J

  • 徳間書店 (2007年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198623005

みんなの感想まとめ

自己救済や他者との関係性をテーマにした物語は、登場人物たちがそれぞれの人生の選択と向き合う姿を描いています。特に、主人公の秋生が他者を頼ることなく自らの力で未来を切り開こうとする過程に、多くの読者が共...

感想・レビュー・書評

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  • “「誰に何をぶつけても、あなたが失ったものは戻ってこない。もっとたくさんのものを失うだけよ」
    「自分を救えるのは自分だけ。他人じゃない」”
    昔、言われたよね。「あなたみたいに皆強くないの」って。最初から強かったわけじゃないんだけど。強くならざるを得なかったんだけど。そして言うほど強くないんだけど。

  • 初めてこちらの作家さん読みました。
    良かったです。
    他の作品も読もうと思います。
    東南アジア貧困の人を救おうと理想を掲げた島が
    現実の資金繰りに困り犯罪に手をだす。
    Kpopの様な多国籍のグループ、日本の富んでいるはずなのに希望を失ったり単に日々を過ごす若者たち。
    主人公もその日本の中の一人。
    謎の美女J。
    それらの人々か交差しながら物語進んで行きました。

  • 「強くなる」の意味の受け取り方の違いが、人生の結末の違いになっていたとは。

  • あらすじ:人生の生きる指針を見失った浪人生である主人公が偶然怪我をした女性を助ける所から物語は紡がれる。彼女は名前を「J」とだけ残し、彼の元を去ってしまう。Jとは一体どんな存在なのだろうか?また彼女がほのめかす人生の再出発地である「島」とは何か?

    謎と憎しみが交差する本格サスペンス

    楽園なんて人々が生み出した幻想
    だがそこでしか生きられない人が確かに存在する

    「誰に何をぶつけても、あなたが失ったものは戻ってこない。もっとたくさんのものを失うだけよ」
    それは断ち切れない憎しみの連鎖

    「もしかしたら、わたしたちの一番大きな過ちは、救いを自分以外に求めたことだったのかもしれない。自分で自分を救う道を模索しなかったツケが、いま廻ってきたのよ」
    それは死を覚悟してようやく辿りついたJの真理

    身売りという残酷な過去を持つ者がテロに加担し
    希望を見い出し始めた主人公の前に立ち塞がり、
    夫に裏切られとてつもない憎しみに駆られた妻が犯罪に加担し、皮肉にも夫の凶行を阻もうとする

    完全な被害者・・・完全な加害者は存在しないし
    その関係は複雑怪奇として入り組んでおり、あっさりと覆されてしまうということを深く理解させてくれる作品
    鬱を通り越して何だか人生の悟りに触れているかのような感じだった


    久野さんを知るためにもぜひ読んで欲しい
    「教えてくれ、誰が・・・何の権利・・・があって」


    ソコニラクエンハアルノダロウカ?
    そんなものすべて人間のエゴだと
    この本を読んで思った

  • 日本人の考え方、昨今の冷たさに憎みを置いた感じ。最後は展開が早すぎた。もやもやしたところはもやもやのままなのでスッキリしなかったけど、面白かった。このテのお話は好き。
    物語はジェイという女性を中心に、2人の男性(秋生と時津)の人生の歯車が狂う。

    ジェイは“島”から“兵士”のスカウトに日本に潜り込んだ。秋生は街で偶然ジェイと出会い、その後も何度かジェイを見かけるようになる。しかし、ジェイを見かける場所は決まってテロが起きている。ジェイとテロと島の関係に不審を抱きつつも、秋生は何も行動できないでいる・・・。日々のストレスから厭世的になった時津はジェイにスカウトされ、家庭を棄てて島に行き、兵士となるが・・・。

  • 自分の周りの人間だけが幸せならいいのか?
    でも人間はそれを求める。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ジェイ―誘惑者、テロリスト。彼女と出会ったとき、少年の野性は目覚めた。サスペンスと青春小説の美しき融合。

    (借)

  • 図書館より拝借。

    楽園のような島からやってきた女性。
    楽園のために汚れてくひとたち。

  • 五條さん!!って感じの本。
    ジェイ、島にスカウトする女。強くてカッコイイ、でも何か寂しい人。
    「もっと強くなりなさいよ。このままじゃ、つまらないわ。仲間に誘うことすらためらわれてしまうじゃない」ってカッコイイな〜秋生はジェイと出会ってものすごくいい方向に変わったけど、秋生と出会って、ジェイも何か変われたのかな?
    でも、ジェイがどうなったのか、秋生がどうなるのか…続きが出るといいなぁ。

  • キックボクシングへ憧れる浪人生。人生に疲れ逃亡する男。テロが横行する現代の日本を舞台に、さまざまな理想郷へ目指すさまを描いたエンターテイメント。複数の主人公的な人物を立てたため、ちょっとページ数に比較して物足りなさも。最期で一通り、物語は収斂するけれど。

  • 思念を持った団体が、金を払って請負に任せるテロ。そして断ち切れなくなった需要と供給。理想郷という幻。加害者と被害者。誰もが自分のこと、自分の周りのことしか考えない。絶対に正しいというものが無い。だから間違っていると糾弾できない。いつかこんな世界が来るかもしれない。もう来ているのかもしれない。日常になったテロに、人は慣れ、無関心になる。自分さえ良ければいい。でも、もし当事者になったら? 簡単に答えの出ない問題だ。ただ考え続ける。考えることを止めて逃げると、加害者と同じになる。こんなやり方は間違っている。といって、それを糾すこともまたどこかで被害を出す。誰かが傷つくことで生まれる利益。ひとつになることは、とても遠い。考えることを続ける。その強さを求める。

  • 主人公の出会いの先に道は2つあった。
    足を進めた方向を決めたのは強さを求める心でした。

  • <I>J……彼女は誘惑者、そしてテロリスト。
    テロが日常化した近未来東京で、Jに恋し、その姿を追う少年が見たものは!? </I><BR>
    ここ最近の五條作品中では一番…な感じ。
    期待が大きかっただけにがっかり。
    ただ、Jはすごくかっこいい女性だった。
    それだけに主人公のヘタレ度が際立つ…いやヘタレ成長物語でもあるからいいんですけどね。

  • 近未来、テロの多発する東京を舞台にした話し。目標もなくふらふらとしていた、主人公は、Jという謎の女に出会って、自分を変える決心をする、というような。五條の近未来物の定番である、ラストの大勢の人が集まる場所で大爆破に向かってまっしぐらのストーリー。そろそろ他のパターンが見たいところ。

  • 五條さんの中ではあんまり好みの話じゃなかったかも……。
    でもいっきに読めるしJのかっこよさはいい。

  • 帯や広告を見たときには、魅惑的な女性を追うことで変わっていく少年を想像してましたが…憧れの男性に追いつこうとする少年な話ですね(苦笑) 主人公のまっすぐな成長ぶりが、どちらかというと青春小説の印象を残す物語でした。

  • 「ジェイ」と名乗る謎の女に出会ったことで変わってゆく人々の運命。怠惰な生活を送っていた主人公が、様々なアンテナを伸ばしながら成長していく様は面白い。生を甘受するのではなく、己の手で切り拓いてゆく人間のなんとカッコいいことか。<s>しかし、五條さんの描く男の友情はなぜにこうもホモホモしいのか。</s>

  • J……彼女は誘惑者、そしてテロリスト。
    テロが日常化した近未来東京で、Jに恋し、その姿を追う少年が見たものは!?

  • 2007.4

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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