ロジーナのあした 孤児列車に乗って

  • 徳間書店 (2009年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198627263

みんなの感想まとめ

孤児列車に乗った少女ロジーナの物語は、1929年までの実在の孤児制度を背景に、家族を失った彼女が新たな家族を見つけるための旅を描いています。12歳のロジーナは、孤児たちの面倒を見ながら、不安や恐れを抱...

感想・レビュー・書評

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  • 『アリスの見習い物語』の著者が描いた、孤児列車に乗った少女のお話。1929年まで孤児列車が存在していたんだって。知らなかった。結末があっけない感じがしたけど、それまでの個々のエピソードが感動的だったからいいか。

  • 相次いで家族を亡くし、孤児になってしまった12歳の少女ロジーナが、孤児列車と呼ばれる孤児たちに養子先を見つけるための列車に乗り、シカゴから西部へ向かうお話。道中、小さな子達の面倒を見ることになり、誰とも関わりたくないと嫌々やっていたロジーナですが、旅の途中で出会った人々や付き添い役のドクター、そして一緒に列車に乗った孤児たちと過ごすうちにだんだん気持ちや見方が変化していきます。本当に自分なんかを養子にしてくれる家族がいるんだろうか?子供じゃなくて、ただ働き手が欲しいだけなんじゃないかと思いながらも、また家族が欲しいと願うロジーナの姿が切なかったです。レイシーの「私がロウをひきとる」ってセリフが忘れられません。

  • 19世紀のアメリカ。シカゴから孤児たちを乗せた列車が西部へ向かう。途中いくつかの州で里親を探す。12才のロジーナは、奴隷としてこき使われるのではと恐れ、誰にも引き取られたくないと思っていた。
    親切でない女先生や、小さくてうるさい孤児の子どもたち。絶望的なロジーナが、自分の意思で自分の新しい家族を見つけるまでの成長を描く。

  • 2013/06/17

  • 1881年アメリカ中部シカゴから「孤児列車」が西部へ向けて出発する。

    主人公:ロジーナ・クララ・ヤドヴィガ・アナスタージャ・ブロードスキ12歳
    ポーランドからの移民の子
    父についで母も亡くなり、路頭に迷った挙句、孤児院<小さいなさすらい人の家>へ。
    そこから、里親を探す旅の「孤児列車」に乗り、西部の町をめざす。
    最後には彼女自身が落ち着き先を決める。

    孤児列車は1850~1929の間に実際にあったこと。

    national orphan train complex
    http://www.orphantraindepot.com/


    シュプロット
    女先生(=カトリオナ・アナベル・ウェリントン)

    レイシー ちょっととろい女の子
    サミー&ジョー ほんとうは兄妹
    ミッキー・ドゥーリー いつもダジャレばかり
    ガーティー 実は
    ネリー

    「召使いじゃなくて娘をほしがっている、親切な家族と暮らしたいです。パパとママと、小さい子が何人かいる家族。・・・」

    孤児でもないのに家族から「要らない」と言われて、この列車に乗せられた子もいるんだ。

    インテリ・ミンテリ・カッタリ・コーンっていう歌を教えてあげる。

    Intery, mintery, cutery, corn,

    Apple seed and briar thorn;

    Wire, briar, limber lock,

    Five geese in a flock,

    Sit and sing by a spring,

    O-U-T, and in again

    インテリ、ミンテリ、カッタリ、コーン

    リンゴの種といばらのトゲ

    針金、いばら、前車の輪留め

    5羽のガチョウが群れている

    座って歌う泉の側

    外に出て、また中へ


    シャイアンという地名は北米先住民のシャイアン族からきている。シャイアン族はかつてこのあたり一帯の平原で狩りをして暮らしていたが、いまではわずかな人数しか残っていない。なzせなら、白人がやってきて町をつくり、そこをシャイアンと名付けておきながら、シャイアン族を殺したからだ。シャイアンを「平原の魔法の町」と呼ぶ人もいるが、法を無視した行為がまかりとおる荒れた町なので「地獄の町」と呼ばれることの方が多い。

