この国を動かす者へ

  • 徳間書店 (2010年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198629274

みんなの感想まとめ

テーマは、日本の政治や外交、そして諜報活動に関する深い洞察です。著者は、アサヒ芸能での連載を通じて、政治家や官僚の実態、国際情勢を軽妙な語り口で描写しています。特に、現代の教養教育が欠けている部分や、...

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優さんが「アサ芸」に連載している時事評を一冊にまとめたものです。「直球」の言葉が多い内容になっていますが深い考察は見事なりの一言です。

    僕はこの本でアサ芸の読者になりました。ただ万人向けはしません。 この本は『アサヒ芸能』に掲載している時事評を一冊にまとめたもので、僕はこの本を読んでから、アサ芸をはじめ週刊実話や週刊大衆などの『実話系』の週刊誌を熟読するようになりました。これがもっと発展すると三色ボールペンを使ってアサ芸を読みたくなるほどです。

    現在与党である民主党。野党となってしまった自民党。かつての古巣で現在は筆者と全面対決をしている外務省。諜報にかかわる人間…。それぞれのテーマに向けられた鋭い時事評はキリスト教神学を基礎学問とし、外務官僚としてロシア人を相手に丁々発止のやり取りを繰り広げた筆者ならではの切り口は今読んでも決して古びてはいません。ただ、ここに書かれていることがもうすでに『遠い過去の出来事』になっている風潮が今の自分には強い違和感となって残りました。

    どれから読んでも非常に面白いし、掲載している雑誌がアサ芸なので、あまりの『直球』でここでは掲載できないようなワードがガンガン出てきますが、それにひるまないという方は一読されてみることをおすすめします。やはり、最大のハイライトは外務省に関する筆者の『筆誅』で、『人を殺めて定職一ヶ月』のドミニカ大使の話ですとか。筆者の言う『ボンヤリ罪』ですとか、『ヘタクソ罪』についてこれでもかとばかりに書かれていて僕は筆者の本で外務省が『性におおらかな(これ以上の表現ではかけない)』省内の文化を持っているんだなぁということが理解できて、とてもいい勉強になったとともに、『学生時代にもう少し勉強しておけばよかったかなぁ…』などと、かなり不埒なことを考えてしまったことを、この場を借りて謝罪させていただきます。申し訳ありませんでした。

    そして、外務省ネタと同じくらい僕の心をひきつけた話はヤメ検弁護士として有名な田中森一氏に対する筆者の考察と検察官がいったいどのような思考論理で動いているのか?という考察が面白かったですね。小沢一郎と検察の『怪獣大戦争』に関する記事が新聞で掲載されるたびに
    「あぁ、彼らはこうこうこうで、こういう考えで動いているんだなぁ」
    という「行間」を読んで、僕は一人でほくそ笑んでいる。そんな「楽しみ」を僕に与えてくれた本でした。

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  • アサヒ芸能の連載をまとめた本書。佐藤氏の他の著書に比べクダけた表現が多いのはアサヒ芸能に連載することの意義にも通じている。もっともっと読まれて欲しい!

    1.与党・民主党へ
    2.自民党へ
    3.外務省へ
    4.諜報に携わる者へ
    5.海外有事へ
    6.この傑物たちへ
    7.日本社会へ

  • 佐藤優氏をロシア大使にすれば北方領土問題は解決する様な気がしてきた

  • 人間のダークサイドに関する情報が現在の教養教育にかけている。
    恥も外聞もなく自己の生き残りだけを図るというのが完了の本性だ。
    鳩山、岡田はしたたかな政治家だ。
    裏方の官僚たちは頑張っている。キャリア官僚は彼らを都合の良いようにしか使わないから日本がだめになるのだ。
    有識者にとって重要な資質は学識と誠実さである。
    筆者の佐藤氏は、袴田教授とは仲が悪いようだ。こういうのはどちらが正しいかは当人しかわからない話だ。
    21世紀の現在、世界は再び帝国主義かし、各国は露骨に国益を追求している。
    対立する点は争い、協力するところでは手を握るというのが20世紀初頭の帝国主義時代の外交の文法だった。

    イギリスの諜報能力はすごい。チャールズ皇太子が北京オリンピック開会式に欠席したのも、チベットの事情を知っていたから。世界と中国に、そのことを知らせるために欠席した。

  • あんまりおもしろくなかったな…。
    雑誌の連載のまとめだから情報が断片的だし、個人攻撃もひどいし、低俗な印象。もっと面白いこの人の本を知っているだけに、まさに散文。

  • 2010年の春にとある外資系運用会社のセミナーで頂いた書籍。
    歯に衣着せぬ物言いが評価されているのだと思うけど・・・、ちょっと偏った意見に聞こえるところが好きになれないかなぁ。

  • 津市久居ふるさと文学館---安濃図書館。

  • 政治と官僚の裏側、
    それに対する筆者の考え。

    週刊アサヒ芸能で
    連載する「ニッポン有事!」
    を改題した本。

  • reserved on sep 26,10
    8 waiting list

  • 鈴木宗男議員を見直しました。
    あの事件の裏にはこんなからくりがあったのか、と考えさせられます。

    本書は「アサヒ芸能」に筆者が連載している「ニッポン有事!」の総集編です。決して報道されない、官僚や国会議員姿が書かれています。(もちろん、本の内容をうのみにするのも危険ですが)
    テレビや新聞といった、マスメディアとの付き合い方を考えさせられる本です。

  • 日本の真実を知るためにはアサヒ芸能を読め というのは面白い 全くそんな発想はなかった。

  • 日本の行政、司法、立法の統治機関に対し、元情報機関従事者として鋭く切り込む。
    官僚は人事を握ると言うことを聞く。
    国は過去に問題ある宣言、協定を結んだとしても、これを守らなければ外国の信頼を得られない。
    的が作った土俵で闘うな。自分に有利な土俵で闘え。
    スパイ報酬高すぎるとばれる。
    アサヒ芸能をよめ。
    組織人としての発想を捨てると見えなかったものが見える。
    官僚を動かすには快、深いで考えると良い。

  • 3/1

  •  「アサヒ芸能」の連載をまとめた佐藤優氏の時事放談ともいうべき1冊。外務省に、検察に、民主党に、自民党に対してそれぞれメッセージを発信する形で、そのときの出来事を取り上げ、また自身の外務省勤務時代の回想やロシアとの比較などが盛り込まれ、出来事を思い出し考えてみるのにはいいんだと思います。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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