激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?

  • 徳間書店 (2009年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198628307

感想・レビュー・書評

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  • 世の中に溢れる様々な商品のコストの決まり方、激安やポイントなどの仕組みが分かりやすく解説されている。

    商品にかかるコストは2つ
    ・固定費→人件費・家賃・減価償却費等、売上に関わらずかかるコスト
    ・変動費→材料・調理費等、売上に応じて比例的にかかるコスト

    100円マックのうち40円が販売費。
    時給800円÷60分×3分=40円。として、販売費はそれぞれの商品に含まれているから、ポテトやジュースとセットで安くしても一度で販売出来る分、元が取れる。

    相手がいくらまでなら下げることが出来るのかを知ると価格交渉において有利に立てる。

    ディズニーは固定費を有効利用し、お客の滞在時間を延ばすことで商品、飲食の売り上げを伸ばすビジネスモデル。

    ポイントの有効活用はもらったら常に使い切ること。ポイントは失効するし、利子もつかない。

    使い放題→タダより高いものはない。分かりやすい入り口の料金だけ安価にしてそれ以外の料金体系を複雑にする。

    他者に勧めたいほどの「絶対儲かる商品」であればなぜ自社で運用しないのだという健全な疑問を持とう!マンション経営^_^

    個人経営で勝つには
    ・競合にならないものを販売
    ・付加価値を高める

    ・収入弱者の取るべき道
    まずは固定費を減らし、質素な生活に努め、コツコツと仕事をして給料を得、余剰金が貯まった時にのみ投資せよ。お金を払うプロセスは買う・使う・廃棄するの3つ。無駄な出費を抑えるには漫然とせず、時折見直しが必要。

  • 家電量販店のポイントシステムは、店側からすると、リピートにつながるだけでなく、無利子で消費者からお金を借りている状態。運用することもできる。忘れて使わない人も出てくる。
    固定費の高い飛行機などはポイントシステムとら相性が良い。
    逆に変動費の高い飲食店などは要注意。

    個店と大規模チェーンは資金力の差がある。質や好みは抜きにして、どちらが勝つかを2分の1とした場合、大規模チェーンは3回勝負ができ、個店は3連勝しなければならない。3連勝の確率は8分の1、チェーンは8分の7勝てる。

  • 先日読んだ『牛丼いっぱいの儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学』で、いわゆる仕入れ、購買について興味がわいたので、同じく坂口孝則氏の著書を手にとってみたのがこちら。
    最近、バイヤー視点での著書が面白くてたまらないのです。

    ==引用ここから==
    この本は、商品の値段の秘密や仕掛け、あるいは企業の利益構造をお伝えし、読者に世の中のカラクリを知っていただくことを目的としている。
    ==引用ここまで==

    キーワードとしては、
    ・価格差
    ・固定費型ビジネス
    ・限界利益
    ・サンクコスト
    ・ポイント制度
    ・利益率
    ・出店戦略
    ・価格設定
    ・費用構造
    ・非原価主義
    あたりでしょうか。平易に、ときに面白おかしく、真面目に解説します。(「サンクコスト」での回想録の叙情感が、あまりにも唐突過ぎて吹き出しそうになった。)

    お客の少ないスナックがどうして潰れないのか、とか。一般論としての裏事情を知ると、なるほどなぁと納得することしきり。コスト管理は奥が深いですね。

    余談ですが、あとがきを読み進めるとき、自分の頭の中ではRCサクセションの『金もうけのために生れたんじゃないぜ』という曲がよぎり始めていたのですが、著者もまさしく同曲について触れたことに心底驚きました。そうそう。アルバム【初期のRCサクセション】には一緒に『この世は金さ』という曲も収録されていましたね。実に不思議な感覚でありました。

  • ポイントとはそのお店でしか使えない商品券を購入していることと同じ。

  • 経済学の世界では当たり前のことを実例を示してわかりやすく書いている。本人の経験に基づき、ちょっとヤバいウラの事情もよく書いている。

  • 著者の坂口さんの小難し目の言い回しは好き。

    自分が生きている社会での全てがお金と関わっていて、それぞれのビジネスの利益構造を坂口さん節で裏側を読み解いてくれている。
    マクドナルドにJAL、キャバクラやスナック、ディズニーランドの儲けのカラクリを知れたのは面白かった。

