仏教・神道・儒教集中講座 日本人だからかえって知らない

  • 徳間書店 (2005年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198620202

みんなの感想まとめ

仏教、神道、儒教についての講義形式で進められる内容は、非常に分かりやすく、スムーズに頭に入ります。特に神道における「和」の精神は、日本人の宗教感や思想の根底にあるものであり、聖徳太子の十七条憲法を引き...

感想・レビュー・書評

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  • 仏教・神道・儒教について、講義形式で述べられ、スッと頭に入りやすい。

    神道(日本人が古来から持つ宗教感)について、聖徳太子の十七条憲法を引用し、仏教や天皇よりも「和」に重きを持つ思想と述べられている。
    「和」を貴う為、物言わず。優れ秀でたモノに対し、自然現象や獣、敵方にも敵意を向けず、崇め奉る信仰を持つ。
    (※国家神道は明治以降の国家戦略である為、省く)

    「和」の精神から新しいものと対立を避け、「仏教」「儒教」を日本的なものに作り変えてしまうという逞しさを「ビーフカレー」に喩えて述べられ、大変面白かった。
    (※多くの日本人はカレーの本場をインド、肉類を牛肉と考えるが、インドでは宗教的理由から牛は食べない。)

  • 日本人とは何か、中国人、韓国人の考えかた、歴史観が根本から、ストンと理解出来るようになる一冊。興味深く読ませてもらいました。
    孝に関する話はすごかった。親のためなら、自分の子供を殺してしまうんですね。

  • 日本では信長が政治に口出す宗教勢力を徹底的に排除したことによって、政教分離が確立されました。だから日本は、あまり宗教を考えなくてもよくなったのです。
    日本では織田信長の時代に政教分離が確立し、続く徳川政府が檀家制度を作ったことによって、宗教は完全に国家の統制下に置かれました。自由競走がなくなれば各宗派の布教の情熱もそがれます。その結果人々が宗教と接するには、基本的には、葬儀の時にお寺に行くのと、後は初詣の時に神社に行く程度となりました。
    浄土宗は口称念仏で、浄土教は観念念仏なので両者は違うのです。
    姓とは、自分がどこの血統に属しているのかを表しています。住んでいる地名を姓の代わりに使うようになります。それが苗字です。
    日本人がキリスト教を受け入れなかったのは、根本的に受け入れられない何かがキリスト教原理の中にあったからです。そして、それは何かと言うと、私は一神教だと言うことだと思います。

  • 日本人は多かれ少なかれ、神道、儒教や仏教の影響を受け手いる。宗教というよりは生活習慣に近いものだが、現代でも脈々と受け継がれてきている。
    それを再確認できた一冊。

  • 仏教集中講座
    折り紙とビーフカレーの国・日本における仏教の変容
    神道集中講座
    「和」と「穢れ」と「言霊」と
    神道の無自覚な信徒たる日本人
    儒教集中講座
    「儒教の毒」と儒教の国「中国・韓国・北朝鮮」

  • 台湾に旅行に行った時。
    本を日本から持っていかなかったから、寝る前にホテルの枕元に置いてあった本を読んだ。

    それが仏教の本で。

    とても興味深かったので、図書館で借りてきた。

    お釈迦様のお話とか。
    人間が死んだあとの考え方とか。

    人間はあらゆることに執着し、それゆえ苦しみが生まれる。
    諸行(すべての現象、すべての実体)は無常であるということを、確実に認識するということが大事である。
    と書いてありました。

    何とも。
    ごもっとも。
    とても、自然に読めました。
    これらの、考え方というか教えは、もしかしたら私に合っているのかもしれません。

  • 日本人は宗教を軽視し過ぎって言うのは本当にそうだよね。

    でもこれはいつもの論調とあまり変わらないので、『ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座』の方が読んでみたいなあ。

  • 違いが分かります!!


