拝金

著者 :
  • 徳間書店
3.62
  • (232)
  • (587)
  • (463)
  • (116)
  • (28)
本棚登録 : 3231
感想 : 545
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198629663

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半は面白かった。主人公の若者が貧乏でオッサンに目を付けられて資金とアイデアをなぜか提供され成功する話。痛快だった。
    後半は没落の話。それがホリエモンが辿った道と近い話で球団やTV局の買収で既得権益から叩かれ、終いには検察に目を付けられ留置所に捕まっちゃう。急にホリエモンの人生にリンクしてしまい、痛快だったのがリアルに戻された感じが残念だったのもある。そして何より自分がイヤだったのはホリエモンの成功は称えられるべきものだったし、出る杭が打たれるようなことはあって欲しくないし、収監されるなんてとんでもないと思っているので、それと同じ道を辿る話は閉塞感が出てしまい、本の中だけでも逆転して欲しかった。

  • ホリエモンのやってきたこと(起業、ライブドア立ち上げ、株式分割による株価つり上げ、株式交換による買収でのさらなる株価つりあげ、近鉄球団買収騒動、MSCBでの資金調達によるフジテレビ買収)がフィクション、ノンフィクション織り交ぜて述べられている。

    セレブの階級
    クラス1 有名芸能プロダクション所属のアイドル達
    クラス2 上場企業の創業者
    クラス3 非上場のオーナー
    クラス4 年収1000~2000万の社員

  • ホリエモンの本。ホリエモンしか書けない本。

  • フィクションかノンフィクションかわからないのを想像するのが楽しい。

  • 小説ってことでどんな本かと思ったが、ホリエモンが通ってきた道?が疑似体験できるような。 どこまでが本当でどこまでが空想の出来事なのかがわからないが、それもまた楽しかったかな。

  • バブルが崩壊した後なのに、前半は思いっきり『一人バブリー』な感じ満載。あの頃のホリエモンの勢いは確かに凄かったしね。

    年収200万のフリーターが、資産2000億になっちゃうんだから仕方ないわな。狂うわ。

    ビジネスパートナーとの出会い、起業、大躍進、破滅。
    多少の脚色はあるものの、ほぼ自伝小説。

    出てきたら、是非また書いてほしいな。

    ***********************************************************
    内容(「BOOK」データベースより)
    「藤田優作、君はどのくらいの金持ちになりたい?」
    「そうだな、金で買えないものはない、そう言えるくらいかな」「わかった。それでいこう」
    年収200万円のフリーター・優作はなぞのオッサン・堀井健史と握手を交わした。そこから彼の運命は大きく変わる。
    携帯ゲーム事業を成功させ、さらにあらゆる金融技術を駆使。瞬く間に会社は売上500億円の大手IT企業に変貌する。
    人はそれを「ヒルズの奇跡」と呼び、優作は一躍時代の寵児に。
    快進撃はさらに続くかに思われた―オッサンの無謀なミッションが下るまでは。
    金とは、勝者とは、絆とは? 感動の青春経済小説。

  • 堀江さんは作家ではないのに、こんなに読みやすい作品書けるなんてスゴイ!

  • 小説なのでネタばれはしないでおく。「フィクション」であって半ば「ノンフィクション」のような物語。ホリエモンの自伝的小説と言ってもいいだろう。
    前の「君がオヤジになる前に」のレビューでも書いたが、文章が明快で一気に読めてしまう。

    ライブドアがMSCBの手法で、リーマンブラザーズを使って当時の近鉄○ファローズの買収、次にフ○テレビの買収に乗り出したが、結果的に失敗したプロセスがよく分かった。

    今思うと、○ファローズはライブドアに買収されてもよかったのではないだろうか。ただ、世間一般で、球団経営はそれなりに箔のある会社がやらないとだめというバイアスがあっただけの話しだろう。今の○天は資金力はあるが、個人的には大して優良企業だとは思わない。ホリエモンならもっと面白い球団経営を見せてくれたような気がする。

    やはり感じたのは、ホリエモンは自分でも言っているが、「突き抜けた存在」であるということ。凡人では思いつかないような金儲けの発想を次々と思いつく。

    だだ彼の場合、そこで終わるのではなく、それを行動に移す「実行力」を備えているところが尊敬すべき点だと思う。


    <この本を読む上での用語を簡単に解説>

    ・TOB(ティー・オー・ビー)・・・Take-Over Bid の頭文字をとった略称で、「株式公開買付」のこと。すなわち、ある企業の株式を大量に取得したい場合に、新聞広告などを使って一定の価格で一定の期間に一定の株数を買い取ることを表明し、不特定多数の株主から一挙に株式を取得する方法のこと。

    ・ポイズンピル・・・敵対的買収が成功した場合、被買収企業が既存株主に対し、時価を大幅に下回る価格で株式を引き受ける権利を既存株主に与え、それにより株式価値の希薄化を図ること。

    ・ホワイトナイト・・・友好的な買収企業(白馬の騎士)に株式を購入してもらい、敵対的買収者に対抗すること。

    ・転換社債(CB)・・・英語でCompatible Bondの略称。債権者がそのまま金で返してもらうか、あるいは株式に交換してもらうか選べる社債のこと。たとえば転換社債の発行で資金調達して経営が上向けば、当然、株価も上昇する。そうすると額面で返済してもらうより、株式に転換して市場で売った方が儲かる。

