本日は、お日柄もよく

  • 徳間書店 (2010年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198629854

みんなの感想まとめ

言葉の力とその影響を深く考えさせられる作品です。スピーチライターを目指す主人公が、結婚披露宴や弔辞、選挙演説などを通じて、言葉が持つ魔法のような力を学んでいく様子が描かれています。心温まるエピソードや...

感想・レビュー・書評

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  • 泣かされました。
    スピーチライターのお話です。
    作品中に出てくる結婚披露宴でのスピーチ、弔辞、選挙演説‥‥どれもとても心が感じられて胸が熱くなりました。
    「言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする」「この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ」
    言葉には力がある、ということが強く伝わってきました。
    リスニングボランティアというものの存在も初めて知りました。おもにお年寄りの話を必要以上に応答したりせず、ただ黙って聞いてあげるのだそうです。
    「聞くことは、話すことよりもずっとエネルギーがいる。だけどその分、話すための勇気を得られる」
    これはなかなかできることじゃない。私にとっては修行に近いなぁと思ってしまった(汗)

    師匠の久美さんから言葉の力を教わる主人公こと葉。でも、何も言葉などかけずにただ抱きしめてあげるだけでいい時がある。
    もう、本当にとことん泣かされました。私のことをただ黙って抱きしめてくれた友だちのことを思い出して泣きました。いい友だちがいてよかったなぁ、私。

    人を励ましも傷つけもする言葉。大事に使っていこう、と思えた一冊でした。

    • アールグレイさん
      初めまして!
      ゆうママと申します!
      原田マハさんの作品を読んだことのない私、でもこの作品は読んでみたいと思っています。突然に失礼いたしました...
      初めまして!
      ゆうママと申します!
      原田マハさんの作品を読んだことのない私、でもこの作品は読んでみたいと思っています。突然に失礼いたしました。
      m(__)m
      2021/05/08
    • こっとんさん
      ゆうママさん、こんにちは。
      原田マハさん、私もまだまだ読んでいる数は少ないのですが、どれも笑えて泣ける大好きな作品中ばかりです。
      ブクログは...
      ゆうママさん、こんにちは。
      原田マハさん、私もまだまだ読んでいる数は少ないのですが、どれも笑えて泣ける大好きな作品中ばかりです。
      ブクログは皆さんのレビューから、読書の幅が広がって楽しいですよね。
      これからもよろしくお願いします。
      2021/05/08
  • (過去の読書メモ)

    ・原田マハ『本日は、お日柄もよく』(徳間書店)を読了。著者の作品を読むのは『旅屋おかえり』についで2冊目。どちらも、温かく、ユーモアがあり、サクサク読める。
    ・原田マハ『本日は、お日柄もよく』(徳間書店)を読んでいる。スピーチライターを目指す女性の奮闘記?。サクサクと読める。

  • スピーチに涙しました。
    作中に出てくるどのスピーチも、熱く、温かかった。

    読んでいて、続きが気になるよりも(気にもなりますが)心が温かくなる‥そんな感じでした。

    人前で話すのは少し苦手だけど、仕事では話す場面はたくさんあります。この作品に書かれていることはすごく心強い気持ちになりました。登場人物の皆さんが私の心の師匠です。

    数年先、社会に出ていくであろう我が子にも、読んでほしいと思えた一冊でした。

  • 著者、原田マハさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    原田 マハ(はらだ まは、女性、1962年〈昭和37年〉7月14日 - )は、日本の小説家、キュレーター、カルチャー・エッセイスト。東京都小平市生まれ。小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。岡山市立三門小学校、岡山市立石井中学校、山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。

    ---引用終了


    キュレーターとのことですが、そのキュレーターを知らないので、ウィキペディアを見ると、

    ---引用終了

    キュレーター(英語: curator)とは、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設(ミュージアム)において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門管理職。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    OLが選挙のスピーチライターに!? 言葉のもつ限りない可能性をハートフ ルに描いた青春小説。スピーチの極意もお教えします! お気楽なOL・二ノ宮こと葉は、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の 結婚披露宴で、すばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のス ピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入 りし……。

