サイコパス

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631116

作品紹介・あらすじ

新宿歌舞伎町で白人女性の連続殺人事件が発生した。公園に投げ込まれた頭部と手足。空き店舗にオブジェのように飾られた体。どの死体からも、顔の皮膚が剥ぎ取られていた。現代の日本に甦る切り裂きジャックの亡霊。元FBI捜査官のエミコ・クルーニルと西新宿署の城島秀明は、次第に事件の中枢に巻き込まれていく。

感想・レビュー・書評

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  • 場面が細かく、切り替えについて行くのがやや難しかったが、その分テンボの良い小説だった。
    辛口の伏線、ラスト数ページで納得できた。
    最後まで吐き気が止まらなかった。

  • 新宿の公園に投げ込まれた白人女性のバラバラ死体。
    空き店舗で見つかった2体の白人女性の解剖された死体
    事件の異常性から捜査主任補佐・城島が頼りにしたのは元FBIのプロファイラー・エミコ。
    エミコは自分の知人で作家の沖田に疑惑の目を向けるが…。

    おい~エミコ~
    誰とどんな風にHしてもいいし、他人の性癖にあれこれ言うつもりはないけど…これだけは言う!
    エミコ~重要な捜査情報を外部に漏らしすぎ!
    こんなFBIの人ってダメなんじゃない?

    前半は面白かったのに後半がなんかすごく期待外れ。
    って感じかな。

    あと、ラストが強引すぎてぷす~って感じ。

    犯人のサイコパス感が全然感じられなくてただの殺人的な感じで残念~。

    すごく期待外れな作品だったかな~。

  • 物語の中で大きな意味を持ってくる本がある。
    パトリシア・コーンウェル著作の「真相」。
    1888年にロンドンで起きた連続殺人事件の真相に迫る内容だ。
    通称切り裂きジャック。
    コーンウェルが「真相」の中で真犯人としてあげているウォルター・シッカートに、この物語の主人公は心酔している。
    遺体を遺棄するところを偶然見てしまった記者。
    その記者に協力し、被害者の身元を探るルーマニアの女性。
    警察に協力を要請され、プロファイルを試みるエミコ。
    エミコが考える犯人像にすべて当てはまりそうな作家。
    かつて作家の書いた小説になぞらえて犯行は行われていた。
    だがその作品は前編しか存在せず、後編は発表されていない。
    果たして犯人は作家なのか。
    切り裂きジャックの事件をうまく物語に絡めたかった意図はわかった。
    犯人が執拗にウォルターにこだわる場面が多すぎて、かえって逆の作用が出てしまったようにも思う。
    2時間ドラマの鉄則ではないけれど、最も怪しい人物は犯人ではない。
    最も犯人らしくない人物こそが真犯人だ。
    終わり方も唐突で、読者としては少し消化不良のような後味の悪さを感じた。
    この物語でもっとも印象に残った一節は、「サイコパスは自殺しない」というものだった。

  • 最後は強引に幕引きした感じですし、登場人物に感情移入できない所はありますが、物語としては楽しめました。作者の車へのこだわりも伝わってきますし。

  • 歌舞伎町で起きた猟奇殺人に,元FBIの捜査官でフリーのプロファイラが巻き込まれる。
    元FBIのインテリプロファイラで,ハーフ美人のエミコ・クルーニルが単なるセッ○ス脳にしか描かれていないのが残念。
    「やはりシャンパンはバスローブ一枚でソファのうえに寝そべりながら,セックスの後の気怠さの中で味わう酒だ」・・・。
    エミコはiphoneを閉じた・・・。

  • 2015.05.15
    「悪魔は天使の胸の中に」の続編みたい。それほど読みたいとは思わなかったがやはり柴田哲孝は面白い。高級だ!

  • 外人好き(この言い方もどうかなあ)としては、それなりに楽しめた。「エミコ=ハーフ=肉食女子=男好き」ってステレオタイプじゃないの。妄想的にエミコ=ヒロコ・グレース(懐かしい)でどうですか。

  • テングが良かったかな。ラストが…無理矢理感満載。

  • 今のところ著者の本の中では最もおもしろくなかった。
    シリーズ1作目の「悪魔は天使の胸の中に」に比べると格段にレベル落ち。
    「悪魔…」はアラは目立ってもエミコのキャラに惹きつけられるものがあったのに、今回は下品な言い方で申し訳ないけどただのお股も頭もゆるゆるな人。
    城島との関係性も薄いし、それに城島は捜査情報漏らし過ぎ。
    犯人の動機もへ?て感じでサイコパスならそれで良いのかよ!と突っ込んでしまった。

    もしこの作品から読み始めてたらきっと著者の他の作品読んでなかったと思う。危ないところであったよ。
    沖田も著者をモデルっぽくしてるなら手前ミソも良いところ。
    良く書きすぎでしょ~。
    むしろシリーズものにせず新しい作品にしてたらまだ面白く感じられたかも。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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