十二の嘘と十二の真実

  • 徳間書店 (2007年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198624187

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の本質に迫る恐怖と悪意が交錯する物語が展開され、読者を引き込む。中世の王国と現代の田舎町を舞台に、侍女ツルと老女の物語が交互に語られ、どのエピソードも薄寒さとおぞましさに満ちている。特に、ツルの執...

感想・レビュー・書評

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  • 柄にもなく、怖い怖いお話を読んでしまいました。寝込んでしまいそう。。。
    ホラーが平気で、綺麗にまとまり過ぎた作品より、
    むごたらしくても人間の本質を抉ったような作品が好き、という方に。

    あの『バッテリー』を書いたあさのあつこさんの作品とは思えない
    悪意と恐怖と毒に満ちた物語。
    古典部シリーズで米澤穂信さんに馴染んだ読者が、
    『儚い羊たちの祝宴』を読んだ時の衝撃、と書くと伝わるでしょうか。

    中世の王国で美しい王妃に仕え、彼女と皇子の栄華の障害となる人物を
    身の毛もよだつような方法で葬っていく侍女、ツルと
    現代の田舎町で、訪れる人に肌が粟立つような話をして喜ぶ老女の物語が
    交互に十二話ずつ語られます。

    娘に千年も生きよ、と願いを込めて「ツル」と名付けながら飢餓の中で死んだ女。
    彼女の生きたい、食いたい、という執念が「ちゃぽ、ちゃぽ。」という水音とともに
    毒となって沁みわたり、人に憑依し、全てを滅ぼしていくのがあまりに怖ろしくて
    途中で本を閉じることもできなくて。。。

    ちょっとでも邪な心を抱いたら、あっというまにツルにとり憑かれそうで
    信じる神様もいないのに(本の神様でも効き目はあるのでしょうか?)
    誰かに懺悔の祈りを捧げたくなってしまう本でした。

    • だいさん
      悪いことしていないのに懺悔は変じゃない(○`З´○)
      悪いことしていないのに懺悔は変じゃない(○`З´○)
      2013/03/03
    • まろんさん
      だいさん☆

      いえいえ、レッスンの合間には本は読まないぞー!と決意していたのに
      続きが気になってついつい読んでしまったり
      今日はケーキを食べ...
      だいさん☆

      いえいえ、レッスンの合間には本は読まないぞー!と決意していたのに
      続きが気になってついつい読んでしまったり
      今日はケーキを食べちゃったから、もうお菓子は食べないぞ!と思っていて
      やっぱり晩ごはんのあと、デザートのプリンを食べてしまったり
      懺悔の材料には事欠かない私です(>_<)
      2013/03/05
  • 24話かけて、現代と中世?らしき昔の物語が交互に書かれているのだが、それら全てが薄寒くておぞましい。
    ちゃぽちゃぽという水の音とは何なのか、「ツル」は何がしたいのか、現代の老婆は何者なのか。
    全てに毒がある小話で、読んでいて続きが気になるのは怖いもの見たさだと思う。各話の後を引くオチが癖になる。
    ラストの25話目『崖の上』だけ別話なので異質感があった。ディズニーのアニメ映画『ターザン』のif的お話だった。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/677799

  • 怖いもの見たさとは、、、よく言ったもので、本当に、昔々のお話でも、妖怪でもなく、お化けでもない、恐怖の人物が、登場する。

    中世の王国の物語と、現代の一人暮らしの老婆の話が、交互に、物語りが、繋がって、最後の「ツル」という女が、、、
    水の音と、風の音、、、

    どこまでも、怖い!
    憎しみ、飢餓、不信感、妬み、謀反、何もかも、寓話の話から、どこまでが、真実なのか?

    先日、「鈴木ごっこ」と、言う作品を読んだのだが、これも、社会風景を反映した怖い話であったが、、、、

    あさのあつこ氏のこの本は、今までの無い作風であり、途中で、やめられない恐怖の薗に入り込んだような感じであった。

    2話目の「崖の上」は、一瞬、最初の話の延長か?と、思ってしまいそうであったが、「狼に育てられた少年」の話で、最後は、やはりこうなるか!と、推測された。

    でも、人間、一人の人の言う事を信じて、周りが見えないという事は、つくづく怖いものなのだと、、、、

    オレオレ詐欺、アポ電話詐欺なども、自分だけは引っ掛からないと、思っているが、、、この本のように、簡単に騙されて行くのだろうな~と、背筋が冷たくなった。

  • 2つの舞台で「ツル」に関係する人たちの恐い話が繰り広げられるんですが…。読み進めていくときのワクワクとゾクゾクが半端ない(o_o)けどツルが正直誰だったのかよく分からなかったです。何者だったんだ…?

