逆想コンチェルト 奏の1 イラスト先行・競作アンソロジー Inspired by Yoshimi Moriyama's Illustrations

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198629649

感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊行とのことに、地味にオドロキ。
    そうか…こういうのもやってたのか…。

  • 103:用意されたイラストをもとに作家さんが小説を書き、その小説を読んだイラストレーター森山由海さんが新たにイラストを描く、という贅沢なコラボ企画その1。全体的に、セカンドセッションの作品が好きです。短編小説として面白いし、よくまとまってる気がします。それにしても、執筆陣がゴージャス……!

  • 与えられた2枚の絵から連想するSFの話を書くという逆の発想の物語集。
    新井素子目的で読んだが、自分には合わなかった。
    新井素子の話は面白く読んだが・・・チグリスとユーフラテスとついになったような印象の話。

  •  その2を先に読んじゃったんだが、まだこの」その」1」のほうがいいかなぁ。

     既読の「自・我・像(神林長平)」はそれなり。着想はいいんだが、文体がなじめない。あぁ、そうかと思わせる「コンセスター(山田正紀)」も」文章がわかりにくく苦手。このSF的な話はなかなか良いと思う「「悟りの化け物(田中啓文)」は拾い物かな。

     続いて「トリックショット(久美沙織)」は意味不明。いい味のSF「女の姿(林譲治)」は佳作。ファンタジー系が得意な作者による「幻影の壁面(梶尾真治)」はホラーチックでイマイチ。きっと絵に左右されたんだろうな。

     期待の「つつがなきよう(新井素子)」は設定が近未来的ですばらしいのだが、オチがわからない。知らない作家さんの「ゴースト(図子慧)」はグロイだけの話に見える。煎じていない感じの「対話(篠田真由美)」も残念。

     「果てしなき航路(菊地秀行)」「新宝島(浅暮三文)」「観てもらえませんか?(飯野文彦)」の三作は、絵に引っ張られる感じでまったく面白くなかった。

     総じてこの企画、面白くないな。

  • +++
    イラストレーター森山由海(別名フジワラヨウコウ)氏のオリジナル・イラスト二点を渡された三人の小説家が、そのイラストが扉絵・挿絵になるような短篇小説を執筆。森山氏はそれぞれにあらためて三点目のイラストを描き下ろす―。「SF Japan」と「問題小説」の二誌にまたがって、三年間連載。二十四名の人気作家が集結し腕を揮った前代未聞の競作企画が遂に単行本化。まずは第一弾、「奏の1」の開演。
    +++
    神林長平/山田正紀/田中啓文/久美沙織/林譲治/梶尾真治/新井素子/図子慧/篠田真由美/菊池秀行/浅暮三文/飯野文彦
    +++

    イラストのイメージで物語を作るというのが興味深い。が、まずイラストが明るいイメージではないので、物語も勢いさわやかさとはほど遠いものになっている。元々の掲載誌の性格によるところも大きいとは思うが、どちらかというと苦手なタイプの物語が多く、いささか読むのに疲れた一冊でもある。

  • 普通とは逆にイラストを基に小説を書くというアイディアが面白かったです。大きく分けると、抽象的なイラストからイメージを膨らませた話、イラストそのものが出てくる話の二つ。特にお気に入りは2編。新井素子「つつがなきよう」、皮肉が利いていて良かったです。久美沙織「トリックショット」、ファンタジー混じりのスペースオペラかと思いきや綺麗なオチで楽しめました。

  • イラストレーター森山由海(別名フジワラヨウコウ)氏のオリジナル・イラスト二点を渡された三人の小説家が、そのイラストが扉絵・挿絵になるような短篇小説を執筆。森山氏はそれぞれにあらためて三点目のイラストを描き下ろす―。「SF Japan」と「問題小説」の二誌にまたがって、三年間連載。二十四名の人気作家が集結し腕を揮った前代未聞の競作企画が遂に単行本化。まずは第一弾、「奏の1」の開演(「BOOK」データベースより)

    神林さんや篠田さん目当てで図書館から借りた一冊。
    二枚のイラストから導き出された、果てしない想像の世界。
    素直にどっぷりつかりました。
    あー、楽しかった。

    以下、覚書。

    First Session
    神林長平「自・我・像」
    山田正紀「コンセスター」
    田中啓文「悟りの化け物」

    Second Session
    久美沙織「トリックショット」
    林譲治「女の姿」
    梶尾真治「幻影の壁画」

    Third Session
    新井素子「つつがなきよう」
    図子慧「ゴースト」
    篠田真由美「対話(ダイアローグ)」

    Fourth Session
    菊地秀行「果てしなき航路」
    浅暮三文「新宝島」
    飯野文彦「観てもらえませんか?」

  • 神林は神林、正やんは正やん、林譲治は林譲治でした。
    田中啓文が普通に落としていたのが意外だった。

    カジシンさんのは、カジシンさんがこう落とすから、効果倍増な気がします。

  • 「イラスト先行小説」第1弾。  イラストレーター森山由海氏(藤原ヨウコウというペンネームでも活躍)によるオリジナルイラスト2点をもとに、作家それぞれが40枚の短篇小説を執筆。完成した短編小説それぞれに森山氏があらためて3点目のイラストを描くという、イラストレーターと作家のコラボレーション企画

  • 有名イラストレーター(らしい。私は詳しくない分野なので知らなかった)が描いた二枚のイラストからインスピレーションを得て、様々な作家が短編を書き下ろし、それを読んだイラストレーターがさらに一枚の挿絵を描く、という変わった趣向のアンソロジーだ。
    並び立つ作家は有名な人ばかりでネームバリューに釣られて手にとったが、硬派なSFばかりがきちりと詰まっていて、息苦しくなってしまった。
    たぶんSF好きには垂涎ものの本なんだろうけど、ちょっと苦手だ。皮肉なホラーとか、終末論とか。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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