    ---引用終了


    それから、本作は、「本とも」2008年11月号~2010年6月号に連載された作品、とのこと。
    ここに出てきた「本とも」ですが、これは、「徳間書店が発行していた文芸誌、書誌PR誌。2007年創刊。2011年で休刊。

  • スピーチって、言葉って、こんなにも偉大で素晴らしいものなんだと思わされました。

    言葉が持つ力は本当に偉大で、誰かの心に響くスピーチを私もいつか出来るといいなと思いました。

  • 最後の最後にホロリとさせられてしまった。
    てゆうか、このタイトルと表紙で誰がこんな政治に切り込んだ話と思うのよ。
    なんの前情報もなしに、ほのぼの系かと思って読みはじめたらとんでもなかった。

    「総理。私があなたなら、この一番大切なものをなんとしても守ります。憲法にも明記されている人権、国民の命と生活を守るために、正々堂々、まっすぐに向き合います。」
    「国民の皆さん。この国は、進展党のものではない。小早川さん(現総理)のものでもない。国会議員のものでも、官僚のものでもない。この国は、あなたのものです。みなさんおひとりおひとりが、この日本という国のおひとりおひとりが、この日本という国のオーナーなのです。」

    このスピーチ、今こそ必要なんじゃない?
    総理、聞こえてますか?

    私は選挙権を得てからずっと選挙に行ってるけど、最近は自分の1票がこんなにも無力だと感じる事の方が多いわ。
    小さな1票でもないよりはマシ!と思って政治に訴えてる。
    でもこのままじゃただの働き蟻になるしかない。
    年少扶養控除返せー!高校生の扶養控除とるなー!
    うちの子達、生きてるんだよ?
    ご飯食べるし、服だって小さくなっていくし、生活に最低限必要なものには課税しないって法律に定められてるんじゃないの?

    とここで愚痴っても仕方ない。
    今の政治に言いたい事がそのまま代弁されているような、国会で全国放送で読んで差し上げたい本でした。

  • 星座占いって信じます?

    自分は信じてません
    占い全般を信じないわけじゃなく、不特定多数に向けたものは信じないというスタンスです
    だって同じ星座の人なんて世界中に何億人もいるわけじゃないですか
    その人たちがみんな同じ運勢のわけがない

    その代わり「自分で」引いたおみくじや、占い師さん(プロアマ問わず)に個人的に占ってもらったりした場合(占いの種類も問わず)はがっつり信じます
    「自分」が特定されるシチュエーションですね

    なので朝の情報番組なんかでやる今日の星占いみたいなコーナーはほとんど気にしないんですが
    良いときだけは受け入れるようにしてますw

    なので今日も受け入れます
    だって

    『本日は、乙女座が2位』なんちて

    さて『本日は、お日柄もよく』です

    いやー良かった
    最近ミステリーが続いてたんでなおのこと良かったです
    もう安定のハッピーエンドです
    安定の原田マハさんです
    最後しっかりほろりとさせられました

    作中当然伝説のスピーチライターが書くスピーチがたくさん出てくるんですがどれもこれもしっかり良いスピーチでした
    ハードル上げすぎじゃない?大丈夫マハさん?なんて思いながら読んでましたが心配無用でした

    それにしても小説はやっぱりハッピーエンドが良い!

    ちなみに結婚式のスピーチですが幼なじみにどうしてもと頼まれて一度だけ経験があります
    もちろん大暴露で大爆笑をさらいましたよ(何がもちろんやねん)

    • 土瓶さん
      ひまわりめろんさん、おはようございます。
      久々に来ましたね。
      レビュー1行目の「星座占いって信じます?」でピンときました。
      これはタイ...
      ひまわりめろんさん、おはようございます。
      久々に来ましたね。
      レビュー1行目の「星座占いって信じます?」でピンときました。
      これはタイトルダジャレシリーズだな、と。
      挑みました。
      この1行からどう発展するかを。
      ………………(5分経過)
      ギブアップ。
      そうきましたか。
      次は勝ちます。
      それにしても惚れ惚れとするような月間読書量ですね。
      羨ましいやら、恐ろしい? やら。
      きっとこの人は全ての本を読み尽くすに違いない(笑)。
      2022/05/02
    • ひまわりめろんさん
      土瓶さん
      こんにちは

      www
      最初の一行と題名だけで当てるのは難易度高すぎじゃないですか?w

      まあいつでも挑戦お待ちしておりますよ(ふふ...
      土瓶さん
      こんにちは

      www
      最初の一行と題名だけで当てるのは難易度高すぎじゃないですか?w

      まあいつでも挑戦お待ちしておりますよ(ふふん)