  • 「どんな美女でも、偉い人でも、身分の高いお方でも、聖母のような微笑を浮かべている者だって、一皮、べりべりと剥がせば、そこには・・・。」
    流麗な日本語で、人間の心の闇を描く。ぞっとするとともに、読みながら自分の中の「毒」が主人公たちの手によって昇華されていく気がして、モヤモヤしていた気分がすっきりした。
    「どんなに酷い人でもよい部分もあるし、産まれた時には無垢だった」と思いたい。

  • 恥ずかしながら、初めての「あさのあつこ」。
    ヤングアダルトといえばこの作家…、というくらいのイメージで何気なく手に取ったのだが、読みかけたらビックリ仰天だった。間違って隣にあった本を借りてしまったのかと思ったほど。

    どこかの王国の妃と怪しい侍女の物語と、現代日本のとある老婆の一人語りの短編が交互に12話ずつ綴られている。

    全然違う内容なので、二つの小説を同時に読んでいるような、または毎週テレビで2つのドラマやマンガを見ているような感覚だ。

    何が驚いたのかと言うと、王国の話も老婆の話も人間のグロい面がいっぱいで血みどろだったり凄惨な描写がガンガンでてくる。後味の悪い話ばかりだ。
    少年野球は?友情は?青春は?そんなものは一切出てこない。

    物語は几帳面に交互に進んでいく。ずっと平行線で、いつまで続くの?と思ったら、最後にグワッと繋がって…!

    正直、好みが分かれると思う。特に、『バッテリー』とかが好きな方にはあまり受け入れられていないようだ。
    けれど、小説としては実験的ながら非常によくできていると感じた。

    読んだことないのに勝手なイメージを持ってた作家。その見る目が変わった一冊になった。

    図書館スタッフ(東生駒):ノビコ

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/537258

  • 怖いけれど哀しい、おぞましいけれど面白い。
    中世の王国の物語と現代の恐怖譚のつづれ織り。
    王妃に仕える侍女ツルと、小さな街に住む現代の老女の謎とは。
    (アマゾンより引用)

    何かちょっと意味分かんなかったんだけど…
    結局何だったの?
    最後のあれ何だったの??
    っていうか、最初のあれ何だったの???
    結局誰だったの????

  • 請求記号:913.6/As 図書ID:10017161

  • ⑨/48

  • こういう読後感の悪い話は好き。ただ、真面目に読むとツルかツルの親なのか分からない場面が多くあり、混乱した。

  • 短編が重なり合って大きな一つの物語になっています。
    ただどれもあまり気持ちの良い話ではありません。

    こういった構成にするなら、もう一工夫したらおもしろかったのでは…とちょっと思います。

    人の黒い面に焦点を当てた話。
    悪くはないですが、まとめて読むにはちょっとしんどいですね。
    特に食事しながらはやめたほうがいい話ばかりでした。

  • 飢饉にあえぐ村で子どもが死んだ。一方、城では次期国王となる王子を産んだお妃が贅の限りを尽くしていた。そんな王女に侍女が囁く。「貴方様は神、何も畏れることはない」と・・・。


    中世ヨーロッパ風の世界と現代日本とが交互に書かれている。共通点は『ツル』という女の名前。
    題名からすれば、どちらかが嘘でどちらかが本当と言うことなのだろうけど。
    う~ん、結局、『水』とは何なのかも良く分からなかった。母性かとも思ったのだけど違うようだし。
    現代の方が主なのだろうからそちらに関するけど、一つ一つの話は怖いなという感じだけれど、通してみたとき何が言いたかったのかはやっぱり良く分からなかった。

  • 童話のような話
    ホラーというか…人間て怖い

  • もしかしたら、二度目ましてだったかも

  •  こわい。グロい。
     そっと閉じる。。。

  • 怖い・・・。つながっているのか、それぞれ短編なのか・・・戸惑いながら読んでいました。

  • 人肉を喰って鬼になった女=ツル?
    ツルって女の娘じゃなかったっけ?

    と思い、読み返すも
    結果そこに落ち着いてしまうのですが?



    中世の王国の話は
    その時代によくありそなこわい話だけど
    そこに現代の恐怖譚を入れ込むので
    さらにさむざむ感がましていきます。



    本当に、本当にこわいのは生きている人間なのだ。

  • うーむむ・・・微妙・・・
    全編通して不気味、というより生理的嫌悪感をのぞかせる雰囲気で話が進んでいきます。
    ツルって娘の名前じゃあないのか?おばあちゃんがツルなんじゃあないのか?あれ?おばあちゃんはツルのお母さんで桃子がツル・・・ううんとでも侍女はツルっていったけどお乳が出てたしううううん

    ・・・とまあ、非常に頭を使う話なわけであります。
    個人的には王妃がツルにそそのかされまくるパートは強い興味を持って楽しめました。ああなるほどこうやって洗脳されていくんだなって。

    さて、ツルは千年。あと何年生きるんでしょうか?

  • 初あさのあつこなのですが…本の選択を間違えましたか、私?
    楽しい話を書く人だと認識していたので「え?」と言う状態に陥りました。

    異国の愚かな女と操る(多分)人外のモノと、日本の残酷な老婆と人面瘡の二組が交互に12話ずつ語られるのだけれど残虐かと言えば中途半端でホラーかと言えばそうでも無くて…うーん…読後は「だから何だったの?」と言う感じでした。

    やはり初めて読む本では無かったようなので次は同じ作者の有名な作品を読んでみようと思います。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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