三つの名を持つ犬

  • 徳間書店 (2011年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198631727

みんなの感想まとめ

愛犬との絆がもたらす感動と葛藤を描いた物語です。主人公は、真っ白な犬と共に過ごすことで幸せを見出すものの、身勝手な行動によってその犬を失ってしまいます。エルとの別れがもたらす深い悲しみと、再び訪れる不...

感想・レビュー・書評

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  • 売れないモデルの都が、出会った真っ白な犬のエル。エルとの日々を綴ったブログが当たり、話題のペットブロガーになった。しかし、自分の身勝手な行動でエルが死んでしまう。エルを失ったショックと、又元の売れないモデルの生活に戻ることへの不安から、エルによく似た犬を探しはじめる。

    事故や殺人や詐欺、誘拐などが次々出てくるけれど、最後に救いを残すところが上手いなぁ。登場人物の個性も、上手く設定してあると思った。

  • 近藤史恵のほのぼのワンコ物語だと思ってた。
    序盤で
    うわ、これイヤミスのパターンのやつだったか
    って軽く絶望しながら読み進め。
    最後は希望があってよかった。

    面白くてどんどん読み進めたけど、やっぱり冒頭のエルが辛くて星減らしてしまった。星5にできなくて4。


    犬と俺とどっちが大事、ね。
    私は私を大切にしてくれる相手を大事にしたい。

    人に対する好きって気持ち、元から無かったみたいに霧散することあるけど、犬への愛は消えたことないや。

  • 都も正道も身の丈にあった以上の幸福を求めて歯車が狂ってしまったのかな。2人が出会った事で軌道修正し新たな救いの道が開そう。
    サクサク読めて面白かった。

  • 少ないページ数で話をまとめていく名手だと思っています。本作も色々盛り込みつつ非常にコンパクトにまとめられています。犬が出てくると思わず手に取ってしまう傾向にありますが、この本がっつり犬が出てきます。むしろ一番巻き込まれているのが犬です。
    どんなに犯罪行為をしていても、犬の幸せを考えていると分かった瞬間なぜかいい人補正されてしまう僕って単純。でもみんなそうですよね。

  • 犬の描写がリアルな感じ。
    目の前で動いている様子が感じられました。
    冒頭、不慮の事故で愛犬が命を落とすところは本当に可哀想で…
    結果的には落ち着くところに落ち着いて、少しだけ希望もありそうで良かったかなー。

  • 思ってたのと違ったぁ!結構、凄いね。
    人間の勝手にされる犬が可哀想だったよ。
    犬好きじゃないそんなの!と思いつつ読了。

  • 愛犬家としては、序盤本当にイライラする。イライラというか、怒り!!主人公のやることなすこと全てに怒り!!
    最後は丸くおさめているし、途中からはまぁまぁ面白く読めたけど、うーん…それだけ。

  • 予想と違って、人が死んだり、詐欺やってるやつの話だったり。
    途中で何度も読むのをやめようと思った(小心者なので)が、頑張って最後まで読んでよかった。江口君、希望持って暮らせる、毎日になってよかったね。
    犬のササミと一緒に都の帰りを待って、その先の未来は明るいような気がする。
    近藤史恵さん、守備範囲広すぎであせりますよ。

  • 犬のほのぼのストーリーではなくて、ミステリーだった。

  • おもしろかった!

  • 近藤史恵さんの犬の本だと思って読み始めたのだが、なんとも変わった作品だった。
    大事にしていた愛犬をひとりで留守番させていたときに不慮の事故で死なせてしまってから沼に引きずり込まれるようにとんでもない事態を招いてしまう。そんなこと起こりうるかなと疑問を感じつつも犬を飼ってる人には肝を冷やす話。今はペット用火葬車なんてものがあるんだなぁ。初めて知った。まさかレンタルしてくれて自分で勝手に焼いて、なんてことは現実にはなさそうだがこれを犯罪に利用しようというアイデアは面白い。一応最後はハッピーエンド?なのか?

  • 売れないモデルの草間都が保護犬のエルを引き取り、その掛け替えのない生活をブログが人気が出て仕事も入りかけてきた。そんなある日、エルの事故死。エルによる仕事が無くなるのを恐れ死を隠蔽し、エルにそっくりなナナをホームレスから盗む。更には愛人を...。そして、忍びよる詐欺集団による恐喝。順風満帆だった都は後手後手と荒み、歯止めを利かすところを間違えた人の脆さを感じた。罪を償う為自首する都、ササミと共に都を待つ決心をした江口の思いは切なく、都に伝わっているのか?エル、ナナ、ササミなるほどね。

  • ミステリーはあまり読まない方なんですが…。正直なところ、予想しない方向へ話が進んでいくので、最初は読むのが辛かったんですが、続きが気になって読み進むうち、何かいい話にまとまって、楽しめました。

  • 今回も読みやすかった。

  • 本当は「ナナ」だったけれど、「ササミ」となり、時々「エル」と呼ばれる白いえりまきがふわふわの雑種犬。

    ふたりの主人公男女それぞれに、歯車がどんどん狂って、泥ぬまに落ちていく描写がとても上手。

    この話をどうまとめて収集つけるのか気になり、一気に読んでしまったのだけど、文章が簡潔でとても読みやすく、次から次へ飽きることなく読み進めれた。(こういう文章を描ける作家さんって才能肌だと思う)

    細かいことを言い出したらキリがないけれど、そもそもフィクションなので許容範囲。
    希望の光がうっすらと見える綺麗なまとまり方で、とても気持ちのいい読後感だった。

    ただどうしても気になって仕方ないのが、フィラリアの治療。ちゃんと引き継ぎ出来てるのかしら。

  • 面白くない訳じゃないし、すいすい読めるのだけれど。

    なんだか少し話として軽いというか、薄いというか。
    本当に犬好きな人からしたら「?」というか。

    下調べせずに「犬」が含まれたタイトル、近藤史恵の本…という事で読んだけど、いまいちでした。

  • 犬がかわいそうな目に遭う話だったら嫌だなぁと思いましたが、結構正統派なミステリー作品でした。
    「犬と俺、どっちが大事なわけ?」
    序盤に出てくるこの台詞、鼻で笑ってしまいます。
    よく聞くのは「仕事と私」、そこへきて「ペットと私」とはね。比べようのない次元のものを持ってこないでよ…。
    まぁペットを愛する人の立場から言えば「犬」なんですけど、正直に言ったら怒るでしょ?
    ペット用の火葬車など、面白いところに目を付けるなぁ。感心しながら読みました。

  • 読みやすい。先が早く知りたくなる。今回は、こんなことになるか、という展開でハラハラさせられた。この作者とは価値観や考え方が自分と近い気がする。

  • 犬のほのぼのミステリーかと思ったら、今回は少々エグい。登場人物が微妙な人たちで愛着がわかないものの、最後には「こうするより他にない」という綺麗な着地点に収まり、ホッとしました。読後感よろし。それにしても近藤さんの犬描写は素晴らしい。本当にいつも最高にかわいらしいワンコたち。犬とロードレース書かせたら右に出るもの無し!って感じですね(笑)

  • 物語の進みが絡み合って最後の結末がよめずハラハラした。
    ミステリーで起こる事はどんどん沼にハマって行くのだけれど、最後は希望で追われるところが近藤さん~ってかんじ。
    犬の様子が目に浮かぶように読んでました。(ほっこりする場面はね)

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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