      読者量に関してはただ暇なだけですw
      子供たちももう相手してくれないですし(涙)
      2022/05/02
  • 言葉の力は素晴らしい。言葉で人の心を動かす。その言葉を操る"スピーチライター"の話。

    P112〜113 言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。本やネットを目で追うよりも、話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。いい魔物にするのも、悪い魔物にするのも、スピーカー次第。聴く人を落ちこませるのも、元気にするのも、全部、スピーカー次第なのだ。

    P121 言葉は書くものでも読むものでもない。操るものだ。


    この箇所が印象に残った。本当にそのとおりだと思う。いい事言われたり、褒められたりすると嬉しくて忘れないし、その逆も同じで嫌な事を言われるとずっと心に残ってなぜか忘れられない。読んでて改めて気づいた事は、悪い言葉は言ってはダメ。人に嫌な思いをさせるようなこと言わないようにしたい、という事。当たり前のことなんだけど、なかなか出来ないよなー。仕事とかでも対応を上手くできたらいいのにと思う。今日はとくにそう思った。

    原田マハさんの作品は、私のイメージだと"ゆっくり"なんだけど、この話は展開が速い。スピーディー。今までのイメージが変わってしまった。でも、面白い。普通のOLだったのに久遠久美との出会いで一変。まさか政治に関わっていくなんて…という感じ。
    途中、あまりにも悲しく泣いちゃったし。とにかく、勉強になる事、感動する事、恋愛など色々なものがありなかなか忙しいお話だった。登場人物もみんな面白くて好きだ。とくに、おばあちゃんがすごくいい。カッコいい。

    読み終わりなんかよく分からないけど、明日も仕事がんばろと思いました。 

    アールグレイさん、お薦めいただきありがとうございました。面白くて、有意義な時間が過ごせました。感謝です。

    • アールグレイさん
      こんばんは★メイさん

      この本読んでいたのですね!
      ここ数日タイムラインを少ししか見ていませんでした。
      カマタリも良かった!
      今、方舟を読み...
      こんばんは★メイさん

      この本読んでいたのですね!
      ここ数日タイムラインを少ししか見ていませんでした。
      カマタリも良かった!
      今、方舟を読みたいのですが、図書館本が邪魔をしてお飾り状態。
      (x_x)
      2022/11/13
    • メイさん
      こんばんは、アールグレイさん。コメントありがとうございます。

      この間、頂いたコメントを削除してしまいました。申し訳ございません。読み終わっ...
      こんばんは、アールグレイさん。コメントありがとうございます。

      この間、頂いたコメントを削除してしまいました。申し訳ございません。読み終わったら登録し直して感想を書く、といういつもの手順をやってしまい、気づいた時には遅かったです。m(__)m

      コメント頂いたあと、図書館に行ったらこの本あって、すぐ読みました。本当にラッキーでした。
      分かります。カマタリ、カッコいいですよね。あのさりげない優しさ、キュンときます。

      「方舟」今、すごい勢いでみなさん読まれてますよね。私も、来年読めたらいいなーと思ってます。(^ ^)
      2022/11/13
    • アールグレイさん
      メイさん★
      私は読了間際に登録、レビューUPという形をとっています。いいねって、登録につける人結構いますね。
      私もたまにやってしまう訳で・・...
      メイさん★
      私は読了間際に登録、レビューUPという形をとっています。いいねって、登録につける人結構いますね。
      私もたまにやってしまう訳で・・・・
      ヘヘ
      2022/11/13
  • こんなに素敵な作品だったとは…!!

