サブカル・スーパースター鬱伝

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 469
感想 : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634414

作品紹介・あらすじ

「サブカル男は40歳を超えると鬱になる、って本当!?」プロインタビュアー吉田豪が、そんなテーマに沿って、リリー・フランキーをはじめ、大槻ケンヂ、みうらじゅん、松尾スズキなどのメンバー(ほか、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、ECD、枡野浩一、唐沢俊一)に全力インタビュー! クイック・ジャパン誌上で『不惑のサブカルロード』 と題 して連載されたものに、精神科医にしてサブカル者である香山リカへの新規インタビューや、吉田豪自身の補稿もくわえての書籍化。イラストは、『プロレススーパースター列伝』『男の星座』の原田久仁信。

感想・レビュー・書評

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  • 豪ちゃんの言う、みんな、文系サブカルは、体力がなくなって、病むってのと、あとがきの「結局女のことなんだよ!」っていう町山さんの話は、深く納得する。
    いろんなことがうまくいかなくなるのか、うまくいくのことよりいかないことが増えるのか。
    そして病み方がそれぞれあるのも興味深い。

  • 感受性で生きる大人にとって鬱はたしなみ。

    「サブカル人は40代過ぎに鬱になる」というテーマのもと
    吉田豪さんがサブカル人にインタビューを行なう対談集。

    いわゆるファッション的なサブカルでなく
    がっつり濃厚にサブカルなメンバー。

    中でもいつも飄々としているイメージがあったリリーフランキーさんにも
    鬱々とした時期があったのには驚いた。
    「感受性だけは持っていようよ」「鬱は大人のたしなみ」「正常に生きる方が難しい」という言葉が胸に残った。

    この本は男性へのインタビューばかりだが
    個人的に女性の場合は30代過ぎが危ないような気がする。

    悩みの数は若い頃の方が多いかもしれないけど
    年を重ねるほどにその重さや深さは増していくように思った1冊。

  •  プロインタビュアーの著者が、「サブカル男は40歳を超えると鬱になる」というテーマに沿って、11人の「サブカル者」に話を聞いたインタビュー集。『クイック・ジャパン』誌上で「不惑のサブカルロード」と題して連載されたものの単行本化だ。

     最後の香山リカへのインタビューだけが語り下ろし。精神科医にして筋金入りのサブカル者である彼女に、ほかの10人へのインタビューを総括してもらう内容である。

     インタビューイとして自らの鬱体験を語る10人は、リリー・フランキー、大槻ケンヂ、みうらじゅん、松尾スズキ、川勝正幸(故人)、杉作J太郎、菊地成孔、ECD、枡野浩一、唐沢俊一というラインナップ。
     
     テーマがテーマだけに、吉田のほかのインタビュー集――『人間コク宝』シリーズなど――のような突き抜けた面白さはない(いつもの「ダハハハハ!」もやや少なめ)。むしろ身につまされる部分が多い。私自身が40代の物書きで、広義の同業者も多く登場するから、なおさらだ。

     幸い私は鬱体験がなく、眠れなくて困ったこともない(いつなんどき、どこででも熟睡できるw)。しかし、今後ならないとは当然かぎらない。その意味で、鬱になった場合の抜け出し方のコツを知っておくためにも有益な本であった。

     すべてのインタビューに共通する印象は、「みんなサービス精神旺盛だなあ」というもの。つらい鬱体験を語るというのに、インタビューが面白くなるようにがんばってサービスしている感じなのである。こんなに「気ィ遣いィ」だから鬱になってしまうのではないか。

     まあ、サブカルにかぎらず、40代の男性自由業者が鬱になりやすいというのはよくわかる。
     ただでさえ「中年クライシス」に陥りやすい時期なのに、40代に入ると原稿依頼が急に減ったりするのもありがちだし、体力・気力も落ち、いろんな病気にもかかりやすくなってくるし……。
     くわえて、サブカル・ジャンルで生きている人には、やはり繊細で傷つきやすいタイプが多いのだろう。

