マリアの選挙

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 18
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198626150

作品紹介・あらすじ

選挙コンサルタント会社を経営するぼくのところに、ある日、依頼が舞い込んだ。依頼人はバツイチの日米ハーフ女性・錦織摩理亜。山陰の地方県議を辞め参院補欠選に出馬を決意したという。DVから逃げてきた女性たちと農場で乳製品を作りながら、選挙を支えるネットワークを作っていた。敵は日本一の後援組織"ヤグラ"を誇る与党大ボスの子飼い。カネも看板も地盤もない無力な女性候補が、ヤグラ相手にどう闘えるか。地方選挙を通して"まつりごと"のありようを描く痛快政事小説。

感想・レビュー・書評

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  • 選挙事務所側の裏方が、解りやすく、描かれている。TV 、映画化に、しやすいと思います。

  • 200902

  • 政事小説だ。イチバン苦手な分野なのだけどこれがとっても分かりやすく書かれていてgood。連戦連勝の選挙コンサルタントのぼくのところへ舞い込んだ依頼は、絶対に勝目のない選挙…保守王国において、何のバックもないバツイチの女が与党大ボスの子飼いに勝てるのか?ふ〜ん、そうか、選挙ってこんな風にやるんだ。こんなこともやっちゃうんだ。この小説のいいところはこういうのにありがちの、あっというありえない奇跡が起こりました 的なラストにならないところだな。無理なことは無理として描かれているし、それでいてすがすがしい明るい終わり方をしているし。非常に読後感のいい小説。色々勉強になりました、はい。

  • 選挙を題材にしているけど、ドロドロした内容じゃありません。
    前半部分がちょっとまどろっこしい感じがするけど面白く読めました。

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著者プロフィール

1962年、名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務のかたわら、評論、小説などを書き始める。90年、「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞「評論部門」受賞。2006年、「ポル・ポトの掌」で第1回日経小説大賞佳作受賞(後に『あなたの正しさと、ぼくのセツナさ』に改題)他の著書に『後生ゴショー』『マリアの選挙』『死という鏡 この30年の日本文芸を読む』『大黒島』など。

「2015年 『憂国者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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