけど高・中学年向け。

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著者プロフィール

1962年、山口県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了。イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学に留学。イタリア文学研究者・翻訳家。児童文学、幻想文学、民話などに関心を寄せる。訳書に、ストラパローラ『愉しき夜』、ブッツァーティ『古森の秘密』『絵物語』、ピウミーニ『逃げてゆく水平線』『ケンタウロスのポロス』、ピッツォルノ『ポリッセーナの冒険』、ソリナス・ドンギ『ジュリエッタ荘の幽霊』、グエッラ『紙の心』など。

「2022年 『ババウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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