サブカル・スーパースター鬱伝

  • 徳間書店 (2012年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198634414

みんなの感想まとめ

感受性豊かな大人にとって、鬱は避けがたいテーマとして描かれています。サブカルチャーに深く関わる人々が、年齢と共に直面する鬱について、著名なインタビュアーが対談を通じて探求するこの作品は、特に40代を迎...

感想・レビュー・書評

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  • 豪ちゃんの言う、みんな、文系サブカルは、体力がなくなって、病むってのと、あとがきの「結局女のことなんだよ!」っていう町山さんの話は、深く納得する。
    いろんなことがうまくいかなくなるのか、うまくいくのことよりいかないことが増えるのか。
    そして病み方がそれぞれあるのも興味深い。

  • 感受性で生きる大人にとって鬱はたしなみ。

    「サブカル人は40代過ぎに鬱になる」というテーマのもと
    吉田豪さんがサブカル人にインタビューを行なう対談集。

    いわゆるファッション的なサブカルでなく
    がっつり濃厚にサブカルなメンバー。

    中でもいつも飄々としているイメージがあったリリーフランキーさんにも
    鬱々とした時期があったのには驚いた。
    「感受性だけは持っていようよ」「鬱は大人のたしなみ」「正常に生きる方が難しい」という言葉が胸に残った。

    この本は男性へのインタビューばかりだが
    個人的に女性の場合は30代過ぎが危ないような気がする。

    悩みの数は若い頃の方が多いかもしれないけど
    年を重ねるほどにその重さや深さは増していくように思った1冊。

  •  プロインタビュアーの著者が、「サブカル男は40歳を超えると鬱になる」というテーマに沿って、11人の「サブカル者」に話を聞いたインタビュー集。『クイック・ジャパン』誌上で「不惑のサブカルロード」と題して連載されたものの単行本化だ。

     最後の香山リカへのインタビューだけが語り下ろし。精神科医にして筋金入りのサブカル者である彼女に、ほかの10人へのインタビューを総括してもらう内容である。

     インタビューイとして自らの鬱体験を語る10人は、リリー・フランキー、大槻ケンヂ、みうらじゅん、松尾スズキ、川勝正幸(故人)、杉作J太郎、菊地成孔、ECD、枡野浩一、唐沢俊一というラインナップ。
     
     テーマがテーマだけに、吉田のほかのインタビュー集――『人間コク宝』シリーズなど――のような突き抜けた面白さはない(いつもの「ダハハハハ!」もやや少なめ)。むしろ身につまされる部分が多い。私自身が40代の物書きで、広義の同業者も多く登場するから、なおさらだ。

     幸い私は鬱体験がなく、眠れなくて困ったこともない(いつなんどき、どこででも熟睡できるw)。しかし、今後ならないとは当然かぎらない。その意味で、鬱になった場合の抜け出し方のコツを知っておくためにも有益な本であった。

     すべてのインタビューに共通する印象は、「みんなサービス精神旺盛だなあ」というもの。つらい鬱体験を語るというのに、インタビューが面白くなるようにがんばってサービスしている感じなのである。こんなに「気ィ遣いィ」だから鬱になってしまうのではないか。

     まあ、サブカルにかぎらず、40代の男性自由業者が鬱になりやすいというのはよくわかる。
     ただでさえ「中年クライシス」に陥りやすい時期なのに、40代に入ると原稿依頼が急に減ったりするのもありがちだし、体力・気力も落ち、いろんな病気にもかかりやすくなってくるし……。
     くわえて、サブカル・ジャンルで生きている人には、やはり繊細で傷つきやすいタイプが多いのだろう。

     あとがき代わりの著者インタビューには、次のような一節がある。

    《――こうやってまとめて読むと、「サブカル」っていうジャンルの斜陽についても感じざるを得ないというか……。
    吉田 もはや「サブカル」を名乗ることになんのメリットもないですからね。》

     出版界全体が斜陽であるうえ、サブカル界隈はとくに斜陽度合いがハンパない(たとえば、本書で枡野浩一は「いまバイトもしようと思ってますね」とマジメに語っている)から、未来が見えず、鬱傾向にいっそう拍車がかかるわけだ。
     もっとも、リリー・フランキーのように超売れっ子になってから鬱になったケースもあるから、一概に斜陽が原因とも言いきれないのだが……。

