神去なあなあ日常

著者 :
  • 徳間書店
3.87
  • (573)
  • (1084)
  • (716)
  • (73)
  • (10)
本棚登録 : 5116
レビュー : 1024
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627317

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 一読の価値有り!
    幅広い世代に読んで貰いたいです。
    「なあなあ」とは「ゆっくり行こう」「まあまあ落ち着け」といったニュアンス。「のどかでいいお天気ですね」までこれで済ませたりするという。

    横浜の高校を卒業した平野勇気。
    進路を決められずにフリーターでいいと思ってコンビニでバイトしていたら、突然、担任と母親に、林業の研修生として、人里離れた村の奥に放り込まれてしまう。

    神去村は三重県中西部にある。
    指導係の与喜(ヨキ)は、会うなり勇気の携帯を開けて電池を捨ててしまう強引さ。どうせ圏外なのだが…
    中村林業株式会社の社長の清一さんは、穏やかないい人。
    ヨキの横暴や人恋しさに何度か逃げ出そうとも思うが、村には美女もいて…

    とくに、おやかたさまこと清一さんの妻の妹で小学校の先生の直紀に惹かれる。
    清一さんの息子になつかれ、ヨキの犬ノコとも仲良くなって。
    情けなかったり、悔しかったりもしつつ、男達の技のすばらしさと美しい村の風景に魅せられていく。
    お祭りがまた凄いです。
    御柱祭りのような…

    1年の出来事をわかりやすいタッチで描いています。
    2010年本屋大賞4位。

  • 高校の卒業と同時に無理やり送り込まれた山奥の林業の村で暮らすことになった勇気。
    見るもの全てが目新しく、驚くことばかりで、いつ逃げ出そうと考え過ごしていた。

    勇気の成長が微笑ましい。
    本気で逃げ出す、あるいは今どきの子なら病んでしまってもおかしくないほどのそれまでの生活とのギャップ。
    そんな心配がなかったからこそ、先生も親も送り込んだのでしょうが。

    山男達がみんな魅力的。
    彼からによって森の木は多くの手を掛けられて育っていることを改めて知りました。
    そして、山に住まわせてもらっているという考え方にジンとしました。

    花粉症の私には春の神去のシーンはきつい。
    読んでいるだけで鼻がムズムズです。

  • 内容紹介
    林業っておもしれ~! 2010年本屋大賞ノミネート作品 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!? 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。 神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位んの作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「緑の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。

    前半の木の切り方、道具の使い方は、知らないだけに文章になってもイメージする事が出来ず、面白くないなー、ハズレかなーと思ってたら、だんだん登場人物のキャラも定まっていき、会話もちょっと吹き出してしまう面白さもあり、後半は楽しかった。映画観てから読んだ方が良かったか?

  • おもしろかった~!地味な林業の話かと思ったら、まじめに面白い要素がつめ込まれていて、何度声を出して笑ったかわからない。

    平野勇気という高校を卒業したばかりのちゃらんぽらんの若者が、訳もわからず、古い神秘的な神去村に放り込まれて、林業の修行をするハメになる話。

    勇気の飾り気のない語り口のお陰でスラスラ読める。初めは嫌々だった勇気が、次第に林業に、この村に、のめり込んでいく様子が、わざとらしくなく(ここが大事)、すがすがしく描かれている。

    読後感もいい。

  • おもしろい!

  • ―俺が「林業」!?冗談じゃない!
    主人公は高校卒業後、いきなり奈良県の山村に放り込まれ、林業を習得することに。
    「なあなあ」が方言である「神去村」の、のんびり野性的な人々との林業体験記。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      三浦しをんのお仕事小説は好き。映画は、、、観に行けるかなぁ~
      三浦しをんのお仕事小説は好き。映画は、、、観に行けるかなぁ~
      2014/04/17
    • ダイコン読者さん
      映画も面白そうですよね~*
      しかしレンタル待ちかもしれません。
      映画も面白そうですよね~*
      しかしレンタル待ちかもしれません。
      2014/04/18
  • 大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した都会育ちの少年が、ケータイの電波も届かない山奥の神去村で、林業研修に参加することに。
    過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながらも、村人たちや自然と触れ合い成長していく青春林業エンタテインメント。

    「WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜」
    2014年5月公開
    キャスト:染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、柄本明
    監督:矢口史靖
    http://www.woodjob.jp/

  • 妻から勧められた三浦しをんさんの1冊。
    話に引き込まれあっという間に読み終えてしまった。日常というだけあって、本当に日常的な生活を文章にまとめられていた。特別な話でなく、話に入り込めて気持ちよく読み終えた。

  • 林業と山に対しての見方が変わった。日本の山の大多数が誰かの手で守られてる。そして決して人間が立ち入れない神の領域。勇気くんと一緒に知らない世界にワクワクした。

  • 三浦しをん作品初読。タイトルからして日本神話の世界の話かと勝手に勘違いしてました(笑)危険な仕事で、担い手の少ない林業の話だとは思いもよりませんでした(笑)
    私の中では有川浩と似てるなあという印象。
    テンポも良く、ヨキをはじめ神去村の人達のキャラクターも楽しい。
    直紀と元気の今後がどうなるのかが気になるエンディングでもありました。

    • mianchaodahaiさん
      山の神秘、自然の美しさ、
      ただの観光客には絶対に見られない光景が文章の中に広がる。
      山の神秘、自然の美しさ、
      ただの観光客には絶対に見られない光景が文章の中に広がる。
      2013/12/13
全1024件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

神去なあなあ日常のその他の作品

神去なあなあ日常 Kindle版 神去なあなあ日常 三浦しをん

三浦しをんの作品

ツイートする