    人気があるのは知っていたけど、スピーチかあ…あんまり興味無いなと思ってた…

    たまたま、これからスピーチを披露する機会がある知人がいて、プレゼントに出来るかなあと自分で読んでみた。

    素晴らしい。号泣した。
    【スピーチライター】っていうひとつの仕事だけで、この1冊に選挙、仕事、恋愛、ユーモア、感動
    色んなものを詰め込んで綺麗にまとめられるってすごいわ…

    政治とか、スピーチとか自分とはあまり関わりのない世界なのに引き込まれる。
    そして言葉の力の強さを改めて思い知った作品だった。

    「困難に向かい合ったとき…」この励ましの文章は本当に心に沁みる。前を向ける。

    これからスピーチの舞台に立つ知人に早くプレゼントしたい。
    色んな方に読んでほしいオススメの1冊。

    • ちゃたさん
      みたらし娘さん、こんばんは

      この本、素敵ですよね。
      原田マハさんから直接スピーチを手ほどきいただいてる気持ちになります。ストーリーのよさと...
      みたらし娘さん、こんばんは

      この本、素敵ですよね。
      原田マハさんから直接スピーチを手ほどきいただいてる気持ちになります。ストーリーのよさと相まって、たくさんのプレゼントをもらった気分になります。私も友だちに薦めてみます(^o^)
      2022/11/29
    • みたらし娘さん
      ちゃたさん☆

      こんばんは!コメントありがとうございます(*´ω`*)嬉しいです♪

      ちゃたさんのおっしゃる通り、本当に素敵なプレゼントをも...
      ちゃたさん☆

      こんばんは!コメントありがとうございます(*´ω`*)嬉しいです♪

      ちゃたさんのおっしゃる通り、本当に素敵なプレゼントをもらった気分になりました\( ´ω` )/
      最高の1冊です!

      色んな人に幸せのおすそ分けでプレゼントしたくなるような作品ですよね♪
      ちゃたさんが教えてくださった森沢明夫さんの【虹の岬の喫茶店】からどハマりして色んな人におすすめしてます(*´ω`*)
      その節はありがとうございましたm(*_ _)m
      これからもよろしくお願いします☆
      2022/11/29
    • ちゃたさん
      こちらこそありがとうございます(^o^)これからもレビュー楽しみにしていますね♪
      こちらこそありがとうございます(^o^)これからもレビュー楽しみにしていますね♪
      2022/11/29
  • 本って、言葉のアートなんだ!
    そして読書とは、自分のペースで楽しむアート鑑賞なんだ。
    そんな風に強く思わせてくれた作品でした。

    主人公は、一見 普通の27歳 OLの女性。 その名も「こと葉」。
    親友の披露宴で、二つのスピーチに出会ってしまいます。
    ひとつは、眠くて顔ごとスープ皿に激突するようなスピーチ。
    もうひとつは、短くてユーモアと愛情にあふれた感動スピーチ。
    こと葉は 感動スピーチをした女性、スピーチライターの久美さんを追いかけます。
    そして、久美さんに関わるうちに、言葉の魔力の大きな渦に吞み込まれていきます。
    それは 創り出すと同時に、沈黙であったり、耳を傾けることであったりもしました。
    こと葉は、言葉の世界と出会うことで 大切なことを見極められるようになり、
    自分の人生をよりよく変えていくことが出来るようになっていきます。

    読み進めながら、言葉って相手にどう響くかが大切なんだ、と再認識しました。
    相手の気持ちを理解して、その気持ちに沿う言葉を届けることを考える。
    それを意識し続けることが大切なんだ と。
    丁寧に言葉を使うことで、私も自分の人生をよりよく変えていけるのかもしれない。
    今日から、私も話す時は相手の気持ちに寄り添って、…なんて できるのかなぁ??
    でも、そんな風に思わせてくれた作品でした。

    ブクログって、完全に言葉だけの世界ですね。
    感動を言葉で発信できる場であり、新しい言葉のアートに出会える場でもあります。
    今年の初めにこのサイトに出会って、私の暮らしは ぐんと豊かになりました。
    ブクログで この本を読むよう私の背中を押してくださった方々、
    本当にありがとうございます。