  •  ずっと読もう読もうと思いつつそのままになっていたのをようやく読んだ。

     サブカルが大きなテーマの一つで、改めてサブカルと言っても多岐に及んでいると思った。また、出版から時間が経過しており、今は更にその答え合わせをするような感覚があった。

     この本に登場するくらい有名な人だからこそ病んでしまうのかもしれないけど、無名でも病んでしまうのだろうか。運動していないと病んでしまうのは非常によくわかる。体調が悪いとそれだけで何をやっても楽しくない。

     大槻ケンヂさんのところで、ご友人が亡くなったことに触れておられ、それはもしかしたら先日読んだ『グミ・チョコレート・パイン』の主人公の友だちのお二人ではないだろうか。サブカルに魅入られた者の末路を感じさせられ、恐ろしい。

     香山リカさんがあんなにどっぷりサブカルだったとは全く知らなかった。

  • やはりね。すごく分かる。精神のバランスは難しいんだな。

  • youtubeで吉田豪のラジオを聴いてて、面白かったので、図書館で借りた。インタヴューアーとして、豪ちゃんは有能だと思う。

    ユースケ・サンタマリアが欝だった、と言う話をしてた。

    欝の人って、多いんだね。

  • サブカルの人は40代過ぎると鬱になるらしいぞ!
    あとボーカル系は鬱になりやすい!楽器を通さずに人と相対するからだってさ!
    みんな気を付けようね!私も気を付ける!でもエヴァに生きる勇気もらったタイプのオタクだから私はしなないわ!!!

  • プロインタビュアーの吉田豪が、ウツになったサブカル畑の人にインタビューを試みた一冊。

    サブカル畑の人は40過ぎてうつになるひとが多いみたいだけど、普段ハレの世界にいる人が年齢と共にムリが効かなくなり、ガクッと来るのは実感としてよくわかる。
    そして、「ウツは大人のたしなみ」という言葉に救われた。

  • うつからの脱出に、スポーツとアイドルは重要な役割を持つ。
    うつ真っ只中の時には何に対しても興味を持てないらしいけれども、アイドルに興味を持ち始めたら、それは回復の兆しである。アイドルの癒し効果は絶大。

  • 40代文化系(サブカル)男子の心理が知りたくて。

    女性版も読みたいかなぁ。うーん、鬱って伝染しそうだしやめといた方がいいかなぁ。

    ともあれ、日光浴びながら運動しようと思いましたよ!

  • サブカル男子は40歳で鬱になる、かぁ。。錚々たるメンツにインタビューしてて色んな話が知れたのはよい。リリーさんが"鬱は大人のたしなみですよ"と絶妙な距離感で語ってるのが腑に落ちた。

  • 914.6
    サブカル男は40で鬱になる⁈

  • 「サブカルとは日陰者」というのはけだし名言だと思う。

  • 出発点が「サブカル男は40歳を超えると鬱になる」、インタビュイーたちの鬱の状況はどれも似ている。細部をつつけば違うのだけれど、やはり男性ならではというところが多い。では女性だったら? というところにむしろ興味が湧く。ただし、サブカル女で、ここに登場したようなクラスの人を探すのが困難かもしれないですね。サブカルに群がる女はいても、主体的にサブカルを表現している人は少ないので。

  • 感じて面白いところを書き写しながら読んでたら全然進まなくて困った。
    普段本を読まない旦那に「菊地成孔ってQJでの小林賢太郎との対談の直後にパニック発作起こして神経症だって言われて精神分析受けたんだって(大意)」等々言ったら、私の読んでる吉田豪「サブカル・スーパースター鬱伝」に興味を示してパラ読みし出し、サブカル談義へ。この本やっぱり中身濃いなあ。

  • お気楽読書をしようと思って何の気なしに読み始めたのだけど、読んでいくうちになんだかモヤモヤしてきて、いろんなことを考えてしまった。

    「サブカルは四十越えると鬱になる」という仮説を立てた吉田豪さんが、体験者である人たちにインタビューしているのだが、その顔ぶれが、リリー・フランキー、みうらじゅん、大槻ケンジ、松尾スズキなどなどでいかにも面白そうなのだ。でも、みんな男性なんだよね。まずそこがひっかかる。大方の人が離婚経験者だ。ある人が鬱々としていた頃のことを振り返って、こんなに仕事を頑張ってるのに家に帰ってもメシも出てこない、オレの人生って何なのかと思った、というようなことを語っていて、ちょっとガックリした。

