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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198620738
みんなの感想まとめ
ノスタルジックな雰囲気が漂うクリスマスの物語は、少年が父親の工場で幽霊を見たことから始まります。事故の噂とともに繰り広げられるハラハラとした展開は、不穏な空気を生み出しつつも、子ども時代の冒険心や想像...
感想・レビュー・書評
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ノスタルジックな雰囲気漂う、クリスマスの物語。
「事故が起きる前に幽霊が現れる」と噂のある父親の工場で、実際に幽霊を見てしまった少年…!
本当に事故は起きてしまうのか!?ハラハラと不穏な空気がうまく組み合わさったお話でした。
比較的短めの物語です。
ちなみに、スタジオジブリの宮崎駿監督は今作の著者ロバート・ウェストールのことを好きだと公言しており、監督はかなり影響を受けたようです。 -
2021.11.29
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子どものころのお使いは冒険。
いろんなものが魅力的なものに見える感性や想像力の豊かさに驚く。
宮崎駿が好きなのもよくわかる。 -
112
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ウエストール自身の子供の頃の記憶を元に書かれたファンタジーと、回想録が各一編収められています。挿絵も雰囲気があって大変素敵。
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クリスマスイブにぼくは父さんの働いている工場までおつかいに行った。するとエレベーターの中で工場の創始者オットーの幽霊に出会ったのだった。しかもオットーの幽霊が出た日には事故が起こり死人が出るという…
併録されている回想録を読むと、作者の幼少期が色濃く反映されていることがわかります。前半1930年代イギリスのクリスマスの様子が詳細に描かれ、後半は工場に対するワクワクする想いと、父親への尊敬と愛情が描かれています。それが幽霊譚だけではない魅力となり彩っています。 -
息子と父親の関係が、いい…分からないけど、大きな存在の父親がいい
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他の作家なら★三つってところだけど、ウェストールほどの作家だと、このレベルでは二つになってしまう。
ウェストールファンなら、彼のエッセイ「幼いころの思い出」も収録されていて、読む価値があるだろうが、最初にこれを読んだらウェストールは大した作家ではないと思ってしまうだろう。
「クリスマスの猫」は短くても様々な要素が入っていたが、これはあまりない。
ただ、「幼いころの思い出」を読むと「クリスマスの猫」のボビー一家はウェストールの幼いころの家庭に極めて近いのだな、ということがわかって感慨深い。
『指輪物語』のモルドールの描写を読むと父の職場を思い出して懐かしい気持ちになるというのが面白い。 -
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クリスマスの日、工場のエレベーターのなかでサンタクロースに似た幽霊に出会う。その幽霊を見ると死者がでると言われている。どうしよう。父さんだったら。
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2013年12月16日
<THE CHRISTMAS GHOST>
装丁/鳥井和昌
フォーマット/前田浩志、横濱順美 -
ウェストールの作品の中では、自伝に近い小品。子どもたちよりも、大人たちが味わい深く読むかもしれない。
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読みやすく、良作。
ウェストール作品はまだそれほど読んだわけではないが、これが最も万人受けしそうだ。
当時の街やクリスマスの様子、敬愛する父の工場の様子など、描写がイキイキしていた。
同時収録の、島、油まみれの魔法使いも良かった。 -
(No.12-5) 児童書です。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『クリスマス・イヴ、雪のふりつもった美しい町をとおって、ぼくは父さんが働いている工場へおつかいに行った。すると、エレベーターの中で不思議なものを見た・・・。
壁の鏡にサンタクロースみたいなおじいさんの顔が映ったのに、振り返った見たらほかにはだれも乗っていなかった。ぼくが何の気なしにその話をすると、父さんとなかまの人たちの顔色が変わった。エレベーターには、工場をはじめたオットーという老人の幽霊が出る。だれかがオットーを見ると、その日工場で事故が起こり、死人が出るというのだ。どうしよう、今日事故にあうのが父さんだったら・・・?
