逆想コンチェルト 奏の2 イラスト先行・競作小説アンソロジー Inspired by Yoshimi Moriyama’s Illustrations
- 徳間書店 (2010年8月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198629984
感想・レビュー・書評
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イラストにあわせて作品を作るという企画らしい。面白くなかった。
期待の瀬名秀明は既読だし、小林泰三作品もピリッとしない。酔っ払って手に取ったからが一番の理由だが、即返却することにした。
作品は以下のとおり。
「トリオソナタ(井上雅彦)」「紫青代の始まり(橋元淳一郎)」「For a breath I tarry(瀬名秀明)」「心中少女(石持浅海)」「産医、無医村区に向かう(谷甲州)」「百舌鳥魔先生のアトリエ(小林泰三)」「あたしたちの王国(森奈津子)」「最終結晶体(倉阪鬼一郎)」「問題画家(牧野修)」「記憶の欠片(我孫子武丸)」「孤島のニョロニョロ(森岡浩之)」「旧ソビエト連邦・北オセチア自治共和国における〈燦爛郷ノ邪眼王〉伝承の消長、および“Evenmist Tales”邦訳にまつわる諸事情について」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに読んだ、理不尽、スプラッター、そんなお話に、
ちょっと胃もたれがしました。
あと、もう少し長いお話として読みたかった話もちらほら。 -
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イラストレーター森山由海(別名フジワラヨウコウ)氏のオリジナル・イラスト二点を渡された三人の小説家が、そのイラストが扉絵・挿絵になるような短篇小説を執筆。森山氏はそれぞれにあらためて三点目のイラストを描き下ろす―。人気作家が集結し腕を揮った前代未聞の競作企画第2弾。
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井上雅彦/橋元淳一郎/瀬名秀明/石持浅海/谷甲州/小林泰三/森奈津子/倉坂鬼一郎/牧野修/我孫子武丸/森岡浩之/新城カズマ
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第二弾もさらにまたグロテスクなものが多くて、途中でやめたくなった一冊である。 -
「量子回廊」での瀬名秀明「For a breath I tarry」のイラストをチェックしたくて読みました。それを確かめられたのがよかったですが、趣味に合う作品が少なかったのが残念。他に面白かったのは石持浅海「心中少女」、谷甲州「産医、無医村区に向かう」です。
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小林泰三のが、絵に解釈なんか加えないで、そのグロテスクさを表現することに徹しててなかなか面白い。
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イラストレーター森山由海(別名フジワラヨウコウ)氏のオリジナル・イラスト二点を渡された三人の小説家が、そのイラストが扉絵・挿絵になるような短篇小説を執筆。森山氏はそれぞれにあらためて三点目のイラストを描き下ろす―。人気作家が集結し腕を揮った前代未聞の競作企画第2弾
奏の1はベテラン勢が多く、かつSF色が強め。
今回の奏の2は、中堅所によるものが多く、ホラー色の強いものを揃えているとのことです。
なるほどねー。
結構「これをSFJapanに載せたの??」と疑問に思うような作品がありました。
作品として面白いものもありましたが、あんまりホラー色が強すぎると、やはり「うーん・・・」と唸ってしまうわけで。
好みとしては奏の1の方が合っていたかな。
以下、覚書。
Fifth Session
井上雅彦「トリオソナタ」
橋元淳一郎「紫青代の始まり」
瀬名秀明「For a breath I tarry」
Sixth Session
石持浅海「心中少女」
谷甲州「産医、無医村区に向かう」
小林泰三「百舌鳥魔先生のアトリエ」
Seventh Session
森奈津子「あたしたちの王国」
倉阪鬼一郎「最終結晶体」
牧野修「問題画家」
Eighth Session
我孫子武丸「記憶の欠片」
森岡浩之「孤島のニョロニョロ」
新城カズマ「旧ソビエト連邦・北オセチア自治共和国における〈燦爛郷ノ邪眼王〉伝承の消長、および“Evenmist Tales”邦訳にまつわる諸事情について」 -
小林泰三は、やっぱり小林泰三でした。
倉阪と森が意外だったなぁ。
そして、谷甲州はハードボイルドで正当でした。
作品のバリエーションは「奏の1」の方があった気がするけど、いろいろ読めるアンソロジーはいいなぁ。