     あとがき代わりの著者インタビューには、次のような一節がある。

    《――こうやってまとめて読むと、「サブカル」っていうジャンルの斜陽についても感じざるを得ないというか……。
    吉田 もはや「サブカル」を名乗ることになんのメリットもないですからね。》

     出版界全体が斜陽であるうえ、サブカル界隈はとくに斜陽度合いがハンパない(たとえば、本書で枡野浩一は「いまバイトもしようと思ってますね」とマジメに語っている)から、未来が見えず、鬱傾向にいっそう拍車がかかるわけだ。
     もっとも、リリー・フランキーのように超売れっ子になってから鬱になったケースもあるから、一概に斜陽が原因とも言いきれないのだが……。

  •  ずっと読もう読もうと思いつつそのままになっていたのをようやく読んだ。

     サブカルが大きなテーマの一つで、改めてサブカルと言っても多岐に及んでいると思った。また、出版から時間が経過しており、今は更にその答え合わせをするような感覚があった。

     この本に登場するくらい有名な人だからこそ病んでしまうのかもしれないけど、無名でも病んでしまうのだろうか。運動していないと病んでしまうのは非常によくわかる。体調が悪いとそれだけで何をやっても楽しくない。

     大槻ケンヂさんのところで、ご友人が亡くなったことに触れておられ、それはもしかしたら先日読んだ『グミ・チョコレート・パイン』の主人公の友だちのお二人ではないだろうか。サブカルに魅入られた者の末路を感じさせられ、恐ろしい。

     香山リカさんがあんなにどっぷりサブカルだったとは全く知らなかった。

  • やはりね。すごく分かる。精神のバランスは難しいんだな。

  • youtubeで吉田豪のラジオを聴いてて、面白かったので、図書館で借りた。インタヴューアーとして、豪ちゃんは有能だと思う。

    ユースケ・サンタマリアが欝だった、と言う話をしてた。

    欝の人って、多いんだね。

  • サブカルの人は40代過ぎると鬱になるらしいぞ!
    あとボーカル系は鬱になりやすい!楽器を通さずに人と相対するからだってさ!
    みんな気を付けようね!私も気を付ける!でもエヴァに生きる勇気もらったタイプのオタクだから私はしなないわ!!!

  • プロインタビュアーの吉田豪が、ウツになったサブカル畑の人にインタビューを試みた一冊。

    サブカル畑の人は40過ぎてうつになるひとが多いみたいだけど、普段ハレの世界にいる人が年齢と共にムリが効かなくなり、ガクッと来るのは実感としてよくわかる。
    そして、「ウツは大人のたしなみ」という言葉に救われた。

  • うつからの脱出に、スポーツとアイドルは重要な役割を持つ。
    うつ真っ只中の時には何に対しても興味を持てないらしいけれども、アイドルに興味を持ち始めたら、それは回復の兆しである。アイドルの癒し効果は絶大。

  • 40代文化系(サブカル)男子の心理が知りたくて。

    女性版も読みたいかなぁ。うーん、鬱って伝染しそうだしやめといた方がいいかなぁ。

    ともあれ、日光浴びながら運動しようと思いましたよ!

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著者プロフィール

吉田豪(よしだ・ごう)
1970年、東京都生まれ。プロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。編集プロダクションを経て『紙のプロレス』編集部に参加。そこでのインタビュー記事などが評判となり多方面で執筆を開始する。現在、雑誌・新聞に多数の連載を抱えるほか、テレビ・ラジオ・ネットなど様々なメディアにでも活躍中。今までに格闘家、プロレスラー、アイドル、芸能人、政治家と、その取材対象は多岐にわたる。著書に『人間コク宝』シリーズ(コアマガジン)『聞き出す力』『続 聞き出す力』(日本文芸社)『吉田豪の空手☆バカ一代』『吉田豪の“最狂”全女伝説』『吉田豪のレジェンド漫画家列伝』『吉田豪と15人の女たち』『吉田豪の部屋の本──@猫舌SHOWROOM──』(白夜書房)などがある。

「2021年 『証言モーヲタ ~彼らが熱く狂っていた時代~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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