日米「振り込め詐欺」大恐慌: 私たちの年金・保険は3分の1に削られる

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198626723

感想・レビュー・書評

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  • 副島氏の本は今までも何冊か読んできましたが、当たっていることが多かったというのが実感です。それでもオバマ氏が本当に2年で辞任するのでしょうか、また預金封鎖されるのかは不明ですが、最近ATMで10万円しか送金できない、引き年限度額も生態認証はOKなど例外はありますが、いつの間にかかなり減額(50万程度?)されているようです。

    数々の資産運用はあまり上手くいっていませんが、アドバイスを鵜呑みにして成功しているのは副島氏の”ゴールド”くらいでしょうか。まだ子供も抱えている身なので、今後も生活を維持できるように彼のアドバイスを参考にすべきと実感しました。

    以下はためになったポイントです。

    ・オバマ政権は最初から両手をもがれて弱体化させられている、主要な金融関係の閣僚はすべてオバマ氏の意思を無視して任命された(p30)

    ・2008年12月にアメリカはついに短期金利のFFレート(政府誘導金利)を0~0.25%にした、これは売買手数料を考えるとゼロ金利である(p51)

    ・アメリカの短期金利はFRBが介入可能、長期金利は10年物の米国債で決まる、株・為替に続いて国債暴落(金利は暴騰)したら、世界恐慌突入である(p54)

    ・世界の石油先物の値段は、ニューヨークの商品先物市場で決まる、それを支配しているのがシカゴ・マーンカンタイル取引所である(p64)

    ・金が2008年8月から計画的に暴落させられているのは、米国金融機関(ゴールドマンサックス、シティバンク)を助けて、金キャリートレード(先物で売り)させているため(p69)

    ・米国住宅会社(ファニーメイ、フレディマック)の債権を持っている日本金融機関として、農林中央金庫(5.5兆円)、三菱(3.3)、日生(2.5)がある、これらは国有化処理されるだろう(p81)

    ・国民の厚生年金(161兆円)のうち、半分の80兆円くらい(3000万人の正社員民間サラリーマン積立てた半分程度)がすでに吹き飛んでいる(p85)

    ・中川前財務省大臣が2月に辞任されたのは、アメリカの米国債を昨年9月から1月まで財務大臣権限で停止してきたから、2月から再開(p87)

    ・大和生命の破綻によって保険商品の削減率は、長期間の契約ほど大きく、44%から80%程度(p112)

    ・2009年2月の新聞によれば、公的年金(厚生年金、国民年金)は、10兆円損失(マイナス10%)したのが実績、年金支給は毎年4.1%の運用を前提(p119)

    ・米証券取引委員会は、2008年3月から時価会計を放り投げ始めた(p123)

    ・三菱はモルガンスタンレーを救済するために9600億円(21%株式)を購入した、損失が表面化しないように議決権なし、高配当が得られ普通株への転換が可能な優先株とした(p133)

    ・ニューヨーク、カリフォルニア州などの地方債の保証をおこなっているモノライン(MBIA,アムバック、FSA,FGIC)が保有する債権(600兆円程度)が処分される(p173)

    ・アメリカが今後処理すべき実額の合計:4000兆円は、世界中にある金融商品の総額:8京円の5%である(p181)

    ・20分の1の原理とは、減価償却にも使用される、1億円で売った土地の80年前(大昔)の取得費は20分の1と決め付けること(p183)

    ・米ドルが支えられなくのと同時に、先物(フューチャー)・スワップ・オプションの3大デリバティブ取引市場が崩壊することになる(p188)

    ・アメリカ税制では、個人であっても4軒まで家を住宅ローンで買えるシステムである、この住宅ローンが400兆円ある(p190)

    ・日経平均は、理論株価として4500円を切ることがありえる(p199)

    ・米ドルが暴落すると、ユーロと豪ドルが持ち直すことになる(p207)

    ・オバマ政権の目玉であるグリーンニューディール計画である総額80兆円の主眼は、ぼろぼろの送電線を光ファイバーに換えること、これは住友電工品が決まっている(p213)

    ・2012年にデノミ(旧10ドルが新1ドル)されると同時に、現在の世界通貨体制(IMF,世銀、金ドル体制)が終焉する(p226)

  • 2009/9/24
     非常に良くまとまっている。
    副島​さんの本の中でも、特に、日本の置かれ​ている立場を
    政治的・金融​的にうまく説明できている感じ”

  • こんなにも世界経済が悪化しているのかと、恐ろしくなる。

  • 世界皇帝 デイヴィットロックフェラー

  • 日本がアメリカ債を買い続ける状況を「振り込め詐欺」と表現して、その関係や今後の世界情勢の予測を述べている本。日本が今後どのように行動すべきか考えるきっかけになります(2009.9.26)

  • @図書館から借り本

  • 最終章まではこれまで通り著者の経済分析。最終章は経済分析ではなく政治的な話題です。また、著者が最も書きたかったのは最終章と感じました。

  • 民主党の小沢の秘書が捕まったのはやはりロックフェラーがバックにいたのか。
    田中角栄の時のロッキードの時もそうだった。

  • う〜ん、これが本当なら今後の日本ってどうなるんだろ〜

  • 一見過激と思える表現が端々にみえますが、失礼ながらとても純粋で正義感ある方のように思います。
    前世、過去世を実感できませんが、あるのならきっと武士だったのではと思います。
    この方の著書も非常に説得力があって真実間違いない気がします。
    他の経済学者、評論家とは比べ物にならないように思えます。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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