    • akodamさん
      yyさん

      コメント失礼します。

      本は言葉のアート。
      ブクロブは新たな言葉のアートに出会える場。

      激しく勇ましく同意です。
      代弁くださり...
      yyさん

      コメント失礼します。

      本は言葉のアート。
      ブクロブは新たな言葉のアートに出会える場。

      激しく勇ましく同意です。
      代弁くださりありがとうございます。

      私もブクログに訪れることが生活の一部になりました。

      yyさんや皆さんの本棚やレビューを拝読して、新たな楽しみを日々積み上げております。

      今後ともよろしくお願いいたします!
      2021/07/07
    • yyさん
      akodamさん

      嬉しいコメントをありがとうございます。
      素敵な言葉をたくさんいただきました。

      原田マハさんの世界に、遅まきな...
      akodamさん

      嬉しいコメントをありがとうございます。
      素敵な言葉をたくさんいただきました。

      原田マハさんの世界に、遅まきながら今年なって初めて触れました。
      その中で、アートという言葉が飛び交う作品をたくさん読む機会があったので…。

      本が好きな方たちと、こうやって交流できるのはとても楽しいです。

      こちらこそ、これからもよろしくお願いします ☆彡
      2021/07/07
  •  何も取り柄のなかったOLが偶然が重なり、スピーチライターに成長していく話。衆議院議員に立候補した幼馴染みのスピーチライターを担当し、彼の初当選と初の政権交代を成し遂げるのに重要な役割を担う。
     浜田マハ先生は絵画物語りが多いイメージがあり、絵画以外で読むのは「奇跡の人」ぶりでした。絵画の知識が豊富で気がついていなかったけど、凄く温かみのある、グッとくる表現が多いなと感じました。もちろん、スピーチライターの話だから余計にその様に感じるのかもしれないけど、何度も目頭が熱くなってしまった。とても読み応えのある物語りでした。

  • お気楽OL・二ノ宮こと葉は、幼馴染で初恋相手の今川厚志の、結婚披露宴で会った、伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞に魅せられて、言葉で人を熱くし、心を動かしてみたい・・と、スピーチライターへ転身し、成長していく様を描いた物語。

    清らかな言葉、清らかな人たち
    何度も何度も、胸が熱くなった。

    『愛せよ。人生において、よきものはそれだけである』フランスの作家・ジョルジュ・サンド

    『変わるほうがいい。良い方に変わるなら』

    『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している』

  • スピーチで感動する、実際にはなかなか経験できないけれど、ここには心を打つスピーチだらけ。
    幼なじみの結婚式で、素晴らしいスピーチに衝撃を受けた普通のOLが、スピーチライターになり奮闘する話。
    題名からだと結婚式関連だけかと思いきや、政治にまで発展。
    今までは党首討論だとか国会中継だとか、そう言った議会のやりとりは全くもってつまらないと思っていたが、裏事情を考えながら見ると面白いのかもしれない。
    そもそもとして、今の政治家はこの作品を読むべきだと思う。

    ひとりでも多くの聴衆の耳に入って初めてスピーチになり、ひとりでも多くの心をとらえてこそスピーチは完結する。

  • 困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。
    二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。

    両親を交通事故で突然亡くした14歳の久美を励まし、
    伝説のスピーチライターを目指す決意をはぐくんだ言葉。
    久美と一緒に、いつのまにか泣いている私がいました。

    打ちひしがれているとき、こんな言葉をかけてもらえたら、どんなに救われることか。
    そして、苦しみ涙している誰かに、迷うことなくこんな言葉をかけてあげられたら!

    『キネマの神様』では、映画についてのゴウちゃんのレビューだけで
    あきれるほど泣かされてしまった原田マハさん。
    今度はなんと、結婚式のスピーチで、まさかの選挙演説で、こんなに泣かされるとは!

