0311再起動 君たちに東日本大震災後の世界を託す

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198632083

感想・レビュー・書評

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  •  一気に読了。あれから8ヶ月以上が経っているこの時期に読むのはやや遅きに失した感があるかと思いきや、現状は本書に書かれている事態からあまり進展していない事に愕然。無論、仮設住宅や支援物資など民間での支援は目覚ましく被災地の力となっているが、それに対する国の対応はあまりにもお粗末。
     やはり堀江氏の言う通り、「何も手を打たない」のではなく「打てない」のが事実なんだろうか。何度も本書で述べられている「国家=政府」は当てにしないほうがいい。という言葉が、切実なものとして迫って来る。
     しかし、堀江氏がみんなの集合知で危機を回避したと言うSNSも、次第にその姿を変えつつある。流言飛語と誹謗中傷と悪意に満ちたデマや多数派による煽動など、その澱み始めた空間が果たしてどれほど我々の行先を照らす灯りであり続けられるのか。そして堀江氏が想定した未来の東北の姿。あれが答えの一つであることに期待する反面、自分が生まれ育った東北の地のあってほしい姿であるとは私には想定できない。
     だが、その姿を描き、実際に復興の鎚音を響かせる力を持つのはもはや国ではなく、これからもそこで生きていかなければならない我々のすべき事だというのは確からしい。堀江氏に託されたメッセージを参考に、考え続けていかなければならない。

  • 前半部分は東日本大震災においてホリエモンが取った行動に始まり、その時の気持ちが書かれている。
    中盤では今後の東北地方の復興にかける想いなどが書かれている。
    後半は日本はこう変わるべき!!
    という願いに近いことが書かれている。

    震災直後にホリエモンの取った行動はとても素晴らしいと思う。
    それに伴うネットユーザーのボランティアも素晴らしかったということがよくわかった。
    政府の行動の遅さとテレビでは分からないことが沢山あったということに気づかされた。

    この本で心に残ったのは震災直後にホリエモンのツイッターに寄せられたツイートに

    「大阪のトンネル業者です。コンクリート圧送ポンプ配管車が横浜にあります。冷却水も送れます。日本の為なら死んでもいいと言っている作業員もいます。何かお手伝い出来ないでしょうか?どこに聞いたらよいかわからず・・・。。。」

    というツイートが寄せられたらしい。
    このツイートをホリエモンは拡散した。
    とても素晴らしい!!
    このツイートをした人も素晴らしいが、これを拡散した堀江の心意気も素晴らしい!!
    まだまだ日本は終わっていないと思わせてくれた。

    この本の最後にある瀬戸内寂聴との対談も面白い。

  • ホリエモンを好きか嫌いかではなく、
    単純にこれだけいろいろ考えられる人、
    しかも考えるだけじゃなくて行動に移して具現化できる可能性を持っている人を、
    2年間も閉じ込めておくのは、日本にとって本当に損失だと思う。

    そう思った1冊。

  • 3.11直後からの著者のRTによりどれだけの人が救われたか。その後もソーシャルメディアによる人智の集合により物事の解決を見たことが今後の日本再生のヒントであるという。東北シミュレーションを小説風に書く所も秀逸。

  • なんか胡散臭い感じが、何冊か読んでいくにしたがい面白い奴に思えてきた。今後も読んで行こう。さすが言うことは賢いね。

  • 東北復興の独自の発想力はさすがで、日本の政治家にも参考にして欲しい。

  • 自宅ソファーで読了(110/100)
    この人の本は何故かスッと入ってくる。

  • ホリエモンの未来像。読む価値あり。

  • 自分も含めみんな思い出さなければ、学ばなければならない。


    引用
     かつてジョン・F・ケネディは、こう言った。
    「国家が私たちに何をしてくれるかではなく、私たちが国家に何をするのか」
     この言葉は、国家への忠誠心と愛国心を説いた言葉として引用されやすいが、本来は、主権者である国民の自覚を促しているのだと思う。ケネディは、国のマスター(主人)は国民であり、国に依存せずに自立していこう、そう説いているのだ。

     この国は「主権在民」。国家の主権は国民にある。


    瀬戸内寂聴さんとの対談は非常に興味深い。

  • 昨年復興ボランティアに行って感じた除染への疑問に対する答えが既にここに書かれてあった。その名も東北独立特区構想。莫大な税金をつぎ込んで震災前に戻す事が最善か?貪欲に更に良い場所にしなければ。

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著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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