本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198622619
みんなの感想まとめ
戦争の悲惨さと平和の尊さを描いた物語が心に響く。1914年、第一次世界大戦の最中、イギリスとドイツの兵士たちがクリスマス休戦を利用してサッカーを楽しむという実話を基にしたこの作品は、戦場の厳しい現実を...
感想・レビュー・書評
-
1914年、第一次世界大戦真っ只中のイギリスとドイツが、一時的にクリスマス休戦し共にサッカーをする…。にわかには信じられなかったが、それが実話だったとは。そのエピソードがすごく気になり、ずっと読みたいと思っていた。念願叶ってようやく手にしたが、予想以上の戦場の過酷な現実に言葉を失った。
イギリスのポーツマス、地元プロサッカーチームのユースに所属していた17歳のジャックは、友人ハリーと軍隊に志願するが、西部戦線は凄まじく残酷だった。あまりの辛さに、内臓をぎゅうぎゅう絞られているようだ。惨いシーンが割と多いが、それでも目をそらしてはいけないのだという気にさせられる。ジャックの妹フロスからの手紙の一文「仕事に行くのに道を歩いていて、気が付いたら死んでた、なんてことになるかもしれないんだもの」にゾッとする。生と死を隔てる壁の薄さ…それを嫌と言うほど痛感する。
ドイツ人とのサッカーの場面は一瞬だが、それまでの凄惨さがウソのようにすがすがしい。そして、戦争の愚かさをすごく際立たせている。わかりやすいお涙頂戴ものではなく、結構シビアな内容に終始鳥肌が立っていたが、重苦しさをそれほど感じないのはまっすぐなジャックのキャラクター、原田勝氏の骨太な翻訳ゆえだと思う。作者のリオーダン氏はサッカー選手でもあり、原田氏も趣味がサッカー観戦とのことで、お二人のそんな側面が作品から存分に窺える。
各章の初めに引用されている、様々な詩も印象的。戦争の悲惨さを訴える内容のものばかりで、読み進めるほど胸に深く突き刺さる。
リオーダン氏の他の作品も是非読みたいので、早くたくさんの作品が日本で翻訳されますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マイケル・モーパーゴの『世界で一番の贈りもの』の題材にもなっていたクリスマス休戦の話が盛り込まれている。本当はみんな戦いたくなんてないよね……。こういう作品を読むと平和な世界に感謝したくなる。
-
1914年、戦争中のイギリスとドイツ。その戦場でクリスマスの朝、二つの隊が、お互いに休戦を呼びかけ、そしてサッカーに興じた。
という史実をもとにして作られた小説。
戦争の悲惨さや異常性をよく描いている一方で、サッカーのはじまる場面や、兵士達の心の動きに胸が熱くなる。
人がどう生きるべきか考えさせられる読みやすい小説。
途中、途中に引用される、戦中の流行歌や詩などが胸を打つ。 -
「世界で一番の贈りもの」と同じくクリスマス休戦が題材。
美しいところだけを切り取った「世界で~」に対して、こちらは前後がきっちり描かれる。
悲惨な背景が描かれるから、僅かな光が際立って見える。
フレンチフライがフリーダムフライになったりバラク・フセイン・オバマがバラク・オバマじゃなきゃいけない世界への風刺を含んでいるんだろうなとか思いつつ読んだ。
貧乏人は戦争が自分の生活に与える影響を理解している。
変化に期待するか、生活が壊されることを恐れるか。
いずれにせよ他人事では済まされない。
教訓っぽさが若干気になるけれど、YAだからこのくらいストレートなメッセージのほうがいいんだろうとも思う。 -
1914年、イギリス・ポーツマス。17歳のジャックとハリーは、地元のプロサッカーチームの選手だった。
第一次世界大戦が始まり、多くの若者が軍に入隊する。ジャックとハリーも年齢を偽り入隊する。そして、西部戦線で戦うことになるが、そこで見たものは戦争の悲惨さとむなしさだけだった。
しかしクリスマスの日、休戦となった戦場は、ドイツ軍とイギリス軍のサッカー場に変わった。
クリスマスの休戦は本当にあった話です。第一次世界大戦は第二次世界大戦に比べると、あまり知られていません。私が興味を持ち始めたのもここ数年です。だからこそ、こういう本をたくさん出してほしいし、多くの人にも知ってほしいです。 -
2007.3.11読了。第一次世界大戦のイギリス。
本棚登録 :
感想 :