    折りしも、この日は安倍首相の所信表明演説の日。
    う~ん、さっぱり心に届いてこないなぁ。。。
    伝説のスピーチライター久美さんは無理としても、原田マハさんに
    ブレーンとして参加してもらったら、きっと心を打つ演説になったのに、と思ったりして。

    初恋の相手でもあった幼なじみの厚志の結婚披露宴で
    よりによって、彼の大切なクライアントのスピーチの真っ最中、
    睡魔に抗えず、スープ皿に派手な音とともに顔を突っ込んだ、こと葉。
    長くて退屈なそのスピーチの後に披露された久美のスピーチに心奪われ、
    早速彼女に弟子入りして、スピーチライター修業を始めるのですが。。。

    生き生きと動き回ること葉や久美はもちろん、
    影に徹して野党党首を地道に支え続け、家族や知人には
    忘れられない温かな言葉や思い出を遺した厚志の父、今川篤朗、
    気鋭のコピーライターで、与党のブレーンとしてこと葉たちの行く手を阻むと思いきや
    変なところで律儀さを発揮し、救いの手を差し伸べるライバルのワダカマなど
    登場人物も、相変わらず好きにならずにいられない魅力的な人ばかり。

    両親が与えてくれた心と体を大切に育てて
    思いを伝えたい相手の心に届き、温める言葉をかけられるひとになりたいと
    素直に思わせてくれる物語です。

    • まろんさん
      koshoujiさんのレビューで、これは読まなくちゃ!と思っていた本です。
      いつも心に残る本を紹介してくださって、本当にありがとうございます...
      koshoujiさんのレビューで、これは読まなくちゃ!と思っていた本です。
      いつも心に残る本を紹介してくださって、本当にありがとうございます。

      本の中ではもう既に亡くなっている今川篤朗の言葉が、どれもこれも素晴らしくて
      こんな政治家がほんとにいたら、絶対に投票して、ウグイス嬢でもなんでも
      いくらでもお手伝いするのに!と思いました。
      原田マハさんの綴る言葉には、魔力がありますね!
      2013/01/31
    • マリモさん
      原田さんて、文章力や構成力もそうですが、言葉のもつパワーと、その使い方を本当によく知っている方ですよね。
      単純なスピーチ本よりずっと役に立ち...
      原田さんて、文章力や構成力もそうですが、言葉のもつパワーと、その使い方を本当によく知っている方ですよね。
      単純なスピーチ本よりずっと役に立ちそうなので、万一、何かのスピーチを頼まれた日には絶対再読!と思いました(笑)。
      2013/01/31
    • まろんさん
      マリモさん☆

      言葉のもつパワー!うんうん、ほんとうに!
      原田さんの親戚の方々は、きっと結婚式には感動的なスピーチをしてもらえるんだろうなぁ...
      マリモさん☆

      言葉のもつパワー!うんうん、ほんとうに!
      原田さんの親戚の方々は、きっと結婚式には感動的なスピーチをしてもらえるんだろうなぁ、と
      うらやましくてたまりません(笑)
      私も、今年のピアノの発表会の前には、もう一度この本を読んで
      生徒とご家族の前で、感動的な挨拶をしちゃうぞ~!と、今から意気込んでいます♪
      2013/01/31
  • この本を読むまで、スピーチライターという職業を知りませんでした。

    政治家の裏でこのような方が活躍しているとは。

    結婚式のスピーチにはじまり、政治家のスピーチ、そして結婚式のスピーチに終わるという構成がにくいですね。

    これまでの人生を振り返って、言葉に傷ついたこともあり、言葉に励まされ立ち上がれたこともあり。

    言葉の持つ力をあらためて感じるとともに、コミカルであったかい、原田マハさんワールドを楽しめました。

  • 結婚式の披露宴から、舞台は選挙戦へ。
    話す人柄、語りかけ、スピーチの良し悪しで人の印象が変わる。
    どのスピーチも、胸にじんとくるものがあり、よかった。
    とっておきたい言葉がたくさんありました。

  • 小畑健、大場つぐみコンビによる漫画『バクマン。』の連載開始を知ったとき、わくわくするような大きな期待感とほんの少しの不安があった。
    『DEATH NOTE』でストーリーの面白さと画力の高さは体験済みだったので期待のほうが勝っていたが、こう叫びたかった。