1930年代のイギリスの小さな町を舞台に、男の子の冒険と、父と息子のきずなを描いた、心に残るクリスマスの物語。
作者ウェストールの回想記を併録。』
併録されている回想記は「島」「油まみれの魔法使い」の2編です。
短編としてどこかに紛れてしまいそうな短い小説です。これを回想記を併録したとはいえ一冊で出版してるのは徳間書店の本気振りが伝わってきます。ちゃんとその価値があるんだという。
私はそうたくさんウェストールの小説を読んではいないのですが、それでも気になっていたことがあります。父親、または父親格の男性に対するこだわりと、女性に対するこだわり。父親に対してと母親に対してが違いすぎる気がしてました。
この小説は自伝的なことを元にしているものらしいので、読んでみたくなりました。
この小説や回想から感じられることは、ウェストールは幸せな子供時代を過ごしたんだなということ。家族や周りの大人たちにとっても可愛がられています。お母さんやおばあさんとの関係も良好です。お母さんはやや過保護かもしれませんが・・・。
もしかして女性のことはウェストール自身の妻との何かなのかなと、訳者あとがきで思いました。
そして彼は、お父さんのことが本当に好きで尊敬してたんですね。こんなに真っ直ぐ父を愛することができる少年は幸せだと思います。
ウェストールは、父が働いていた工場が「指輪物語」に出てくる光景にそっくりだったと書いています。恐くはなくて魅力的だったと。
でも工場のシーンを読んだ私が連想したのは「天空の城ラピュタ」の最初の方の場面。パズーが弁当を届けるところです。大音響の中で機械が動いていて、おじいさんがいかにも技術屋という感じで働いているシーンです。宮崎駿さんはウェストールが好きだと聞いたことがあります。何かイメージを投影したのかもしれないなとか想像しました。
小説は作品としてそれだけで独立したものです。でもやっぱり作者のことを知っていたほうが、より理解でき楽しめるでしょう。
ウェストールのことがいろいろ分かり、この本を読んで良かったと思いました。 -
クリスマスという言葉から連想する、華やかな雰囲気はないんだけど…
時代は1930年代のイギリス、舞台は工場。出没するという幽霊も含め、登場人物は男たちがメイン。でも、危機から父親を守ろうとする少年の勇敢さ、無骨だけど根底に息子への愛を感じさせる父、この二人の絆の描き方がウェストールっぽくてたまらなくよい。言葉にしなくてもお互い信じあっている…みたいな。
骨太なクリスマス物語。派手さはないものの、だからこそ冒頭のクリスマスのご馳走の描写(特にミンスパイ!)が印象に残る。古きよきイギリスの姿がそこにある。 -
工場の描写に懐かしさを感じます。
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イギリスの児童文学の巨匠と呼ばれたウェストール(1929年〜1993年)が1992年に発表した作品。
1930年代のイギリスの庶民の生活が生き生きと描かれています。
クリスマス・イヴ。
少年はワクワクドキドキしながら1日を過ごします。
お母さんからサンタを迎えるための準備を言いつけられるし
そのお母さんは料理と部屋の飾り付けで大忙しだし
おつかいに出れば賑やかな町でいろんな人と出会うし
おばあさんの持ってきた料理はいつも通り1羽丸ごとの鳥だし
外国のお話に出てくる食べ物ってどうしてこんなにも美味しそうで魅力的なんでしょうね?
そんな中、お母さんとおばあさんは夜の10時まで働くお父さんがお弁当を忘れたことに気付きます。
勤め先の化学工場にそれを届けるおつかいをたのまれた「ぼく」の冒険が始まります。
お父さんは化学工場で真っ黒になりながら働く誇り高き労働者。
ぼくの自慢のお父さんです。
子どもがむたみやたらと出入りできる工場ではありませんから、口うるさい守衛の目をすり抜けるのも一苦労。
入り口を突破し、工場内にある古いエレベーターに乗り込んだら、中にある鏡に見知らぬ老人の姿が映っていたのです。
伝説となった工場設立者・オットーらしい。
彼が現れると工場では事故や死者がでるという噂がある。
このままだと、工場が、お父さんが危ないのかも知れない!
さてどうやったらオットーから事情を聞けるのだろう。
どうしたらみんなが無事にクリスマスを迎えられるのだろう…
短い物語ですが、怖いお話ではなく父と子の心温まるお話です。
楽しいだけのクリスマスでは無いけれど、ちょっとした奇跡が用意されていて結末はハッピーに。
現場責任者として働くの父への尊敬があふれていますね。
優しいだけではなく、子どもと大人のけじめがあり、厳しさも込められた愛情に溢れている感じがしました。
作者ウェストールの未発表の回想録が巻末に2編収められています。
「島」と「油まみれの魔法使い」
両方とも幼い頃の思い出と父への崇拝が綴られています。
著者プロフィール
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