殺人鬼フジコの衝動

著者 :
  • 徳間書店
3.10
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本棚登録 : 580
レビュー : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198626471

作品紹介・あらすじ

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。

感想・レビュー・書評

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  • ただただ怖い。
    読むのは2度目だが、タイトルのインパクトに惹かれて数年ぶりに再読。
    タイトルの割に中身が微妙な作品が多い中、完全に甘くみていた。
    読んだ後、終わった安堵で一気に力が抜ける感覚がした。
    個人的に、人間関係特有の嫌な細かい描写やグロテスクな表現は、途中読むのを止めようかと思うほど辛かった。特にフジコの幼少期は、感情移入をしてしまうと、息が詰まって呼吸が苦しくなった。作り話でも、どこかで似たような経験をしている人がいると思うと、身震いがした。
    それでも読み進めてしまうのは、イヤミス特有の魅力だと思う。
    終盤にかけて、最初より描写が柔らかくなったのか慣れたのか読みやすかった。
    女性特有のマウントやねちっこさの表現がリアルで、同性として共感できる部分が多々あって苦しい。
    身体の内部に痛みが走る読書体験はなかなか無いと思う。
    思わず一気に読み進めてしまった。
    前回も暫くは読みたく無いと思ったが、忘れた頃にまた読みたくなると思う。

  • 先が知りたくて一気に読んでしまった。読み終わったあと、はーっとため息。
    フジコは操り人形だとしても、どこかで自分の人生を自分自身で軌道修正できたのではないかしら…殺人鬼だけど、心の隅で同情してる自分がいます。黒幕のほうが、よほど怖かった。

  • はしがきと本編と、そしてあとがきで構成されているストーリー。タイトルにもなってるフジコの殺人鬼としての一生が綴られている。ひたすらフジコの同情的な一生はただ単に憎しみだの妬みだのそんなお話なだけに見える。解説のような物語の一部である、あとがきでこの本のイメージが変わった。死人の多い話だが、それでもフジコなんかよりもゾクッとするあとがきが、ご飯のあとのデザートみたいに「ああ、このかんじ」と満足させてくれて面白いと思った。ちょっとかっこつけた文になっちゃった。

  • 久々にこんな気分になる小説を読んだ。
    言葉は悪いが「胸糞が悪くなる」というのはこういうのを言うのだろう。

    何も残らない、どこまでも不愉快な気分だけが湧きおこる小説だった。
    でも一気読みしたけどね。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。

    なあるほど~。そういうことだったんだ。次々人が死んでしまうのだが最後の最後にどんでん返しがあるだろうと思うと読む手が止まらなかった。

  • タイトルからみてもサスペンス。警察に追いつめられることはない。最初2段組みに気後れしたが、快調に読めた。作者の腕前ならではだ。辞書もそれなりにひいた。おばの「お母さんみたいに…」がくどいと感じるのは藤子だけではない。私もそうだ。犯行がエスカレートしてゆくのは正直言っていい気分にはならなかった。カルマが深く、おばの言う通りとなってしまうのが残念であった。

  • いわゆる“イヤミス”というものが読みたくなり、リカ3部作の後に続けて読了。
    これはね、これは、良い、とても良い作品だった。胸を打つ。
    リカ3部作があまりにもありえない主人公だっただけに、フジコの人生に胸を打たれた。人の厭な部分を上手くついてくる。誰でも少しは共感できるフジコの闇の部分、衝動。そしてフジコにまとわりつく蜘蛛の糸のような人間関係。
    しかし、リカ・フジコそして光子(愚行録)ともに両親、特に母からの執拗な虐待がバックボーンにあるのは、そういうことなのか?それとも、そのプロットに作者は逃げているのか?。

  • 後半は情景描写がほぼなくなってやや駆け足になった印象
    想像していた殺人鬼の狂気みたいなものは感じられず残念
    仕掛けみたいなものにこだわっていたのか、もう少しエグさがあればまだマシだったかな
    くっくっくって笑う人、さすがにいないだろ

  • 読んでいる間
    つねに

    お腹がシクシクと痛くなるような内容。

    身体的にはもちろん、精神的な方面から
    吐き気をもよおす感じで、なかなか辛かった。



    関わらず、一気に読んでしまった本。


    最後の最後まで
    ノンフィクションにこだわったフィクション

    という事で

    あってるのかな

  • 怖かった。ミステリーなのかもしれないが、私にはホラー小説だった。あまりにも苦しくて、後半は飛ばし読みしてしまった。もう、オチとかそう言う事は頭から抜けてしまった。せっかくの仕掛けだったのに、申し訳なく思うほど、フジコの生き様が苦しくて怖かった。

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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