三つの名を持つ犬

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 445
感想 : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631727

作品紹介・あらすじ

売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 少ないページ数で話をまとめていく名手だと思っています。本作も色々盛り込みつつ非常にコンパクトにまとめられています。犬が出てくると思わず手に取ってしまう傾向にありますが、この本がっつり犬が出てきます。むしろ一番巻き込まれているのが犬です。
    どんなに犯罪行為をしていても、犬の幸せを考えていると分かった瞬間なぜかいい人補正されてしまう僕って単純。でもみんなそうですよね。

  • 犬の描写がリアルな感じ。
    目の前で動いている様子が感じられました。
    冒頭、不慮の事故で愛犬が命を落とすところは本当に可哀想で…
    結果的には落ち着くところに落ち着いて、少しだけ希望もありそうで良かったかなー。

  • 思ってたのと違ったぁ!結構、凄いね。
    人間の勝手にされる犬が可哀想だったよ。
    犬好きじゃないそんなの!と思いつつ読了。

  • 愛犬家としては、序盤本当にイライラする。イライラというか、怒り!!主人公のやることなすこと全てに怒り!!
    最後は丸くおさめているし、途中からはまぁまぁ面白く読めたけど、うーん…それだけ。

  • 売れないモデルの草間都が保護犬のエルを引き取り、その掛け替えのない生活をブログが人気が出て仕事も入りかけてきた。そんなある日、エルの事故死。エルによる仕事が無くなるのを恐れ死を隠蔽し、エルにそっくりなナナをホームレスから盗む。更には愛人を...。そして、忍びよる詐欺集団による恐喝。順風満帆だった都は後手後手と荒み、歯止めを利かすところを間違えた人の脆さを感じた。罪を償う為自首する都、ササミと共に都を待つ決心をした江口の思いは切なく、都に伝わっているのか?エル、ナナ、ササミなるほどね。

  • ミステリーはあまり読まない方なんですが…。正直なところ、予想しない方向へ話が進んでいくので、最初は読むのが辛かったんですが、続きが気になって読み進むうち、何かいい話にまとまって、楽しめました。

  • 今回も読みやすかった。

  • 本当は「ナナ」だったけれど、「ササミ」となり、時々「エル」と呼ばれる白いえりまきがふわふわの雑種犬。

    ふたりの主人公男女それぞれに、歯車がどんどん狂って、泥ぬまに落ちていく描写がとても上手。

    この話をどうまとめて収集つけるのか気になり、一気に読んでしまったのだけど、文章が簡潔でとても読みやすく、次から次へ飽きることなく読み進めれた。(こういう文章を描ける作家さんって才能肌だと思う)

    細かいことを言い出したらキリがないけれど、そもそもフィクションなので許容範囲。
    希望の光がうっすらと見える綺麗なまとまり方で、とても気持ちのいい読後感だった。

    ただどうしても気になって仕方ないのが、フィラリアの治療。ちゃんと引き継ぎ出来てるのかしら。

  • 面白くない訳じゃないし、すいすい読めるのだけれど。

    なんだか少し話として軽いというか、薄いというか。
    本当に犬好きな人からしたら「?」というか。

    下調べせずに「犬」が含まれたタイトル、近藤史恵の本…という事で読んだけど、いまいちでした。

  • 犬がかわいそうな目に遭う話だったら嫌だなぁと思いましたが、結構正統派なミステリー作品でした。
    「犬と俺、どっちが大事なわけ?」
    序盤に出てくるこの台詞、鼻で笑ってしまいます。
    よく聞くのは「仕事と私」、そこへきて「ペットと私」とはね。比べようのない次元のものを持ってこないでよ…。
    まぁペットを愛する人の立場から言えば「犬」なんですけど、正直に言ったら怒るでしょ?
    ペット用の火葬車など、面白いところに目を付けるなぁ。感心しながら読みました。

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著者プロフィール

1969年大阪市生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年自転車ロードレースを描いた『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞、本屋大賞第2位に輝く。〈ビストロ・パ・マル〉〈猿若町捕物帳〉〈清掃人探偵・キリコ〉シリーズをはじめ、長く愛読されている作品が多い。旅をテーマにした著書に、第13回エキナカ書店大賞受賞作『スーツケースの半分は』がある。近著に『歌舞伎座の怪紳士』『夜の向こうの蛹たち』。

「2021年 『たまごの旅人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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