    坂口さんは他にも何冊か出版しているので他のも読んでみよう思った。



    ・ディズニーランドは固定費を有効活用することによりお客の滞在時間を伸ばすことで商品・飲食の売り上げを伸ばすビジネスモデル

    ・価格から変動費を引いたものを「限界利益」と呼ぶ。見た目は固定費を回収できていない赤字であっても、変動費ギリギリまでは価格を下げることができ、利益に貢献できる
    旅行会社などはオフシーズン時に変動費ギリギリの価格設定をすることが多い

    ・サンクスコストよりも絶対額の利益を選ぶ

    ・最近の日本は「自分探し」というものがブーム。
    どこかにいる「本当の自分」などというものを見つけると言うが、人というのはそもそも移ろいやすく、たった一つの固定された自我など存在しない。思考も嗜好も志向も変わってゆく

  • ◎買

    読み始めてしばらくして、搾取を許す汚い作者か…なんて思ってしなったが、勘違いだった。

    儲ける仕組みのいくつかが紹介されており、まだビジネスに疎い自分には理解しきれていないが、本質をそれぞれの例えで伝えているのでは…と読み終わって想像。

    最後1/4あたりで、お金というものの面白さを感じ始めた気がする。
    クリエイターと呼ばれる人種はお金や数字に弱いタイプが多いのかもしれないが、ちゃんと知って学べば、素晴らしいものなんじゃないかと最近つとに思う。
    子供の頃からお金やビジネスの教育があれば…と思うが、現代にはそんなものが行われるわけないだろうから、自分の子供や家族とは、取り組んでいきたい。

    その前に、できればまたこの本を何度か読んでおきたいと思う。
    儲けのお金の仕組みをしっかりイメージできるようにということと、現代の社会で、お金がどう流れ、増え、使用されているか、それもしっかり頭にやきつけたいのが目的。

    評価が高いのは、著者のプライベートが書かれているため共感度が高いのが原因かもしれないが「お金の深淵さ」「面白さ」「素晴らしさ」のようなものを再度確認するためにも、また読みたいと思うところから。

    恋愛擬似成分?のPAEについても熱弁されてて面白かった

    141115

  • 20140628読み出した。20140710終了。p.201からのキャバクラとスナックの費用構造の違いは、役立った。損益分岐点の出し方は、お勉強になる。

  • 参考になる点も多く悪くはないが、微妙。
    但し、「第5章 バラしてはいけない商売の裏手口」はマルチ商法から宗教商法で儲ける手口は分かり易くて良かった。
    なお、この本でも著者の自分に酔う語り口は治っていないので、まだバイヤー当初に受けた心の傷は癒されていないのだなぁ…と心配になった。

  • 基本がわかる本。著者の変に感傷的な文章はまあ…。

  • 売上からコスト(仕入価格)を差し引いたものが「利益」であると普通は考えますが、損益分岐点の考え方を使えば、ある一定以上を売り上げた場合には、残りの在庫を廃棄してしまうくらいなら、安く(激安で)売った方が良いというのが、この本のポイントであったと思います。

    以前に財務管理をある資格をとるために勉強しましたが、この本ではその内容をわかりやすく解説してあったと思いました。最後の章において、サラリーマンの損益分岐点の算出方法が書いてあった(p213)のは参考になりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・老後に必要な預貯金額は、年金崩壊を考慮すると、3000~5000万円(しない場合は、2000~3000万円)であり、預貯金額=収入-支出+資産運用成果となる(p9)

    ・小売店は「販促協賛金」をあらかじめ割り引くことで、泥沼の安売り競争をもたらしたので、希望小売価格を設定しない「オープン価格」が誕生する背景となった(p32)

    ・ビッグマックセットの地域価格差は存在する、2008年8月からでは、最高650円(東京、神奈川、京都等)で、最低610円(宮城、島根等)である(p36)

    ・儲けのカラクリを知るには、「何が語られていないか」を想像する必要があり、「何が語られているか」を見るのではない(p44)

    ・単品販売からセット販売にすることで、単品におけるバイト代を薄めることで、利益を向上することができる(p46)

    ・設備を購入することは、将来にわたってその設備を利用することで利益が創出できるので、将来にわたって分割して費用化すること(=減価償却)が求められる(p62)