    ・マネーロンダリング・・・犯罪や不正取引などで得た資金を別の口座に移し、資金の出所や受益者をわからないようにして正当な資金のように見せかけること。資金洗浄ともいわれる。麻薬、脱税、汚職、証券詐欺、粉飾決算などで得た汚れた資金が、口座を転々とするうちにきれいに洗濯されていく様をしめしている。

    ・ストックオプション・・・ストックオプション制度とは、会社が取締役や従業員等に対して、予め定められた価額(権利行使価額)で会社の株式を取得することのできる権利を付与し、取締役や従業員は将来、株価が上昇した時点で権利行使を行い、会社の株式を取得し、売却することにより、株価上昇分の報酬が得られるという一種の報酬制度のこと。報酬額が企業の業績向上による株価の上昇と直接連動することから、権利を付与された取締役や従業員の株価に対する意識は高まり、業績向上へのインセンティブとなる。また、結果として、業績向上が株価上昇につながれば株主にも利益をもたらす制度とも言える。

  • ホリエモンこと堀江貴文さんの小説。なんか上の世界を少しだけ見れた気がする一冊。読みやすく、上を目指したくなる一冊かな。

  • 作家が本業じゃない堀江が書いたにも関わらず
    意外にも読みやすい本だった

    内容は企業についての小難しい感じだったけど
    わかりやすく書かれていたのでとても楽しめた

    面白かったけど、さぁ次読もうって感じにはならない
    正直一冊でお腹一杯

  • フィクション?小説だが、読んだ後はまるでホリエモンの歩んできた軌跡を自分が体験した様な気分になる。平易な文体で半日もあれば読める。ホリエモン、そしてあの一連の騒動をを少しでも知っている人間ならば、必ず楽しめると思う。

  • ・うーん、物語としてはしょーもない内容。短調だし唐突だし、文章も特に優れてない。主人公の会社がなぜそうまで急成長するのかとか、説明不足な点が多い。あとやたらに鳩ゲームのシステムを熱弁するのか良くわかんない。
    ・ただ実際にこういうことを見てきたホリエモンにしか書けない自伝的な部分や武勇伝や暴露話についてはノンフィクション的な面白さがあって、そこには興味深く想像力を掻き立てられた。
    ・「お金を手にしないとわからない突き抜けた世界」があることを伝えたくて書いたらしけど、全然伝わってこなかった。まさか豪遊してセックスして、ってその部分じゃないよね?いや、羨ましい世界なんですけど。
    ・電子書籍版で読んだ。

  • ネットビジネスが台頭してきたころの話が小説になっていて、一度読み始めるとあっという間に読み終えてしまう本。当時のホリエモンのことも混じえながら書かれている。

  • 90年代に生きたIT社長の価値観がよくわかる良本。

    小説自体のクウォリティを楽しむというよりは、彼の生きた時代を追体験するという楽しみ方がベター。

  •  本書は堀江さんの実話が織り交ぜてある作品であり、一度読み始めると、とまらなくなってしまいとても一気に読んでしまった。
     内容は、優作という普通の一人の青年が、オッサンと出会うことによって、事業を成功させていくというサクセスストーリーである。また、その事業内容も緻密に書かれており、とても勉強になるないようだった。
     自分として印象に残ったのは、『お前ら、しらねぇだろ?』という言葉。まるで今の若者全体に向けて発しているような気がした。
     
     

  • 主人公の二人はどちらも堀江さんなんだろうな。
    『ハゲタカ』好き、起業したい人は勉強になることも多いのかも。

  •  自伝を面白いように脚色した小説??かな
     第三者の人間によって作ら、操られて自滅をするストーリー?ホリエモン自体が、今回のライブドア事件の事を言っているかのような感じがした。
     すべて自分のした事ではない、他人によりそうなったのだ。。という感じがうけてならない

  • 美容師さんに借りた♪
    思っていた以上に読みやすくてびっくり。ホリエモンがこんな小説を書いていたとは!
    私はお金に全く興味がないので、拝金をテーマにしたこの小説はとても興味深く面白かった。お金自体の魅力というか、お金を得ることで手に入れることができる物事…突き抜けた快感というものはなんとなく理解できる。
    また主人公にシンクロしてお金持ちの生活を追体験できるのもこの小説の魅力だと思う。どこまでが本当なんだろうってそればっかりが気になった。
    面白かったけどやっぱりお金には興味が湧かないな。欲というのはある程度はあった方が良いのだと思う。

  • 年収200万円フリーター・優作はなぞのオッサン・堀井健史と握手を交わし、ゲーム会社を皮切りに大手IT企業グループを立ち上げる。2000年代前半のプロ野球参戦、ニッポン放送の買収問題を思い出す。既得権益者に対する創造的破壊者としての堀江氏の立ち位置(主張者としての色付け)を差し引いても、なるほど、と思える内容。メモ。1.ビジネス初心者4カ条。(1) 元手はかけない。(2)在庫ゼロ。(3)定期収入。(4)利益率。2.人はいい物を買うんじゃない。自分が知っている物を買いたがる。もっと言えば買って人に自慢出来る物を欲しがる。いい物が売れるんじゃなく有名な物が売れる。

  • フィクションにノンフィクションがまぎれているような小説。何度か登場した「ハードバンク」の「朴社長」など(笑)実在する企業・人物が想像されるもの多数。
    どこまでがフィクションなのかわからないけど、書かれている内容はわかりやすく面白かった。

全545件中 141 - 160件を表示

著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀江貴文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×