    キツイ言い方に聞こえるだろうが、皆さんコドモです。既成の社会的価値観に回収されまいと、オトナの牛耳るメインカルチャーに対抗する若者はかっこいい。難しいのは、歳をとったり、社会的に認知されちゃって、気がついたらオトナの側にいたときの身の処し方なんだろう。するっとそっち側に移行して平然としている人は、ウツにはならないわけだ。ここに登場している方たちは、その点不器用というか、誠実というか…。

    女性の場合は(なんてひとくくりにする言い方はできたらしたくないのだが)子どもの頃から、方向性の違ういろんな期待や要求にさらされていて、その時々でそれに合わせた顔をすることを否応なく覚えていく。自分が社会のメインラインだという意識がそもそもあまりない。事改めて「サブカル」なんて自己認識するのは、そうしないとメインに組み込まれていく男性だからこそだろう。

    最後に総括的な立場で香山リカさんが語っていて、これがたいそう腑に落ちる内容だ。確かに皆さんある種の罪悪感を抱えているように見える。色々言いながらもどこか共感してしまうのはそこなんだろうな。

    • niwatokoさん
      吉田豪さんも読んだことないし、サブカルに詳しくなくて、インタビューされてる方たちも名前は知っているって感じなのですが、なんだかものすごくおも...
      吉田豪さんも読んだことないし、サブカルに詳しくなくて、インタビューされてる方たちも名前は知っているって感じなのですが、なんだかものすごくおもしろそうに思えます!わたしもいい歳してすごく未熟なコドモだと自覚しているせいかもしれません。香山リカさんの語っていることがすごく読みたいです。
      2013/10/02
    • たまもひさん
      この本は、上にも書いてるとおりなんか釈然としない思いで読んできて、最後の香山リカさんでそれがだいぶ整理された感じでした。香山さんの若い頃の話...
      この本は、上にも書いてるとおりなんか釈然としない思いで読んできて、最後の香山リカさんでそれがだいぶ整理された感じでした。香山さんの若い頃の話も面白かったですよ。

      自分の中では常々「コドモのままでいいじゃん!」と言い張るワタシと、「オトナとしての成熟を目指しなさい」と諭すワタシが争っております。まあ、皆さんそうなんでしょうが。
      2013/10/02
  • できれば女性芸能人の話も聞きたかったなぁ。

  • これはなかなか冷静には読めない本で、もちろん彼らはスーパースターだしアイドルだが、同時に近しい存在でもあり、やはり他人事ではなくなってくるのだ。結局女性問題でしょ、ってとこもなんだか…
    火事で亡くなった川勝さん以外はみなさん御存命でご活躍?中なのは不幸中の幸いか。
    こういう感性たちの消滅にしたがって鬱も減少とはならず、別の世界(普通の方々)に勃発ということは、やはり彼らはカナリアだったんでしょうか。
    いつまでたっても「俺ってこれでいいのかな???」

  • 10人の鬱列伝を読み「自分のなんかは鬱じゃない」と恥ずかしくなる。
    赤面し落ち込み暗い気持ちになる。
    暗くはなったけどダウナーな暗さではないのが不思議だ。
    杉作J太郎がエヴァや綾波、ガンダムSEEDに救われたのと似た感じ?

  • 「サブカルの人は40歳前後で鬱になるのではないか?」をテーマに、サブカルの世界で売れた後、鬱に陥った人々へのインタビュー。
    登場するのはリリー・フランキー、大槻ケンヂ、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、みうらじゅん、ECD、松尾スズキ、枡野浩一、唐沢俊一といった面々でおおむね1960年前後の生まれで現在は50歳前後。聞き手の吉田豪は1970年生まれ。
    若い頃はそこそこサブカルの情報も仕入れていたのが、現在はサブカルの世界とは遠いところにいる自分に気づき、そして彼らのインタビューを読んで、読んでいるこちらが思いっきり鬱に。
    参ったな。

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著者プロフィール

吉田豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、テレビ・ラジオ・ネットなど様々なメディアにでも活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。著書に『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)『聞き出す力』『続 聞き出す力』(日本文芸社)『吉田豪の空手☆バカ一代』『吉田豪の“最狂”全女伝説』『吉田豪のレジェンド漫画家列伝』『吉田豪と15人の女たち』『吉田豪の部屋の本──@猫舌SHOWROOM──』(白夜書房)などがある。

「2021年 『証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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