    ・ディズニーランドでは、お客にチケットを買って入場してもらい、滞在時間のうちに商品と飲食をできるだ消費してもらうことに、儲けのカラクリがある、アトラクションの売上だけではコスト(営業費用+一般管理費)を吸収できない(p68)

    ・小売業を交渉相手にするのであれば、変動費は仕入れ値と考える、メーカ相手であれば、材料費と考えるべき(p79)

    ・映画館が平日夜に1000円にするのは、「存在しなかった需要を創り上げる」ことを意味する、定価(1800円)であれば売上はゼロである(p97)

    ・固定費が低い場合(例:アイスクリーム屋、家電量販店)において、6個買ったら1個のアイスを無料にするというポイント制度を導入することは大変危ない、ポイント制度で削るだけの固定費が価格に含まれないから、変動費の大きい商売のポイント制度は破滅をもたらすことがある(p102)

    ・ポイン制度を利用する者としての心がけは、1)ポイントを貯めることを目的化しない、必要なものを購入、2)ポイントよりも現金値引き、3)ポイントはすぐ使う、である(p107)

    ・美容室がチケットを乱発できるカラクリは、美容師と店舗という固定費が大半を占めていて、限界利益を削りやすいから(p139)

    ・ビジネスを「運」と「確率」によるゲームと見る場合、確率が同じであれば、資本量によって勝敗が決定するという事実がある(p146)

    ・同じ価値のものは同じ価格であるべきという考え方から、「ラーメン店では名水がラーメンや餃子の代替物になりえないので、名水無料サービスが存在する、一方で喫茶店では名水はコーヒー等の代替物になるので、無料サービスは無い(p157)

    ・心理学の用語で「返報性のルール」と呼ばれるが、一度何かをもらったあとでは、なかなかオファーを断ることができない(p170)

    ・壺商法をうまくいかせるポイントは、友達として連れてくる人が、いか情報を渡しているかがポイント(p175)

    ・宗教を信じ込ませるポイントは、1)あなたが教えを守ったから、今は無事である、2)あなたが教えを守っていなかったら、今よりも悲惨になっている、の組み合わせで恐怖心を煽ること(p185)

    ・スナックはキャバクラほどの華やかさはない(固定費が低い)ので、派手に儲からない反面、お客数の変動にもフレキシブルにサバイバル可能である(p208)

    ・サラリーマンの損益分岐点を出す方法として、給料-固定費-変動費=毎月の預貯金額、から変動費を計算する、固定費÷(1-変動費/給料)により損益分岐点が計算できる(p213)

  • 値段のカラクリすなわち商売のカラクリであり、原価計算を基礎から学び直す良いキッカケとなった。

  • 固定費、変動費、損益分岐点を使って業種別の利益の出し方などを説明されている。
    また、この本の家電量販店のポイント戦略読んで、ポイントは貯めずにすぐに使い切りたいと思うようになった。
    話が横道にそれることが多く、内容が薄くなってしまっているのが残念。

  • 儲けのしくみを網羅。身近なポイント制度の解説はかなり面白かった。

  • サービス側の仕組みがよくわかる。読み物としても面白い。

  • がっちりアカデミーに時々出てくる人の著書。
    商品やサービスの販売での利益の仕組みを解説。でも、最後は儲ける話ではなくて、家計を見直したら、と言う話に落ちてついて意表をつかれる。
    個人的には、第5章バラしてはいけない商売の裏手口というところで、マルチ商法っぽい人の告白的な手記が面白かった。

  • キャバクラとスナックのビジネスモデル:なるほどうちの商売は固定費が低く変動率の高いスナック型経営といったところか。

  • ポイント制や商品の値段設定についてのカラクリも知ることができ、役にたった。

  • 100円バーガーにも緻密な価格戦略のもと、利益を大きくする工夫があった。
    世の中のさまざまな激安価格設定のカラクリがわかる本。

  • リアルな検証。毎度参考になる。商売人も営業マンも、浮世離れしていない人は必読。

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著者プロフィール

未来調達研究所株式会社所属の経営コンサルタント。大学卒業後、メーカーの調達 部門に配属され、調達・購買、原価企画を担当してきたコスト削減、仕入れ等の専門家。日本テレビ「スッキリ」、TBS「篠田麻里子GOOD LIFE LAB」のコメンテーター、ラジオ「オールビジネスニッポン」のMCなどとしても活躍中。

「2020年 『1年仕事がなくても倒産しない経営術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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