魔法の館にやとわれて (大魔法使いクレストマンシー)

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627423

作品紹介・あらすじ

山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。英国風の貴族の屋敷を舞台に、のちにクレストマンシーとなるクリストファーの十代のころの冒険を、年下の友人の目から描く楽しい作品。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズを読んで。
    自分の近くにいる大人が、必ずしも正しいことをしているとは限らないということ。
    今回のお話は、若い日のクレストマンシーのこと。

  • 2022/08/30

  • 外からみたお屋敷!従僕見習い!少年クリストファーとのやりとり。たまらないです。ずっと読んでたい、と思えます。
    そして花婿付き添いの仲!

    ミリーは理想と違う学校で、ちょっと可哀想で、そこらへんのイギリスの学校にすればよかったのに!と思いましたが、なんとかなってよかった。

  • 数日前に読了。「大魔法使いクレストマンシー」シリーズの一冊。
    シリーズのほかの巻でもちょっと思っていたけれど、クリストファーの尊大さと憎めなさの感じが、ハウルと似てるなと思う。終盤に人が大勢出てきて、大混乱のうちに片がついていくのは、ジョーンズ作品の一つのパターンなのかも?フェミニストなお母さんの描写は、個人的には納得しがたかった。けっきょく異性愛主義全肯定ってことなのかなぁ。
    表紙から裏表紙に続く、塔の絵の躍動感がすごい。

  • クレストマンシーシリーズの一作。クレストマンシーであるクリストファーの15、6歳の頃を年下の主人公目線で描いてます。「クリストファーの魔法の旅」の頃は他力本願なところもありましたが、今回は行方不明になった自分にとって大事な少女を探すためものすごく頑張っていて成長したんだなーと思いつつ、服のこだわりや気取った言い方から、大人時代の彼の片鱗が見れたりして、楽しかったです。主人公とクリストファーの掛け合いも面白かったし、いつものように後半に向けての展開のスピード感はたまりませんでした。良い友人関係になった二人の今後の物語か、あれば是非読んでみたいです。

  • 大魔法使いクレストマンシーシリーズの一応5作目。
    ここまで何冊かこのシリーズを読んであるからこそ楽しめる部分が沢山ありました。物語の設定的にここまでの5作品の中では一番好きかも。
    またしても、ちょっと頼りない男の子が主人公ではありますが、頼りないけれど心はまっすぐで優しいのが良いです。そして、身近な人に酷い人がいて、勧善懲悪なのもパターンですが安心して読めます。

    ネタバレの内容ですが、変化が起こるたびに、世界の様子が変わるので、想像するのが大変ではあるけれど、だからこそファンタジーの醍醐味があるように思います。また人物描写が面白くて、それも想像する楽しみがありました。
    クレストマンシー城に来る前のクリストファーと、大人になったクリストファーしか知らないので、成長過程のクリストファーに会えたのは良かったです。ちょっと気障ったらしくて高慢なのが玉に瑕ですが、本質的にはミリーを助けようと頑張っている一生懸命な男の子だし、あの頼りなくて他力本願だった彼を思えば、成長したと思います。きっと悪い部分もこれから直して成長していくのだろうと思って、物語になっていない裏側に思いを馳せました。

    シリーズの他の作品も、物語前半のペースが遅く、後半に向けてスピードアップする感じがありましたし、ラストの展開の面白さがあると思いましたが、この作品も、ラストの大団円に向けての展開にスピード感もあり、華やかさもあり、大掛かりなお芝居を観ているような感覚がありました。うん、アニメとかじゃなく、映画とかの実写で観たら面白いかも。他の作品より、前半の面白さが私にとっては大きかったです。

    それにしても「風の脚」」とか「業の主」とかがイマイチ掴みきれませんでした。あれって、どういう生き物(生き物だかもわからないけれど)でどういう設定のものなのだろうか。もしかして、この作者の他の作品を読むとわかるのだろうか。
    あと、本のタイトルの邦訳、巧いですね。これ「コンラッドの運命」とかだったら、ピンとこないし惹きこまれない気がします。訳者の作品への愛を感じました。

  • クレストマンシーの幼少期。それはいいんだけど、語り手が今までの登場人物じゃなくてがっかり。
    クレストマンシーとミリーの二人の仲がちょっと見れて満足。
    そして焦っているクリストファーが貴重すぎる。

  • 再読。「クリストファーの魔法の旅」から成長した姿を年下のコンラッド目線で書かれているが相変わらずと言えば相変わらず。特に他のキャラクターから描かれるクリストファーがちょっと新鮮で、キザなところが余計に目立って面白かった。コンラッドがまた良い子でみんなに好かれるのも良く分かった。それにしても邦題は本当に素晴らしい。「コンラッドの運命」じゃなくて良かった。

  • クレストマンシーシリーズ

    まだ、クリストファー。
    高慢だけど根は良いクリストファーは準主役。

    ハウルの動く城みたいに、最後にきれいに人間関係がまとめられる

  • うーん、クリストファーってこんな高飛車に育っちゃうの?
    大ショック( ・ัω・ั; )
    主人公とクリストファーのその後の話がもっと読みたくなるなぁ。

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著者プロフィール

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
1934年8月16日 - 2011年3月26日
イギリスのファンタジー作家で、子ども向けの独創的なファンタジー小説を記す。代表作に『ハウルの動く城』『大魔法使いクレストマンシー』のシリーズがある。
2004年に『魔法使いハウルと火の悪魔』が宮崎駿監督・スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」として映画化され、日本でも広く知られるに至る。

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