わたしはここにいる、と呟く。

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  • 徳間書店 (2007年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198624385

みんなの感想まとめ

女性の内面や怖さを巧みに描いた短編集で、様々な視点からの物語が展開されます。ひっくり返しの効いたオチや、ぞっとするようなエピソードが盛り込まれており、読みやすさも兼ね備えています。特に、著者の独自の視...

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    確かなものが欲しかった。絶対に自分を裏切らないものが…。萌子は幼い頃、母親に捨てられたことが原因で、確かなものしか求めず、なにも信じられない大人になっていた。そんなとき父親が亡くなった。葬儀で再会した叔母から、母親の居場所を教えられ、萌子は戸惑う…。どうか気づいて。わたしを見つけて。「さがす」をテーマに綴られた七つの物語。

    【感想】

  • わたしを探してとその日までのラストがイマイチだった
    他の話しは好きだったので☆4にしました

  • 全て女性が主人公の7話からなる短編集。
    ほとんどの話で主人公の女性たちは何かを探しています。

    それは、最初の話「わたしを探して」で登場するキャリアウーマンの女性にとってはタイトル通りに自分を探してくれる人だったり、次の話「時のひずみ」に登場する失せものを探すのが得意な主婦は結婚指輪だったり、その次の「あなたの居場所」で登場する主婦はタイトル通り、自分の居場所だったり・・・と、様々です。
    そしてラストも悲惨なものだったり、心温まるものだったりと様々。

    最初この本は長編だと勘違いして読んでいたので最初の話が終わった時「あれ?これで終わり?」と、えらいあっけないラストに驚きました。
    それはないでしょう~と次からタイトルが変わって始まる話も関連のある話だと思ったほど。
    そこからあまり期待できない本みたい・・・という印象を抱いたんですが、読んでいる内に結構面白い話がいくつかありました。
    特に後半の3話が面白かった。

    「思い出を盗んだ女」
    不倫相手と旅行に出た女性。
    旅先で一緒に写真を撮ることを頑なに拒む男性の態度に女性は腹を立てる。
    そんな時、同じ場所に居合わせたカップルが忘れた写真のフィルムを彼女は手にする。
    そして、それを持主に返さず、その思い出のつまったフィルムを自分の手元に置いたまま16年の歳月が過ぎる。
    16年後、ある出来事を機にフィルムを持主に返す決意をした女性は当時宿泊した旅館宛てに手紙を添えて返すが、その現像された写真はまわりまわってある人物の手にわたる。

    「あの日あのとき」
    電車内で男にからまれている女性を助けたために殺された兄。
    その後、犯人はつかまり留置所で自殺。
    助けられた女性は名乗りでる事はなかった。
    殺された兄の無念をはらすため、主人公の女性は駅で目撃者を捜すビラ配りをする。
    そんな折、ある女性がその現場に居合わせたと名乗り出て-。

    「その日まで」
    主人公の女性が若い頃勤めていた会社で仲良くしていた同僚の女性は現在は指名手配犯。
    そして、その時効が間近に迫っている。
    指名手配中の女性は職場であまり評判がよくなかったが、そんな女性と主人公がつきあっていた理由は、彼女が運が良い人だったから。
    あまりそういう運をもってない主人公は運の良い彼女とつきあう事で自分にもツキがめぐってくるのでは?とつきあっていた。
    そして、そんな彼女と何気なく買った宝くじで2000万円という金を手にする。
    その事を知った彼女は時効が過ぎたらその金の半額を受け取るからそれまで預かってほしいと言っていた。

    この3話はどれも結末に「あ、そうくるか」「なるほどね~」と思うものでした。
    他の話も発想は面白いと思うものが多かった。
    だけど、何故か話に入り込むことができない。

    この人の本はまだ数冊しか読んでませんが、どれもそんな感じで、ストーリーやアイディアはいいんだけど、登場人物の行動だとか、話運びとかに感覚のズレを感じる事が多く、夢中になりきれないという印象です。
    この本もそんな感じでした。
    文章が私には合ってないんだろう、と思います。

  • 表紙とタイトルで恋愛小説だと思ったら、サスペンス短編集だった。女性の恐ろしさが凄い。

  • ショートストーリーで、 一話一話、複数の視点で書かれている。出来事が微妙に繋がっている感じが面白かった。

    けど、ショートの中で3、4人の視点だから 少し読みにくかったかな。

  • 読みやすく面白いサスペンスを書く作家さんではいちばんに思いつくのが、新津きよみさんである。
    誰もが心の奥底に持っている、妬み、切なさ、哀しみ、焦燥、倦怠などの心の機微の表現がとても上手である。
    どうかしてしまっている、ちょっと危ない感じの女性の描写など非常に巧みなのだ。
    今回も7話ともはずれなく、読後の余韻も楽しめる。
    「あの日あのとき」のホラーっぽい感じと緊迫感がよかった。

  • 女性の作家さんで好きな人はたくさんいるんだけど
    特に私が読みやすいと思って贔屓にしている(笑)のは
    新津きよみさんです。
    サスペンスを得意とされ
    女性心理を書くのが上手いと思ってます。 
    この本も女性の「怖い」心理が鋭く書かれています。

  • 「自分の居場所」をテーマにした短編集。タイトルどおり、切なくて哀しくてとてもい不安な気にさせられてしまいます。きっと誰だって、自分の「居場所」が揺らぐことはあると思うのですが。執拗に死守しなくてもいいのになあ、という気分になりました。
    お気に入りは「忘れはしない」。そうなんだよねえ、されたほうは忘れないんだよねえ……怖いけれど、なんだか実感。

  • どの話も読後はどよーんとなりましたが、個人的には結構病みつきになるような後味の悪さでした(笑)

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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