三つの名を持つ犬

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 521
感想 : 119
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631727

作品紹介・あらすじ

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 売れないモデルの都が、出会った真っ白な犬のエル。エルとの日々を綴ったブログが当たり、話題のペットブロガーになった。しかし、自分の身勝手な行動でエルが死んでしまう。エルを失ったショックと、又元の売れないモデルの生活に戻ることへの不安から、エルによく似た犬を探しはじめる。

    事故や殺人や詐欺、誘拐などが次々出てくるけれど、最後に救いを残すところが上手いなぁ。登場人物の個性も、上手く設定してあると思った。

  • 近藤史恵のほのぼのワンコ物語だと思ってた。
    序盤で
    うわ、これイヤミスのパターンのやつだったか
    って軽く絶望しながら読み進め。
    最後は希望があってよかった。

    面白くてどんどん読み進めたけど、やっぱり冒頭のエルが辛くて星減らしてしまった。星5にできなくて4。


    犬と俺とどっちが大事、ね。
    私は私を大切にしてくれる相手を大事にしたい。

    人に対する好きって気持ち、元から無かったみたいに霧散することあるけど、犬への愛は消えたことないや。

  • 都も正道も身の丈にあった以上の幸福を求めて歯車が狂ってしまったのかな。2人が出会った事で軌道修正し新たな救いの道が開そう。
    サクサク読めて面白かった。

  • 少ないページ数で話をまとめていく名手だと思っています。本作も色々盛り込みつつ非常にコンパクトにまとめられています。犬が出てくると思わず手に取ってしまう傾向にありますが、この本がっつり犬が出てきます。むしろ一番巻き込まれているのが犬です。
    どんなに犯罪行為をしていても、犬の幸せを考えていると分かった瞬間なぜかいい人補正されてしまう僕って単純。でもみんなそうですよね。

  • 犬の描写がリアルな感じ。
    目の前で動いている様子が感じられました。
    冒頭、不慮の事故で愛犬が命を落とすところは本当に可哀想で…
    結果的には落ち着くところに落ち着いて、少しだけ希望もありそうで良かったかなー。

  • 思ってたのと違ったぁ!結構、凄いね。
    人間の勝手にされる犬が可哀想だったよ。
    犬好きじゃないそんなの!と思いつつ読了。

  • 愛犬家としては、序盤本当にイライラする。イライラというか、怒り!!主人公のやることなすこと全てに怒り!!
    最後は丸くおさめているし、途中からはまぁまぁ面白く読めたけど、うーん…それだけ。

  • おもしろかった!

  • 近藤史恵さんの犬の本だと思って読み始めたのだが、なんとも変わった作品だった。
    大事にしていた愛犬をひとりで留守番させていたときに不慮の事故で死なせてしまってから沼に引きずり込まれるようにとんでもない事態を招いてしまう。そんなこと起こりうるかなと疑問を感じつつも犬を飼ってる人には肝を冷やす話。今はペット用火葬車なんてものがあるんだなぁ。初めて知った。まさかレンタルしてくれて自分で勝手に焼いて、なんてことは現実にはなさそうだがこれを犯罪に利用しようというアイデアは面白い。一応最後はハッピーエンド?なのか?

  • 売れないモデルの草間都が保護犬のエルを引き取り、その掛け替えのない生活をブログが人気が出て仕事も入りかけてきた。そんなある日、エルの事故死。エルによる仕事が無くなるのを恐れ死を隠蔽し、エルにそっくりなナナをホームレスから盗む。更には愛人を...。そして、忍びよる詐欺集団による恐喝。順風満帆だった都は後手後手と荒み、歯止めを利かすところを間違えた人の脆さを感じた。罪を償う為自首する都、ササミと共に都を待つ決心をした江口の思いは切なく、都に伝わっているのか?エル、ナナ、ササミなるほどね。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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