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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784198623524
感想・レビュー・書評
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ピーター・シス作。
映画『アマデウス』の監督ミロス・フォアマンに捧げられている。
作者の父とこの監督は、どうも友人どうしだったようだ。
本作はいちおうW.A.モーツァルトの伝記絵本だが、翳りをおびた絵がどこか不穏だ。心ざわつく。
その不穏さは、ヴォルフガングの父親の存在に由来する。彼の声が聞こえるとき、画面はモノクロになる。
しかし幼い天才が音楽に没頭し始めると、奇妙な幻想世界が現出する。ただ、この無意識のような、夢のような世界もまた不穏だ。
父は影としてしか登場しない。
最後の2ページがゾッとする。月夜に、父親の影が、幼い息子を抱き上げている絵があり、
さらにページをめくると、人間ともつかぬ、『もののけ姫』に出てきたこだまのような得体の知れない存在(それらひとつひとつが歌っている)がひしめき、なんと(おそらく)くだんの父親の横顔を形作っているのだ。
その首にあたる部分で、ヴォルフガングは指揮をしている。
ものすごく気味が悪い。作者はどうしてこんな絵本を作ったのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
弾けるように,音や楽譜と戯れるモーツアルト.色も明るく楽しい絵本.
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2018/10/16 1年生(2018年度)
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可愛らしい絵、楽しい構成。物語というより、モーツァルトの紹介。子供時代だけがテーマとしてとりあげられています。
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◆きっかけ
児童館
◆感想
児童館の絵本棚から娘が出してきたので読み聞かせてみたが、1歳の娘は反応無し。まだ早かった。2016/9/14 -
天才モーツァルトの神童だったころにフォーカスした絵本。
父親と姉との演奏旅行に明け暮れる日々にはたしてこどもらしく遊ぶ時間があったのだろうか? という疑問にこたえるお話。ピアノや音と戯れる少年モーツァルトの楽しげな様子からこどもたちにもなにか伝わったのだといいなと思う。 -
★★★★☆
子どもの頃のモーツァルト。
お父さんのモーツァルトへの期待としつけが重たく悲しい。あかるい絵本なのだけど。
この絵本の中のモーツァルトのように、彼が音と楽しく遊んでいたのならよいなあと思う。
(まっきー) -
モーツァルトの生い立ちを、想像力を掻き立てるかわいらしい絵で紹介。「友達はいない?…が、音楽は友達!」のくだりで、本当に耳に音が流れ込んできたようだった。
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2011年10月28日
<PLAY,MOZART,PLAY!>
カバーフォーマット/前田浩志、横濱順美
カバーデザイン・手書き文字/森枝雄司
著者プロフィール
ピーター・シスの作品





