パリ黙示録 1768娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件

  • 徳間書店 (2011年8月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198632304

みんなの感想まとめ

18世紀のパリを舞台にしたミステリは、華やかな都市の裏に隠れた不衛生で猥雑な現実を描き出します。サド侯爵を巡る事件を追う警部の視点から、複雑に絡み合った人々の感情や思惑が織り成す物語が展開され、読者は...

感想・レビュー・書評

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  • 18世紀のパリを舞台にしたミステリ。花の都パリ。さぞかし優雅で風情があるかと思いきや……うう、実際にもそうだったという話は聞きますが。とにかく不衛生で猥雑。ここまでひどい環境だったのかしら。ちょっと意外。
    サド侯爵を巡る、事件と疑惑。それを探る警部、という警察小説のタッチで進む物語。事件の真相もさながら、最後で明かされるあのことは……まさしく衝撃的結末(カタルシス)。これはやられました。

  • 色々な人の感情とか思惑とかが合わさって、複雑になってしまった事件の真相を追う物語。
    面白かった
    これを読むと昔のパリって相当荒れた街だったんだなと思う

  • その当時のことを詳しくなく、何となく分からず読み進めるが、なんかしっくりこない。謎解きミステリーっぽいが、伝わり難くて…

  • 実際にあったのをもとに書いてるのかな。地名とか名前がカタカナなのが分かりにくいんだよな。とにかく捨て子というか、子どもが虐げられてたり、街が汚かったり、やっぱり昔は嫌だなと思う。今もフランスとか別に行きたくないけど。ちょっと出てくる多色刷りとか、日本は進んでるなーと思う。世界史で子どもは小さい人間です宣言があった気がする。面白かったけど、読みにくかった感じ。

  • 娯楽

  • 決しておもしろくないわけじゃあないんだけれど、でも「なにかが違う・・・!」って思ってしまう。

  • 夢中になって読む・・・という所まではいきませんでしたが、この表紙から想像するような少女趣味的な内容ではありませんでした。
    やはり文章がうまいと思うし、筋もちゃんとしてる。
    いつもの如く、色んなパーツがストーリーの中に散りばめられていて、謎が謎を呼び、最後に全てきれいにおさまるという感じです。

    作品の内容は、この本の内容紹介で詳しく書かれているので、覚書風にざっと書き出すと・・・。

    物語の舞台は18世紀のフランス、パリ。
    セーヌ川で一人の娼婦の無残な惨殺死体が見つかった。
    彼女の名前はジャンヌ・テスタル。
    5年前のとある事件でパリでは知らない者がないというくらい有名になった女性だった。
    その事件というのは、異常な性行為を楽しむ事で有名なサド公爵のお相手に彼女がなり、そのあまりに常軌を逸した行為が問題となった事件。
    公爵はその事件のために収監され、保釈後も警察の監視下に置かれることとなった。

    ・・・という訳で、もちろん今回のジャンヌ殺しの容疑者にはサド侯爵が真っ先に挙げられた。
    そして、事件後、公爵の監視に当たっていた警部のマレーが弟と共に事件の真相を探ることなった-。

    サド侯爵の起こした事件もそうですが、この時代の普通に起こっている事件の描写があまりに異常でグロテスクで残酷です。
    そして、市民の暮らしが悲惨なら、貴族の風習も狂っているし、異常すぎる。
    中世のヨーロッパって恐い・・・。
    まさか、こんな事・・・物語上の事でしょう?
    と思えない辺り・・・。

    物語の本筋とはそう関係ないと思われる印刷工房の息子が最初に出てきて、何故か牢獄の中で事件のあらましを回想したり、堕天使ルシフェルのお告げを告げる謎の預言者が出てきたり、その預言者と何故か事件を探るマレーが関わっていたり・・・。
    どうしても結末が気になる!という仕掛け(?)になってます。
    少し読んで本を置いてはやはり先が気になるので読んでしまう。
    そんな本でした。
    真相がひとつだけでなく、色んな謎が一気に結末で分かるというのも良かった。
    「えっ!そうなんだ・・・」と驚くものもあれば、「やっぱり・・・」と思うものもありました。

    これを読んでの感想は、ひとつ。
    やっぱり、世の中で一番恐いのは人間だって事です。

  • フランス革命を21年後に控えたパリが舞台。真梨幸子にしては珍しいと思いつつ、この時代のものは好きなので手に取ってみた。
    でも、そうか…真梨作品がただの西洋史ものな訳ないか…。相変わらずのエログロ。そしてラストのどんでん返し。この辺りはさすが。
    ただ、サブタイトルになってるジャンヌ・テスタル殺人事件よりも、警部の過去のほうがよほど衝撃。物語の主軸の割りには、サド侯爵 あまり出てこないし(笑)
    でも、時代設定が好きなのもあって、今まで読んだ真梨作品の中では一番好きかも。

  • 珍しく最初に人物紹介があって少々驚いた。登場人物が多く、読み進めながら人物紹介をチェックした。
    主人公は兄弟で刑事をしている男。真梨らしくパリの街も薄汚れた雰囲気を感じさせる文章だった。娼婦殺しの事件を追っているうちに弟は預言者に「あなたは兄に裏切られる」と言われる。いつ、どのように裏切られるのか意地が悪いが期待した。娼婦殺しの真相が明らかになると、今度は兄の真実に驚かされた。兄は父の子ではなく、彼の入れられた牢屋の鍵係だった。いい感じに読後感の不快さが際立つ話だった。

