ロス、きみを送る旅

  • 徳間書店 (2012年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198633790

感想・レビュー・書評

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  • 「絶体絶命27時間!」と「ジェイミーが消えた庭」のキース・グレイさん。
    意外に堅実な印象。 事故死した友だちのお葬式が気に入らず(15歳ですから)、自分たちで本当のお葬式をしてやろう、ロスが生前行きたがっていたスコットランドの村へロス(の灰)を連れて行ってやろう!と、一泊旅行を計画した友達3人組の冒険。
    「ヴァイオレットが僕に残してくれたもの」もそうだったけど、イギリスでは最近はごく普通に火葬なのね。とはいっても、日本のように「骨を拾う」という感じではなくて、高温ですっかり焼いてしまって、骨じゃなくて灰を壺に入れて持ち帰る、という感じらしい。その壺を遺族の元から盗みだしちゃうんだから、すごいといえばすごい。そういえば「ヴァイオレット〜」も骨壷を盗み出す話だったけど、まあ、小さくて盗みやすいんでしょうか。
    キース・グレイさんは自身の若いころの経験などからも、とても真剣にこの話を書いたのだなと思う。決して悪くはなかったんだけど、そのせいか、他の作品にあったようなスピード感がちょっと影を潜めていたのが、私としては残念。でもまた次作に期待。

  • 親友のロスが事故で亡くなった
    いつもいっしょにいた3人だけで
    ロスに最高の葬式をしてやろうと
    3人は彼が生前行きたがっていた街、
    ”ロス”を目指す

    たくさんの困難が待ち受ける旅のなかで
    少しづつ明らかになっていく
    ロスの本当の姿、気持ち
    そこに向き合ったとき彼らはどうするのか
    _
    青春ゆえの
    どうすることもできない裏切りや、
    儚さ、やるせなさ。切ない話でした。
    最後は読者に委ねられたけれど
    ロスのお父さんは怒るのかな
    抱きしめるかな わたしは後者だと思ったヨ

    この本は図書館で借りたのだけど
    児童書コーナーにあったから児童書なのかな
    中高生にがんがん読んでほしいなー

  • 親友のロスが交通事故で突然亡くなった。15歳の少年たちは自分たちだけの弔いをしようと親友の灰を持って、ロスの行きたいと言っていた場所(ロス)を目指す。悲しみと苦さと熱さを抱いた旅の果てに何が見えたのか。

  • テーマが自殺で重たいんだけど、とてもよい作品。子供にも薦めたい。

  • ほろ苦い。シムはどうなるんだろう?それでも、「どんなことが起きるか、起きてみなければわからない。」そんなことを大切に生きて行ってほしい。

  • 2014.01.03

  • 友人の死。その友の灰をリュックに仲間と旅に出る。途中までは爽快感さえ感じる旅だが、次第に死の真実が明らかに。熱く痛い中にも心にジーンと残る友情物語だ。

  • 前半は映画『スタンドバイミー』を思い出させるような、個性や家庭環境の異なる男子だけの小気味よいロードムービーというところかな、と思いながら読むと後半から雰囲気が変わっていく。死んだ友達ロスを悼む三人の、彼に関わる隠されていた事実が明かされていき、なかなかショックであった。親しい人の突然の死は衝撃的であるけれど、それが自殺だったとすると、残された者はある意味亡くなった本人よりも苦しめられることになるのだということがストレートに伝わってくる。

  • 親友のロスが交通事故で亡くなった。自転車で車にぶつかったらしい。それを受け入れられないブレイク・シム・ケニーは、ロスの復讐だといって先生やクラスメートの家のドアや車にスプレーで落書き。葬式が心もこもってない、わざとらしいと。
    ロスの遺灰の入った坪を盗んで、彼が行きたがっていた名前と同じ「ロス」という街を目指す。
    旅の途中、リュックを忘れるというトラブルがあったり、バンジージャンプしたり、だんだん揉めてきて喧嘩になったり。
    そして明らかになってくる現実。
    最後どうなったんでしょうねえ。語られてないんよ。旅の終わった彼らを待ち受けていた結果が。怒られるのは当然ですけど。