    「漫画家が、漫画家の漫画を描くなんて、どんだけハードル上げてんだよ!」と。

    画風も方向性も違うライバルたちが複数登場するので描き分けが必要だし、なにより主人公に才能がある設定なので彼らが描く漫画に、そう思わせるだけの説得力がなければならない。
    「漫画を描く」というテーマに着手するということは、漫画家、原作者ともに相当の自信と覚悟が必要だろう。
    結果、やはりきっちりとハードルを越えてきた訳だが。

    そして、原田マハ『本日は、お日柄もよく』
    作家が書く「言葉の力」についての物語である。

    以前読んだ『キネマの神様』には高名な映画評論家が登場した。
    今作には、日本を代表する俳人、天才コピーライター、伝説のスピーチライターらが登場し、歴史に残る名演説まで出てくる。

    物語の最初から、列席者そして読者の心をつかむ結婚披露宴の祝辞が素晴らしい。
    僕と同様に感銘を受けた、主人公の二ノ宮こと葉が久遠久美との出会いを果たすところから話が転がり始めるが、スピーチを通した女性の成長物語だと思っていたら、政権が絡む壮大な話になろうとは。

    国会の代表質問や党首討論が、まさか心に沁みるなんて。
    総理大臣に質問を投げかける今川篤朗議院の姿は、闘技場にて言葉の剣一本で、まさに命を賭してライオンに立ち向かうグラディエーターだ。

    祝辞、弔辞、選挙演説、その他さまざまな名文の数々。
    でもそんな中、メールの「ちょっとは休めよ」の短い一文が胸を打ったりもする。
    言葉の力とはそれだけに効力があるものではなく、それを発する人の人柄や良さを最大限に引き出して伝えるための触媒のようなものなのだろう(僕は「吉原家」の鈴木社長が好きだったなぁ)。

    要所要所で力を発揮する熱のこもったスピーチとダイナミックな展開でぐいぐい読ませ大変面白かった。
    しかしこの原田マハさんの素敵な物語が、結局はファンタジーにならざるを得ない現状が残念でならない。

    • kwosaさん
      うわぁ、円軌道の外さん!
      おひさしぶりです! お待ちしておりました!!

      レビュー冒頭のバクマンのくだりは、確かに面食らいますよね。
      舞の海...
      うわぁ、円軌道の外さん!
      おひさしぶりです! お待ちしておりました!!

      レビュー冒頭のバクマンのくだりは、確かに面食らいますよね。
      舞の海の「猫騙し」みたいな技を使ってしまいました。

      それにしても過分なまでのお褒めの言葉。
      いやあ、恐縮です。

      最初は自分自身の記録のために始めたブクログ。
      みなさんのレビューのおかげで、いままで知らなかった面白い本、素敵な作家さんにたくさん出会うことができました。
      そのうちに自分も「この本面白かったよ、読んでみて!」っておすすめしたいなぁ、なんてちょっと色気が出てきたりして。

      「ご参考までに」と便宜上、★をつけてしまいますが、基本的に「創作者はそれだけで偉い、凄い」と思っています。
      その時の自分にはフィットしなくても、きっとその作品が好きなファンもたくさんいらっしゃると思うので、読んで不快になるようなレビューは書きたくないなぁ、と気をつけてはいるつもりです。

      あっ、なんか自分で書いておきながらちょっと偉そうですね。すみません。

      原田マハさんもブクログのみなさんに教えて頂きました。
      まだ二作しか読んでいないのですが、これから追いかけていきたい作家さんです。

      そして原田宗典さん!
      僕もハマっていましたよ。
      ちょっとだらしない男の憂いや、青年期の焦燥感などの描き方がストライクで、けっこう読みましたよ。
      エッセイは全然テイストが違って、これがまた面白かったですよね。
      かなり脱力した記憶があります。
      2013/04/10
    • 円軌道の外さん

      あっ、分かります!

      その作品が響く響かないは
      その時の環境や置かれてる立場や経験がものを言うし
      タイミングもありますよね。
      ...

      あっ、分かります!