  • 大好きな真梨作品ですが、舞台が大昔の馬車時代のフランスで登場人物ももちろんフランス人で・・・ってのが、ちょっと難だった。相変わらず読んでてグロ。嫌な気持ちにしかならない。でも読まずにはいられない。話の内容的にはちゃんとまとまっててよかったとは思う。ラストもなるほど!ってなるし。ただほんとに異臭がしてきそうな描写に読んでて気持ち悪くなった↓↓

  • サド公爵そんなに関係なかったww
    最後に引っくり返される、この根底が覆される気持ちは筆舌に尽くしがたい。

  • こういえ外国舞台のものは苦手なんだが読みやすかった。話の流れもいい

  • 一応ミステリとカテゴライズしてしまったけど、どうなんだろうな。パリの雰囲気は良いけど、ストーリーはなんだかいまひとつ。続きそうな感じがします。

  • 海外が舞台のミステリは苦手だけど、フランス(しかも昔)の割に結構読みやすかった。この著者のほかの作品にも興味がわく。

  • とにかく真梨幸子ならなんでもいい!ということで購入したソフトカバー。
    革命前のフランスが舞台の歴史小説チックなフィクション。普段なら絶対に読まないタイプ。

    ・・・いやぁ、やっぱり苦手だわ、こういうの(^^;)。
    とにかく台詞回しが仰々しいのがイヤ。いくら昔の人でもこんなしゃべり方しねぇよ、
    という、ネガティブな感想しか出て来ない。もぉ完全に好き嫌いの世界なのだけど。

    そして、最後に隠されていた真実とやらも、正直取って付けたような感。
    女史お得意の毒々しくグロい描写もかなり抑えられており、かなり期待ハズレでした。

    ただ、そもそもこの手のストーリーが苦手な僕が、なんとか最後まで読めた、というのは、
    紛れもなくこの人の作品だから、だと思う。そういった意味では非常に秀逸な読み物かも。

    真梨幸子作品も残すところ2つ。
    でも、両方ともすっごいプレミア付いてるんですけど(^^;)。さ、どうしよ?

  • フランス革命の二十一年前。ルイ十五世治下のパリは、すでに革命の予兆を孕んでいた。貴族の醜聞を喜ぶパリ市民たち。訴訟趣意書を大きく脚色して儲ける印刷業者たち。とりわけ人々が喜ぶのは、若く美しき貴公子・サド侯爵の醜聞だ。そのサド侯爵が新たな暴行事件で訴えられた日。セーヌ河畔で最初の醜聞の相手であった娼婦ジャンヌが惨殺死体で発見された。あまりにも残忍な殺人を犯したのは、あのサド侯爵なのか?パリ警察でただひとり、放蕩貴族の監視を任務とする私服警部ルイ・マレーが捜査で出会う「悪」の姿とは…(「BOOK」データベースより)

    さいとうちほさんのイラストによるジャケ借りです。
    いや、真梨さんの話も好きよ、うんうん。
    今回は革命以前の、崩れ落ちる寸前のパリを描いた作品。
    いやー、読み応えあるある!
    サド侯爵のスキャンダルにワクワク、21番目の警部の謎にドキドキ。
    期待に胸は膨らみます。
    んでラストも「うおお、びっくり!!」な展開になってくれるんで十分楽しめるんですがー。
    いやー、ジャンヌ・テスタル殺人事件ってサブタイトルにもつけるくらいなんだからさ、この事件で驚くオチをつけてほしかったかな、と(某最年少警部あやしー!と勝手に読みをきかせていた自分が恥ずかしい・・・)。
    「えええ、そっち?そっちでびっくりさせるんかい!」と思わず突っ込んでしまうラストでございました。

  • 路地には糞尿が積もり、街の真ん中では巨大な無縁墓地が悪臭を放つ。環境も最悪なら人の心も腐っていたフランス革命以前の18世紀パリ。ジャンヌ・テスタル殺人事件の真相はまさしく当時の風俗と社会情勢の縮図です。現代の倫理観からはまず起こりえないだろう事態が平然とまかり通り、結果的にひとつの惨殺死体を生み出す様はもはや狂気としか言いようがありません。実在人物と架空のキャラクターを同居させた本作、そのせいもあって最終的な操りの構図が若干セカイ系なことに……。例のセリフはぞくりとするところがあって結構好きなのですけど、メタっぽい処理が苦手な人はとことん嫌うかもしれません。

  • 完全にジャケ買いですな。でも普通にライトで面白い。フジコ~よりはぬるいけど、このくらいで丁度良い。「スウィーニー・トッド」とか「フロム・ヘル」が観たくなるね。。どちらもJ・デップ作品だ…けどマレー警部はジョニデではナイ……
    あ、あと奇跡だ異端だのくだりは「バチカン奇跡調査官」好きにも通じるかも。表紙もだし、客層は近いのかな…

  • 真利幸子はコンプリートしている作家なのだが、個人的には一番読みにくかった…多分、舞台設定が西洋の時代物なので。

    映画とかでも基本的には中世ヨーロッパ的な物はダメなんです…ハリポタ、ロードオブザリングもダメ…じゃあ読むなって、コンプリートしたかったんです、それだけです。

  • タイトルと表紙に惹かれて買いました。
    サド侯爵を監視する役目を負った警部の話。果たして事件はサド侯爵が犯したものなのか?
    というところからスタートして、あそこまで行くとは思わなかった。
    久々に気持ちいいカタルシスを味わったお話でした。読んでて楽しかったです。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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