- 徳間書店 (2011年11月1日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198632854
感想・レビュー・書評
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小松左京氏の最後の長編にして未完の大作ということである。
苦労したがとりあえず最後まで読み切った。
地球から5.8光年離れたところに長さが2光年もある異常に大きい円筒形の構造物(SS)が現れる。生身の人間が調査に行くには遠すぎるので、AE(人工実存)という、知能だけではなく自我も持つような存在を研究していた人物の分身であるAEを送り込む、というところまでが序章。ここまででもボリュームがあり、内容もかなり濃密。
そのAEが地球との交信を自ら断ち、SSの調査へ自ら乗り込んでいくというところが本編。要するに本編には生身の人間は登場しない。AEは自らの別人格を作り上げ、それぞれに名前と役割を与え、その人格間でやりとりをしながら話が進んでいく。人格たちは通常はプログラム上の存在だが、スーツをまとって実体化することもできる。
SSの中には宇宙各地のさまざまな知的生命体がなぜか集まっていて、さながらゴキブリホイホイのような状態になっている。この辺から、といっても本編が始まってすぐだが、だんだん著者の想像力についていくのが厳しくなった。
で、いよいよこれからというところで中断してしまう。
何しろスケールが大きく、哲学的な面もあり、すごい作品ということは分かりつつも理解できない部分も多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
AIに関する倫理(ethics)がここ5,6年工学系の学会で目にするようになっている。それを30年以上前のこの本で目にすると、SFすごいな、と本当に思う。
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スケールの大きさと専門性の高さで、一度読んだだけでは良く理解できない。
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2019年7月7日に紹介されました!
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地球から5.8光年の宇宙に突然現れたSS(Super Structure)。その謎を探るためにAIを拡張して自分自身の意識を載せたAE(Artificial Existence)を使って宇宙空間を旅する。AEがVP(Virtual Persona)を作り出す。そしてSSにはさまざまな知的生命体が集まっていた。小松左京最後の未完の長編。
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巨星、小松左京さんの未完の大作。壮大で深遠なテーマと、膨大な知識量はさすが。この宇宙に現れたSSとは?!人間とAEとの両者に存在する実存とはいったい何か?!
科学的、心理的な大問題を、物語として読めるのがSFの醍醐味だと思う。
ただし、小説としての印象は△。後半に立ち現れるVPたちの下世話な会話や、無駄な活劇シーンは正直ちっとも面白くなかったからである。
SSの存在をテーマにするのか、実存とは何かをテーマにするのか、どちらかに的を絞ったほうが小説としては面白くなっていたかもしれない。 -
まあ、壮大なスペースファンタジーだ。未完なのが残念なところ。
話があちこちに飛んでいて、ややまとまりに欠ける気もするが、
よくここまで考え付く、そのアイデアだけでも凄いと思う。 -
驚いた。何が驚いたって、未完。しかも作者死んでた事に驚いた。続き読みたかった。
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未完か!この後どう考えていたのか気になる、、、
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突如宇宙に出現した円筒形の「SS」(スーパー・ストラクチャー)目指して、ある科学者の全人格と実存を搭載したAE(人工実存)が旅をする。SSに到着したAEは、そこが全銀河系から知的生命体が集まって一斉探索を行っていることを知る…。
1992年で断筆した左京翁最後の小説を、その死に際して合本として出したもの。追悼刊行で敢えてこの作品というチョイスが何とも渋い。ただ、そのスケール感やダークマターの存在を設定に組み込んだ翁の先見性、そして符丁と科学用語と文芸作品からの引用をごたまぜにした文体や、『神曲』につながる古典文学とのリンケージなど個個の要素を見ていくと、なんとなく左京翁という人の凄さがおぼろげな形で見えてくる。
物語のハイライトはタイトルの意味が明らかになるところ。宇宙というものを物語を展開する劇場程度にしか捉えていない作家とは異なり、本当に宇宙というものはとんでもない可能性を秘めているに違いないんだという、翁のスピリットを感じ取ることが出来る。 -
荒唐無稽で面白い.
「虚無回廊」の英語表記を知りたい.
回廊をただ"corridor"と言ってしまってはつまらないね. -
凄い……イーガン、チャン、バクスター等々に互すどころか凌駕さえしているのではないかという大傑作。
未完は瑕疵とはならない。
壮大にして緻密。知性とは生命とは宇宙とは探求心好奇心とは、心とは、そして愛情とは、すべての存在を壮大な物語の中で語ろうという、知の巨人の最高傑作。
SF好きなら読みましょう。小松左京という天才のSFがここにある。
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小松左京の作品
