ROMES06 誘惑の女神

著者 :
  • 徳間書店
3.82
  • (40)
  • (76)
  • (52)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 424
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627164

作品紹介・あらすじ

西日本国際空港で開催が予定されている『魅惑のジュエリー展』。展示の最大の目玉は、純金の女神像。だが、伝説的なテロリスト、フランチェスコ・アウレリオを名乗る犯罪者の狙いは、女神だけではなかった。標的は、西空を守る世界最先端の施設警備システムROMESと、その天才運用者・成嶋優弥。十余年前、ROMES開発の裏で起きた裏切りの連鎖が、今回の事件を招いたのか?人ゆえの情と思いがけない行動に、ROMESと成嶋の知が試される-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界最高峰の施設警備システムROMESと、純金の女神像を狙うテロリスト集団の攻防戦が面白かった。前作とは違うROMESの防衛機能が最高ですね。それを操っている成嶋さんが素敵です。

  •  西日本国際空港では、全身純金でできた「誘惑の女神」をはじめ、多数の宝石が展示されることが決まった。しかしその輸送を行う警備会社に、次々と怪文書が送り付けられる。内容はいずれも、輸送は狙われているため、西空の成嶋優弥を同行させろというものだった。成田など他の空港には死んだといわれていた伝説のテロリスト・アウレリオを名乗る者から犯行声明らしき文書が送り付けられており、成田国際空港に出向していた砂村も呼び寄せられる。

     ROMESを使って空港を守ろうとする成嶋側と、アウレリオを名乗る男をヘッドとした犯行グループの視点が交互で描かれる。なぜ成嶋が名指しされたのか、保険会社ヒンデルとテロリスト・アウレリオとの隠された関係、過去の恩師と決裂した理由など、成嶋の過去も紐解かれる。犯行メンバーそれぞれは優秀だが、それぞれがアウレリオと名乗る男に対して疑心暗鬼になっていたり、協力者にするはずの女に惚れてしまったりと次第に内部分裂していく犯行グループ。人間vs完璧なシステムROMES。いつかこのROMESを突破する人間が現れれば、成嶋の意識は変わるのだろうか。

  • 久しぶりの再読。
    相変わらずのワンコ砂村と、クールな成嶋。こうした関係大好き。
    ジュエリー展を狙う強盗団vsROMES。だが今回は成嶋自身も狙われたり、成嶋が属する保険会社ヒンデルの秘密もあり。
    強盗団が次々と西空に食い込み準備を進める一方、成嶋もROMESで罠を張る。
    この辺は面白かったけど、ちょっとメロドラマが入って邪魔。でもそれこそが完璧な計画やシステムを破綻させる人間の厄介さであり魅力でもある。
    最後の成嶋の粋な計らいは、彼の変化を表すのか。

  • ROMESシリーズ二作目。普通に面白かったですが、犯罪者側にもう少しひねりがあると良かったかな。

  • 砂村さん、頑張れ~。成嶋さん、もう少し砂村さんをかまってあげて~。

  • 1巻より、犯人たちのレベルが下がったような気もしたけど、じっくり読めた。
    こんな時にロマンス。。と思ったけど最後が感動的だったから、あってよかった。
    彼も本来は任務にだけ忠実であろうに、リョウに情をかけた事で全体がいい方向に転がって結末を迎えた気がする。

  • 主人公、成嶋のクールさがたまらない。1つの大きなストーリーの中で、いろんなドラマが展開され、読み応え十分の作品。久しぶりに読んだけれど、やっぱりROMESシリーズは面白い!

  • ROMESシリーズ?成嶋シリーズ?二作目、前作よりも読みやすい。反面、内容が少し散らかってしまった感じ。タジリ、リョウコにもう少し焦点あてても良いのかな。あとはROMESが何でも出来過ぎ。最後はウルトラマンが来てやっつける的(笑)

  • 防犯システムをここまでオリジナリティを込めて作り上げたのは見事。
    それに対抗する犯罪者の策略も、これまた見事。
    更に登場人物たちの背景が本筋に殆ど関係ないところまで細かく練り上げられており、本当によくできた面白い作品です。
    まさに五條氏の本領発揮で、文句なしに星5つ!

全67件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五條瑛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×