ROMES06

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198622398

感想・レビュー・書評

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  • 空港が好きなので、何かそこを舞台にした本はないかなとたどり着いたこの作品。
    モデルにしたであろう空港は、関西に住む私にとっては身近で実際の警備システムはわからないけど、ROMES並みのシステムが入ってるんだろうなと思いながら、ワクワクしながら読みました。
    ROMESを操る成嶋や、部下の砂村の関係は素敵だし犬のハルは可愛いし。
    事件が起こった時の連携プレーは凄いですね。
    シリーズはあと2作あるので読んでみたいと思います。

  • 久しぶりの再読。
    今でこそ人や物の探索、追跡というシステムは周知されるようになってきたけれど、当時としてはすごく新鮮で驚いたのを思い出した。
    そして五條さん、やっぱり女性読者をくすぐる萌え要素を今回もしっかり押さえている。
    人間よりもシステムや犬を信じる切れ者成嶋、彼に振り回され抵抗感を感じつつも傾倒もしている砂村。こういう関係って大好き。
    『システムに問題はなかった。問題があるのは、常に人間の方だったってことだ』
    『だとしても、俺はシステムよりも人間を信じます』
    エピローグの二人の会話、とても心に残る。
    空港テロの理由については分かるような分からないような。でも結局砂村が言うように『他人の気持ちなんて、どうやったって理解出来るはずがない』のかも知れない。砂村自身も重い傷を抱えているように、飄々としている成嶋もまた何かを抱えているのかも知れないし。
    またこのシリーズを読み返していこう。

  • 空港警備というちょっと変わった設定。主人公がいわゆるヒーローぽくない少し引き気味なキャラがまた面白い。

  • 世界最先端の施設警備システムROMESに守られた海の要塞、西日本国際空港。だが、ROMESの全貌を知る者は、西空警備チームでもただひとりだけ。成嶋優弥。ROMESの最高運用責任者。鋭い知性と飄々とした言動で他人をケムに巻く、常識はずれの天才が信じるのは、愛犬ハルと、自らが運用するシステムのみ。ある日、西空に複数のテロの予告状が届く。そしてROMESの警告装置が作動した!?成嶋とテロリストたちの、知と情を賭けた白熱の攻防が始まる。

  • セキュリティに纏わる人々が活躍するということは、平時を壊そうとする人がいるという構図が前提にあるわけで、あとは警備がどう動くか、という問題だ。
    犯人を捕まえるのではなく、あくまでも警備に徹する主人公は、プロフェッショナルだが、完璧すぎる。
    セキュリティの能力(ROMES)を完全に動かすことが目的になって、先が見えているのにあえて首を突っ込まない。自分の考えていることの通りに物事をすすめ、最後の能力を出したくてたまらない。これまでの守りの警備から責めの警備へという新しい次元を証明したくてうずうずしている。そんな躍動感をクールで飄々とした形でおさえているのだが、あまりにも計算されつくされた構成と内容で、読む作業自体は楽しく読了を迎える。
    投了後の将棋の棋譜をあとから読むように、筆者が用意した駒が動いていくのを追っていく形で、そこにある駆け引きの醍醐味がほしかった。といっても筆者の力を否定するものではない。すごいと思う。(僕には書けないし、想像もできない)
    だけど、なんだかどちらが勝ったか終わりが分かっているものをどう楽しく読ませてくれるか、というエンターテインメントの点においてあと少しドキドキしたかったというのが本音。「頭いいだろう、俺」というのが少し透けて、ちょっと残念。面白いですけどね。

  • 個人的には、登場人物の魅力がいまいちでした。
    サードとか、レフトとかわかりづらいし。
    計画とチーム編成のアンバランスも納得いかず。


    「ROMES06」の機能は、期待させて最後にがっかりな感じでした。
    全体的に悪くないので、続編に期待です。

  • 平常時のふわふわっとした成嶋さんと、何か事件が起こった時のしゃきっとした成嶋さんのギャップがたまりません。
    かっこよすぎる!

    そんな成嶋さんに憧れて頑張る砂村さんも大好きです。

    成嶋さんは人間よりROMESや犬のハルのほうを信頼してるけれど、所々でにじみ出る優しさが素敵でした・・・!

    ストーリーとしては個人的に納得できない点もありましたが、最後まで読ませる内容だったと思います。

  • 成嶋さんかっこいー!頭の中で倉安に変換(。-∀-)

  • Romesシリーズ第一弾。
    成嶋氏はしみじみわんこに好かれる人ですな。
    ぐいぐい読ませる五條氏の筆力は流石。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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