    文章が読みやすいんで、さくさく進みます。
    テーマは友情、そして重い重いテーマ自殺が絡んでくる。
    生きていればすごいことを経験できるかもしれない。死んでしまったら何も起こらない。自殺したらいかんよね。

  • グレイスには、シム、ケニー、ロスという三人の親友がいた。

    ロスが交通事故にあい、まだ事実を受け止められないまま
    ロスの葬式にでた三人。
    心のこもっていないその式に憤りを感じ、
    三人は、憔悴しきっているロスの家族から、
    ロスの遺灰を盗み出し、ロスが行きたがっていたスコットランドの「ロス」という街へ、終りの見えない旅に出る・・・。

    途中の女の子と会うくだりは要らない気がする・・・。
    高校生にもなって、旅の目的が何かを途中で忘れるなんて
    なんだかなぁ。

    結局死因はまさかの自殺だったロスの死を、
    三人とも受け入れられず、なすりつけ合いに。
    もう少し深くまで書いてほしかったかな。

  • 交通事故に遭ったロスを弔うために、同じ名前のロスという町に向かったブレイクたち。
    しかし、旅の途中で様々なトラブルに遭い、やがて友人の死の真相が明らかになる―。

  •  友達のロスが交通事故で死んだ。お葬式はロスのためのお葬式とは思えない。そうだ、僕ら3人で本当のロスのお葬式をやってやろう!
     火葬されたロスの遺骨を持って、ブレイク・シム・ケニーはロスが行ってみたいと言っていた同じ名前の町・ロスを目指す。
     携帯の電源を切り、列車に乗り込んだ3人は乗り換え駅であわててケニーが切符やお金が入っているリュックを列車に置いてきてしまう。そこから3人の計画は、少しづつ狂っていく。大学生の二人連れに車に乗せてもらい、予定とは別のルートでロスを目指すが、自分たちの信じていたものが違っていたのではないかと感じ始める。
     ロスの死は事故なのか、自殺なのか。自分たちは嘘をついていないか…。純真な友情物語と思っていたストーリーが、少しづつ変わっていく。

     少年らしいロードムービーと思って読み始めたけれど、読み終わった後は、ちょっとヘビーなくらいの成長物語でした。

  •  読んで良かった。結末は、どうしようもない気持ちになるのだけど、
     主人公は誠実だし、トラブルメーカーのケニーは微笑ましいし、
     シムはよく頑張ったと思う。ダメだ。感想が定まらない。全部が逆目った
     のが残念ではある。

  • ロス(15歳)が死んだ。自動車にはねられて死んだ。親友のブレイク、シム、ケニーには、ロスの葬式が空々しく感じられた。おまけに、警察がロスの死は自殺かもしれないと言う。
    ロスの事を一番わかっているのは親友であった俺たちだ、ロスは自殺なんかするわけがない。生前、ロスが行きたがっていたロスという地名の北の小さな街へ、本当の葬式をしてやるために、3人は遺灰を盗み出して旅出った。
    旅は思う通りにはいかない。3人はトラブルを乗り越えながらも、旅を続行する。しかし、3人それぞれ、秘密にしていた事が明らかになり、心もバラバラになってゆく。
    3人はロスへたどり着くことができるのか・・・


    死、そして、生きてゆく、という事を考え、自分の内面と向き合う。
    思春期に読んで欲しい物語。

  • 親友のロスが車にはねられて死んだ。ロスの葬式が気に入らなかったブレイク、シム、ケリーは、自分たちだけでロスを送る儀式をすることにした。ロスが行きたがっていたスコットランドの「ロス」という町に行くんだ。ロスの灰を盗み出し、3人は列車に飛び乗ったが…。
    親友の死を自分たちなりに乗り越えようと旅に出た3人が、様々な出来事と出会いの中で少しずつ変わっていく。そしてそれぞれが心の中に隠していた「ロスが死んだ理由かもしれないもの」。それでも、生きていく希望がはっきりと見える物語。

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著者プロフィール

キース・グレイ…1972年イギリス生まれ。子どもの頃、ロバート・ウェストールの作品に出会って心酔し、作家を志す。『ジェイミーが消えた庭』(ガーディアン賞ノミネート)、『家出の日』(サンケイ児童出版文化賞推薦)、『ロス、きみを送る旅』などで話題の作家。

「2020年 『父さんが帰らない町で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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