再検証 南京で本当は何が起こったのか

  • 徳間書店 (2007年10月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198624309

みんなの感想まとめ

歴史的な事件の真相を探る本書は、南京事件に関するさまざまな視点を提供します。著者は、南京事件を否定する立場からの主張を展開し、中国側の報道や証言を疑問視する一方で、日本側の報道の信頼性についても考察を...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 南京事件なんかなかった派の意見を読んでみたいと思って適当に選んでみたのだが、失敗だった。

    一番困ったのが○○は中国側の宣伝だった、うそだっだ、という断定がいたるところに出てくるが、そう判断する根拠を示していないことだ。著者にとっては常識なのかもしれないが、「報道はうそをつくことがある」と自分で言っているのだから、根拠を示さないと。
    妙な主張も多い。南京に入った日本の報道陣が誰も虐殺について報道していない、と書く一方で、当時の外電に乗って世界を駆け巡った虐殺報道は中国シンパの記者が書いたのだから眉唾だと主張する。中国シンパの報道が信用できないのなら、日本シンパの報道も信用出来ないと思うが。ちなみに前者については他の南京事件本で、「これは書けないな」「うん、でももう一度この目で見ておこう」と囁き合う記者の逸話が紹介されている。

    頻発したとされる強姦については、主張されるような事件が起きていたのなら病院は中絶の処理でてんてこまいになるだろう(それが起きてないから強姦は頻発していない)と書く一方、あとのほうで沖縄戦では米兵の強姦事件が頻発したが、妊娠の報告がほとんどないのは、食料不足とストレスのため女性の月経が止まっていたためだ、という主張が出てくる。医学的に正しいのかどうかはともかく、日本軍侵攻前に多数の住民が脱出したという南京は、食料が豊富でストレスはなかったのだろうか?

    一事が万事とはいわない。被害者数の算定に関するくだりなど、ここは一理あるな、と思う部分もなくはない。だが主張全体が「中国シンパの報道、証言は眉唾である」というところからスタートしており、だったら日本シンパのあんたのいうことも信頼出来ないんじゃないの?と思わずにいられない。

    誰が中国びいきで誰が日本びいきかなんかどうでもいい。史観なんか興味はない。そこで何が起きたのかが知りたい。

    南京事件否定派ってみんなこうなんだろうか?

  • まあ、そういう見方も

全2件中 1 - 2件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

昭和19年、仙台生まれ。東北大学文学部卒業。
会社員を経て、昭和57年の教科書誤報事件をきっかけに南京事件の調査を始める。月刊誌「正論」に調査を執筆し、その後、近現代史の研究まで広める。現在、南京戦の真実を追求する会・会長。
主な著書は、『ジャカルタ夜明け前』(勁草書房)、『再検証 南京で本当は何が起こったのか』(徳間書房)、『「南京事件」日本人48人の証言』(小学館)、『日中戦争はドイツが仕組んだ』(小学館)、『秘録・日本国防軍クーデター計画』(講談社)、『謎解き南京事件』(PHP)、『対談 吉田茂という反省』(杉原誠四郎との共著、自由社)、『史料が語るノモンハン敗戦の真実』(勉誠出版)。

「2022年 『決定版 南京事件はなかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿羅健一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×