- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198625238
作品紹介・あらすじ
「戦争童話集」として、野坂昭如が綴る平和への願い。この物語に、アニメーション美術監督、挿絵家・男鹿和雄が新たな息吹をもたらす。書き下ろし30点以上のカラーイラストを掲載。また全編を完全英訳した英語版もあわせて収録。
感想・レビュー・書評
-
昭和20年夏の沖縄の浜辺。 アメリカ軍による激烈な艦砲射撃のなか、産卵のため黒潮にのって辿り着いたアオウミガメ。 戦火を逃れて一人彷徨う少年(哲夫)が見つめるアオウミガメの産卵。 産み落とされた卵を迫撃砲の直撃から救い出し、洞窟(ガマ)で、海藻だけでひもじさに耐える哲夫。 8月15日終戦の日、 誤って踏みつけた卵の白身と卵黄を口にした哲夫は、海を眺めながら卵の最後のひとつをすすり込み、あったかくて甘いアオウミガメの泳ぐ海の中へ・・・。『火垂るの墓』の野坂昭如氏による戦争童話絵本です。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732337 -
カメには人なんかどうでもいい。って出来ればいいのにね。
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/732337 -
自然の美しさと、少年の孤独さがちぐはぐで、物語が終わっても少年がどうなったのか考えさせられる。戦争が少年の命を奪った恐ろしさも感じられる。
-
図書館に取り寄せを頼んでいて、
今日とりに行きました。
帰ってきて、読みながら、
「あ、今日は沖縄慰霊の日(終戦の日)だ。」
と、気がつきました。
野坂昭如「戦争童話集沖縄編」とあります。
絵は、男鹿和雄さん。
スタジオジブリの美術を担当していた方で、
わらび座の「おもひでぽろぽろ」も関わっておられたなあ。
秋田出身。
日本語と英語のふたつのバージョンがあって、
絵も少し違う。
絵本も一期一会だなあ・・・
凄い絵本に出会ってしまったなあ。 -
人間が平和に暮らしていようが殺し合っていようが、自然の営みは変わらない。
イラストが美しい。英訳付き