      その作品が響く響かないは
      その時の環境や置かれてる立場や経験がものを言うし
      タイミングもありますよね。

      だけれど自分も
      音楽を作ったり
      歌詞を書いてきた人間だから
      創る側の気持ちも多少なりとも
      分かるんスよね〜


      個人的には
      音楽も小説も映画だって
      個人の合う合わないがあるだけで、
      葬り去られていい作品なんて
      ひとつもないと思ってます。


      だからレビューを書く時も
      自分が好きな作品か、
      自分には合わなかった作品か

      そこをハッキリ書くようには
      心がけてるつもりです。


      あと基本的に
      自分がレビューなどで評価する時は
      好きな作品しか
      書かないことにしています(笑)

      それは嫌いなものや
      合わないものに
      貴重な時間を割くのが勿体無いって考えもあるし、

      不特定多数が目にするネットで
      意見を書くなら、
      責任をとれる書き方をしなきゃって思うのもあるし、

      やはり自分の
      「好き」を精一杯伝えた方が
      見る方だって
      読む方だって
      単純に気持ちいいかなって
      自分は思ったんですよね(笑)


      あとkwosaさんの言うように
      自分には合わなかったけれども
      この作品に救われた人が
      必ずいるハズだと
      どこかで考えるようにはしてます。
      (要は書いた人や作った人に敬意を表するってことです)

      そういう考えを常に持っていれば
      一方的な悪口には
      とられないだろうし、
      トラブルの元になることも
      少ないんじゃないかな。


      言葉はとる側の捉え方によって
      ナイフにだって、
      希望の光にだってなりえます。

      自分は匿名性の影に隠れ
      安全の中にいて、

      悪意を持って
      誰かを批評したり
      貶めたりするのは
      イジメととられても仕方ないと
      個人的には思います。

      言いたいことがあるなら
      外野からではなく、
      実名を出して
      堂々と言うべきやしね(^_^;)


      その点でもkwosaさんのレビューは
      作品への『好き』の気持ちが溢れていて
      読んでていつも
      自然にニヤケてしまうのです(笑)


      2013/04/15
    • kwosaさん
      円軌道の外さん

      コメントありがとうございます。

      僕の場合、結構★の数はその時の気分に左右されるので、あんまりあてにならないんですよね。
      ...
      円軌道の外さん

      コメントありがとうございます。

      僕の場合、結構★の数はその時の気分に左右されるので、あんまりあてにならないんですよね。
      その分、感想で伝えたいなと。

      個人的には低評価のレビューでも「この人はこう言っているけど自分にはあうかも」と思ってしまうほうなので、自分自身が感想を書く時は素直な気持ちを出すようにしています。

      円軌道の外さんがおっしゃるように、やっぱり匿名で書いている訳ですから、悪意を持って貶めるようなことはしたくないですよね。

      ブクログではワイワイやりながら、面白い本を発見したいですよね。
      2013/04/15
  • なんで今まで読んでいなかったんだろう。
    ただのスピーチ本ではなく、言葉を大切に紡ごうとする人たちの物語だった。
    スピーチの基本となるルールはあるんだけど、やっぱり心に響くスピーチというのは、その人の人柄や経験が滲み出たものなんだよなとつくづく思った。
    言葉を伝えることの大切さ、難しさを改めて感じると同時に、言葉以上のことを伝えるものもあると再確認。
    日常にも取り入れたいことが色々あり、読んで良かった!

  • タイトルと水引の表紙から、勝手に結婚式にまつわるお話だと思って読み始めた。

    確かに、主人公のこと葉が招待された披露宴の場面から始まる。
    でも、そこで素晴らしい祝辞と、それを披露した伝説のスピーチライターの久美に出会い、こと葉の人生が大きく(本当に大きく)変わり始める。
    『伝説の』スピーチライターだなんて、物語の中にそのスピーチを書くのは大変だよなと失礼ながら思っていたのだが、どのスピーチも心をがっしり掴まれて、泣けた。

    言葉を発したときには、スピーチをしているその人の体験による、その人だけのもののはずなのに、聞いている人の中の奥にある体験に入り込んで心を揺さぶる。いいスピーチ、言葉はそういうものなんだと思った。
    とても素敵な本が読めて幸せだ。

  • 友達の結婚式とかに出席するようになったら参考にしたい、素敵なスピーチがたくさん!
    あとは興味なかった政治に興味わいた。
    本読むって人生の幅広がるなあ

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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