    勝手がちがうのは楽しいわ。いつも同じじゃ、つまらないもの。それから先住民の人たちは気の毒だわ。連結部にならタダで乗れるけど、車両の中に入ってはいけないことになっているのよ。先住民族とアメリカ政府との協定に、そう書いてあるの。あたしたち白人はあの人たちの土地(ランド)を取り上げて、あの人たちが手に入れたのは列車の連結部(ランディング)だけ。 あの人たちから見たら、わたしたちは泥棒だと思うわ。マーリーン(ユタ準州ウォサッチへお嫁にいく)


    きもはとろくなんかない。世の中がせっかちすぎるんだ。

    孤児で立派に生きている人は大勢いるわ。ディケンズの小説に出てくるオリバー・ツイストやデイヴィッド・コパフィールドがそうだし、マーク・トウェインの『トム・ソーヤ』の主人公もそうでしょ。ジェイン・エアだって、初めは孤児だったわ。

    それはみんなお話の中の人でしょう?

    そうね・・・いまは思い出せないわ。

    ~~~

    エドガー・アラン・ポーがいたわ
    それから、ロシアの小説家のレフ・トルストイも。

    RODZINAはポーランド語で、家族の意味
    http://www.karencushman.com/books/rodzina.html

    カレン・クシュマン
    http://www.karencushman.com/

  • 労働力として子どもを扱うといった、子どもを愛情を持って育てることが必ずしも常識でなかった時代に孤児になってしまった12歳のロジーナ。自分の境遇を恨み、同じ孤児である小さな子どもたちを時には邪険にしながらもきちんと面倒をみてやれたのはやはり両親に愛された記憶を持っているからなのだろうと思います。現代にいまだ残るアメリカの移民や人種問題も垣間見え(ロジーナはポーランド系)、なかなか濃い内容です。大人が読んでも読み応えがあります。

  • 青少年向けの本だけど、面白そうなので読む。

    1980年代のアメリカで孤児のロジーナがシカゴから
    孤児列車という孤児を西部へ送り養子にしようという
    実際にあった列車に乗って西部に向かう物語。

    当時の様子が子供にもわかりやすく説明されていて
    とても読みやすかった。子供が小学校高学年になったら
    こういうことが昔は普通にあったということを教えるために
    読ませてあげたいなと思った。とはいえ教育的小説ではなく
    ロジーナの冒険小説みたくなっているので面白く読める。

    物語的めでたしめでたしな終わり方だが、青少年にとっては
    これくらいわかりやすい、明日への希望を持てる終わり方が
    ちょうど良いと思う。

  • 家族とは、なにか。課題図書だったみたい。

  • 実際にあった「孤児列車」。お話はフィクションだけれど当時の出来事を綿密に調べて書いてあるそうです。アメリカ大陸横断鉄道の旅、それだけでも過酷です。親がいなくなると子どもはこんなにも無力で危険にさらされる野だと感じました。大草原の穴で暮らす一家の話が強烈で眠れなくなりました。希望が見えるラストで救われます。

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著者プロフィール

(のざわ・かおり)東京生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家。主な訳書に、トレイシー・シュヴァリエ『ブレイクの隣人』『林檎の木から、遠くはなれて』(以上柏書房)、ルータ・セペティス『灰色の地平線のかなたに』『凍てつく海のむこうに』(以上岩波書店)、ロバート・ウェストール『禁じられた約束』『ウェストール短編集 遠い日の呼び声』(以上徳間書店)など。共訳に、ニール・ゲイマン『アメリカン・ゴッズ』(角川文庫)『物語北欧神話』(原書房)、ヒシャーム・マタール『帰還』(人文書院)など。

「2021年 『キルケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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