三つの名を持つ犬

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 389
レビュー : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631727

作品紹介・あらすじ

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 犬の描写がリアルな感じ。
    目の前で動いている様子が感じられました。
    冒頭、不慮の事故で愛犬が命を落とすところは本当に可哀想で…
    結果的には落ち着くところに落ち着いて、少しだけ希望もありそうで良かったかなー。

  • 犬がかわいそうな目に遭う話だったら嫌だなぁと思いましたが、結構正統派なミステリー作品でした。
    「犬と俺、どっちが大事なわけ?」
    序盤に出てくるこの台詞、鼻で笑ってしまいます。
    よく聞くのは「仕事と私」、そこへきて「ペットと私」とはね。比べようのない次元のものを持ってこないでよ…。
    まぁペットを愛する人の立場から言えば「犬」なんですけど、正直に言ったら怒るでしょ?
    ペット用の火葬車など、面白いところに目を付けるなぁ。感心しながら読みました。

  • 思ってたのと違ったぁ!結構、凄いね。
    人間の勝手にされる犬が可哀想だったよ。
    犬好きじゃないそんなの!と思いつつ読了。

  • 犬は何にも悪くない。
    よかった。

  • 読みやすい。先が早く知りたくなる。今回は、こんなことになるか、という展開でハラハラさせられた。この作者とは価値観や考え方が自分と近い気がする。

  • 飼主の心情描写には一目置いている作家さんだが、本作は仕事絡みのせいか身代わりという発想の主人公に同調できなかった。
    奇跡的でもなく、どんでん返しでもなく、収まるべきところにという結末は良かった。
    https://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14888203.html

  • 犬のほのぼのミステリーかと思ったら、今回は少々エグい。登場人物が微妙な人たちで愛着がわかないものの、最後には「こうするより他にない」という綺麗な着地点に収まり、ホッとしました。読後感よろし。それにしても近藤さんの犬描写は素晴らしい。本当にいつも最高にかわいらしいワンコたち。犬とロードレース書かせたら右に出るもの無し!って感じですね(笑)

  • 物語の進みが絡み合って最後の結末がよめずハラハラした。
    ミステリーで起こる事はどんどん沼にハマって行くのだけれど、最後は希望で追われるところが近藤さん~ってかんじ。
    犬の様子が目に浮かぶように読んでました。(ほっこりする場面はね)

  • 売れなくなったモデル都は、愛犬エルとの暮らしをブログに綴っていた。そのブログが人気となり、ペット系のライターとして、仕事に恵まれるようになった。
    ある日、エルを事故でなくしてしまう。仕事を失うことを恐れた都がした事は…

    読みやすい文章で、サクサク読み進めました。
    都のしてしまったことには、まさかと思いながら、でも、オレオレ詐欺の出し子江口の語りになってからは、グッと引き付けられ、一気に読まされた感じです。

    エルの代わりのナナが、振り回されてしまった感じでかわいそうだなと思いました。

    我が家にもわんこがいます。
    犬の、信頼した人への思いが、所々に痛々しく描かれていて、うちの子を大事にしようと改めて思いました。

  • これは多分、ハッピーエンドに入るんだろうな。
    でも、そう思えない重さがある。

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著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

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