うちはお人形の修理屋さん

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634100

作品紹介・あらすじ

九歳の女の子アナのパパは、うでのいい人形の修理屋さん。絵のじょうずなママと、こわれたお人形を直す小さなお店をひらいています。アナは三人姉妹のまん中で、優等生のおねえちゃんと、あまえん坊の妹がいます。けんかをすることもあるけれど、三人はいっしょにお人形であそぶのが大好き。パパがあずかっている人形の、それぞれのお気に入りに名前をつけて、だいじにしていました。そんなある日、ヨーロッパで大きな戦争がはじまり、そのせいでパパは仕事をつづけられなくなってしまいます。力になりたいけど、わたしになにができるだろう…。そこでアナが思いついたのは…?二十世紀初頭、ニューヨークの移民街にくらす少女。人形とあたたかな家族にかこまれて成長するすがたを、いきいきと描くさわやかな物語。ニューヨーク公共図書館「2009年の児童書100」に選定。小学校中・高学年〜。

感想・レビュー・書評

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  • #うちはお人形の修理屋さん
    #ヨナゼルディスマクドノー
    #徳間書店
    #児童書
    #読了
    アナたち3人姉妹は人形遊びが大好き。アナの家族はアメリカに住むロシアからの移民でユダヤ教徒。そして人形の修理屋さん。戦争が始まり家族の生活も変わっていきます。しかし終始さわやかな子どもらしいお話でした!

  • 人形の説明が魅力的である
    人形のお茶会は素敵だ

    第一次大戦の米国が舞台
    修理できる人形を持つことは幸せであると感じた

  • 1914年アメリカ。アナ(9歳)のパパは腕のいい人形の修理屋さん。絵の上手なママと、ニューヨークで人形を直すお店を開いています。アナは三姉妹の真ん中で、優等生で綺麗なお姉ちゃん・ソフィー(6年生)と、わがままで甘えん坊な妹・トルーディ(2年生)の間にはさまれいます。3人は、修理途中のお人形で遊ぶのが大好きで、それぞれ、お気に入りの人形に名前をつけて遊んでいます。
    けれどヨーロッパで戦争がはじまりました(第一次世界大戦)。ドイツから部品を取り寄せてることが出来なくなってしまい、仕事が立ちゆかなくなり、パパとママはケンカが増えてきました。
    アナたちに出来ることはない?・・・家の手伝いやお駄賃かせぎだけでなく、生活してゆくには、どうしたらいい?アナのだした提案は・・・。


    第一次世界大戦がはじまったころ、アメリカに移民街に つましく暮らす家族の あたたかいお話。

    実在の人物、バーザ・アレクサンダーの生涯にヒントを得て描かれた架空の物語ですが、時代背景や、バーサの人形店をはじめるきっかけとなった顛末をなぞらえていて、リアリティがある。

    杉浦さやかさんイラストがキュート!!!

  • ものを創り出すひとの話は、やっぱり好きです。
    大事に大事に創るから、大切にされるんですよね。
    なおして、かえって、また大切にされて…

  • ★★★★☆
    二十世紀初頭、ニューヨークにすむお父さんお母さんと三姉妹家族。両親は小さな人形修理店を営んでいる。
    女の子たちはそれぞれお気に入りの人形があり、家族はつつましいながらも幸せな暮らしを。
    そこにヨーロッパで戦争がはじまり、仕事の材料が輸入されなくなってしまいます。
    デキルお姉ちゃん、かわいい妹に挟まれ、なんとなくおもしろくなかった真ん中のアナですが、次第に自分の居場所をみつけていきます。
    (まっきー)

  • アナは、人形の修理屋さん一家に生まれた3人姉妹の真ん中。11歳のおねえちゃんと7歳になる妹と3人で、お店で修理を待っているお人形で遊ぶのが大好き。お人形に対する気持ちが伝わってきて、心が温かくなる本です。お金がなくて新しい人形を買ってもらえなくても、お気に入りのお人形を大切にしている3姉妹。お人形でお茶会をしたり、ベッドを作ったり、女性なら自分の幼い頃を思い出すのではないでしょうか。

  • 第一次世界大戦のころのアメリカ、お人形の修理屋をしている両親の元、ソフィー・アナ・トルーディの3姉妹は、それぞれなかなか修理ができず、長く預かっている人形でお気に入りの人形があった。
    けして裕福ではないけれど、職人として信頼されている父親のもと、仲良く幸せに暮らしている。やがて、ヨーロッパで戦争がはじまり、人形の修理に使う部品が手に入らなくなってしまう。
    大切な人形を、修理して大切に使う。忘れてしまったものを大切に使っていた時代の、少女とその姉妹の成長の物語。

  • アナの姉と妹との関係や、思ったことをがんばって言葉にするところがとても良かった。第一次世界大戦のころのアメリカの話。戦争の影響が暮らしに出てくるけど、重くなりすぎてないのもいい。アナたち家族のひたむきさ、人形との親密さがあたたかい。

  • ニューヨークに暮らす少女アナのお父さんは腕のいい人形修理職人。アナたち3姉妹は、預かっている人形で時々遊んでもいいことになっていました。アナのお気に入りはベルナデッテ。足は片方しかないけどかわいい友だちでした。ヨーロッパで戦争が始まると、人形修理の材料が手に入らなくなり、一家の生活は苦しくなります。そんなとき、アナはとてもいいことを思いつきました。
    かけがえのない友だちだった人形との別れと再会を軸に、前向きで想像力豊かな子どもたちと両親が明るく生きていく姿がさわやかな物語。アナとベルナデッテはずっと一緒にいられるのでしょうか。

  • アメリカに住む9歳のアナの家はお人形の修理屋さんを営んでいる。

    しっかり者の姉と甘えん坊の妹に悩まされながらも、
    お店に置いてある修理待ちのお気に入りのお人形で遊ぶのが大好きなアナ。

    そんな中、ヨーロッパで戦争が始まり、お人形を修理に必要な部品がアメリカに届かなくなり
    お父さんのお人形を修理する仕事が無くなってしまった。

    家族みんなで意見を出して、自分たちでお人形を作って売ろうと決めて頑張ったこと。

    手作りのお人形の売れ行きは順調になった矢先、
    アナのお気に入りのお人形の持ち主が現れ、お人形との別れとアナが書いた手紙の熱意が伝わっての再会。

    暗くなり始める世界情勢の中、彼女たちの前むきな感じ、良いなあ。

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