    違いの分かる男は大人の男・・・。
    というのが趣旨ではなく、

    日本人のいいとこ取りというのか
    混在・和の思想によって、日本人が形作られてきたことを学ぶべし。

  • 他者を知るために自己を知ることは有用であり、そのひとつとして宗教学を選んでみたわけだけど、神道という名の無宗教を暗黙のうちに成立させている日本人をこういう視点で見直すととっても面白くまた喜ばしい。あと近隣の国々の宗教事情も。宗教は国民集団だけでなく国民個々のキャラクターを形成する根源のひとつなのだから知るべきだと思う。

  • 判り易い言葉で日本人を語る。へぇ「穢れ」が一つのキーワードなんか。また「死を忌む」ことも。

  • 社長から貰った本。なかなか分かり易く、面白く読めます。掘り下げというか、歴史解釈に少しワキの甘いところがあるような印象を受けますが、内容を覆す程度でもないでしょうし、「サラッ」と読んで「ふ〜ん、そんな感じ?」と収めるには最適かと思います。

  • 『逆説の日本史』の井沢さんの本

    以前は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の本でしたが、今回は日本にもなじみのある3つの宗教についてです。

    知ってるようでよく知らないのが実情。

    実際に3つを比較することでそれぞれの違いがよく分かります。

    日本の宗教や文化などの取り入れ方を井沢さんは『ビーフカレー』といいます。それは本場のインドではカレーに牛肉を入れるなんてことはありえないのです(ヒンズー教において牛は聖なる動物であるから)
    このようにオリジナルのものを日本にフィットした形にして私たちはなじんでいる。

    仏教にしても儒教にしてもオリジナルのものとはかなりかけ離れた部分がある。

    また日本の宗教を考える上で外せないのが
    本地垂迹説である。

    例えば、日本の神道と外来の仏教は全く別のものであるが、これをどのように解釈するかというと仏様と日本の神は同じものである。しかし、姿形の違う仏様がいきなり現れたら馴染めないしビックリしてしまうので神様の姿で現れたのだという考え方。

    この考え方のおかげで仏教はうまく広まったという。しかし、宣教師によってキリスト教が思った以上に広まらなかったのは神道の多神教にたいしてキリスト教の一神教の考え方がマッチしなkったからである。

    などなど、それぞれの宗教における基本的な各論とそれぞれの日本との関係の糸がうまい具合にからんで歴史という視点も入れながら解説されています。

  • 「逆説の日本史」の宗教に関する部分を集めたような本です。「ビーフカレー」の例えは非常に解りやすいと思います。(カレー発祥の国であるインドでは牛を食べないが日本に伝わったカレーは日本で牛肉という食材に出会い、ビーフカレーとというインドではありえないメニューに変貌していく。)中国人は人を許さない、という部分で裏切りを行った人の墓の横に、つばを吐きかけるためにその人の像を建てる、というのがショックでした。「死ねば仏」という日本とは基本的な部分で分かり合えない…。前著のイスラム・キリスト・ユダヤ教講座に比べると逆説の日本史でさきに触れていた分だけちょっとインパクトが低かったかもしれません。

  • 日本人の思想の根本が分かったようで、とても面白かったです。自分が日本人的思考にどっぷり浸かっていたんだと改めて納得させられました。

  • これから読む本。

  • 「穢」の思想を知らずして日本人を語ることなかれ!日本人と東アジアの埋められない溝を「思想」という観点から暴く!

  • 「世界の宗教では、神に帰依するのが当たり前! 日本では、神を日本人に合うように作り変えるのが当たり前!」と帯にあります。
    全く同感です。
    いつのまにか、一神教の神さえも作り変えてしまう凄さ。
    自分は宗教を持っていないと考えている人が多いようですが、全くの間違いです。
    ほとんどの日本人は、神道の、あえて言うなら日本教の信者です。
    穢れを恐れ、先祖崇拝をし、死んでしまえば皆仏になる。
    仏教、神道、儒教を詳しく解説し、日本人の宗教観を解明します。
    お勧めの一冊です。

  • 現在読んでます。うーん、日本とはなんぞや、日本人とはなんぞやという問いに答えてくれる一冊。

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著者プロフィール

作家。1954年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。『逆説の日本史』シリーズ(小学館)は、単行本・文庫本・コミック版で累計580万部突破の超ベスト&ロングセラーとなっている。 著書に『紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか』(PHP研究所)、『学校では教えてくれない日本史の授業』『「誤解」の日本史』(ともにPHP文庫)、『歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版』(KADOKAWA)、『徳川15代の定説を覆す』(宝島社新書)など多数。

「2026年 『怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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