封鎖

  • 徳間書店 (2012年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198634902

みんなの感想まとめ

新型ウイルスによって閉鎖された集落での人々の葛藤を描いた作品は、感染症の恐怖と孤立感をリアルに体験させてくれます。立て続けに吐血する住人たちや、外部からの救助を求める者たちの苦悩が交錯し、緊張感が漂う...

感想・レビュー・書評

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  • 60人ぐらいの集落で、立て続けに吐血して、亡くなる感染症が発生。果たして、新型のインフルエンザなのか?
    新たな感染症が発生した集落は道も通信手段も遮断される。
    中に残された人、外から助けに集落に入ろうとする人の葛藤が描かれる。
    パンデミックほどでもなく、結局どんな意図で封鎖されたのか分からず、消化不良。

  • これ1冊だけを読むなら★3。
    同じパンデミック系をたくさん読んでいるなら★2かな。物語としては面白いけど、記憶に残る部分が少ない。読んだことを忘れてまた手に取ってしまった。

    子供を守りたい神経質なお母さん、奮闘する新人看護師、感染の原因は意外なものだけど驚きは少ないかな。

  • 新型インフルエンザ出現の脅威を描いた医療サスペンス。

    一章 発生
    二章 犠牲
    三章 包囲
    四章 前線
    五章 被害
    六章 突破
    七章 現実

    兵庫県北部榛名町の青沼集落で原因不明による死亡が相次ぎ、集落は完全に包囲され、外部との通信もたたれてしまう。

    そこへ医療チームが到着するも状況は打開されず、死者は増え、やがて人々は理不尽な対応に集落の突破を決意していく。

    ウィルスに立ち向かう感染症医、目に見えないウィルスの脅威に怯える集落の人々。

    青沼集落はどうなってしまうのか?


    鳥インフルエンザから人同士の感染の新型インフルエンザ出現の脅威にさらされた人たちの苦悩と格闘がよく伝わってきました。

    リアリティもあり、仙川さんならではの作品だと思います。

    ただ封鎖をしていた黒幕の辺はもうちょっとひねりがあると良かったかも。

  • 再読
    2018/4/2
    ★★★★☆

  • 人口数十人の集落で、強烈な鳥インフルエンザが発生。村を物理的に封鎖して閉じ込め…って、マジか。でも、満更絵空事でもなく思えてしまう、最近のニッポンなのであった。「感染」よりは、文体が作品の中の世界に無理なく合ってて違和感なく読み進められた。取り敢えず、手洗いうがいが大事、ということで。

  •  孤立した集落。何となく雰囲気はわかるのですが、湿った人間関係とか、村社会とか、通り一遍のような気がします。

     女医さんが車で突っ込む所が、どうにも理解に苦しみます。

  • 2013.11.16
    新型インフルエンザにより死者が続く村の封鎖。64万人の命と60人の命の重さ。大局の正義とは⁇
    テンポ良く読める作品。

  • 映画やドラマでは、よくありがちなストーリー。実際に感染病が起こったら、我先に助かろうとパニックになるだろう。そんな中でも閉鎖的な村で起きた小説で、人の描写もリアリティで入り込めた。

  • 上手になった

     物語の展開はスピーディーで一気読み可能なアップダウンが良いアクセントになってると思う。鳥インフルエンザは怖さを煽るし、囲い込みいや殺処分を全面的に否定するわけではなく、それもひとつの有効な選択肢であること等はとても現実味がある。

     一昨年の作品で腕があがったかなと偉そうに思う反面、登場人物の使い方については、未だにおもしろくないなと思う。

     紺野の死はあまりに唐突だし、主人公の子どもってストーリーに関係ないんじゃないの?って思うし。

     福島以降の話だから原発事故の話が出てくるのは理解できるけど、インフルエンザと違って感染しないんだから、作物の風評被害と同列扱いはいかがなものかとも思うなぁ。

     でも、まだまだ作品はあるから、ほかにも読んでみようっと。

  • 60万人の命を救うために新型インフルエンザに感染したかもしれない60人の命を犠牲にするという考え方は、倫理的に正しいかどうか難しい問題がありますが、それぞれの立場によってその判断は違ってくるのでしょう。

    感染者であれば切り捨てて欲しくないし、医療従事者であれば目の前の患者を救いたいし、政治家であればできるだけ被害者を少なくしたいと考えるのが当然で、結局は福島原発の対応からも分かるように、一国民は政治的な判断に飲み込まれて人命×人数の論理に従うしかないような気がします。

    しかし大局を見るべき政治判断も単なる個人の思いつきや思想によって決定されることを考えれば、本書はフィクションとはいっても、現在の日本においては起こり得る可能性を感じました。

    松下に感じる評価によって読者の倫理観が試されている気がしました。

  • ちょっとホラーチックなミステリーとも言えるかも。
    ある小さな村で、トリインフルエンザが発症した。
    小さな村ゆえに取られる対策。
    そして、それに立ち向かう村人たち。医師。
    あまりにもありそうで、怖い。

  • 何気ない日常と信じていた世界の崩壊。

    ある集落で発生したインフルエンザ様の死者。
    新型インフルエンザ!?

    最初に患者に接した主婦と新人看護師。
    その激烈な死様を目にし、重大な感染症を訴え、娘を心配し周囲からも家族からも冷たい目で見られる主婦。

    そして封鎖!!
    外部から来た医療チーム。

    道路も通信も断ち切られた集落の中で、
    憶測、楽観、恐怖、疑い、諦め。

    福島原発の問題にも言及しています。
    国が何かを隠していないとは、嘘をついていないとは言えない世界。
    たかだか数十人を犠牲にしても予測される感染よりはマシだろうという倫理感。

    封鎖を破ろうとしてのアクションシーン、いらなかったな~~。。
    ええええ?ここで??って拍子抜け(笑)

  • 単なるインフルエンザと思われた患者が、翌日凄惨な状態で死亡していた。
    小さな集落は道路も通信網も閉ざされる。

    次の展開はどうなるのか。

    頁を繰るのが楽しみだったが、読み進むに連れて??

    女医が命を落とすほど、強行な封鎖突破をしたのは何故か。
    また政府がウィルス専門医の言うままに村人を見捨てるか。
    病原を特定しないまま、ウィルスを(保有者を)焼滅しようとするのも無理があるように思える。

    それでも楽しんで読む事が出来たので★★★

  • 17 3/25

  • 田舎の小さな集落に突如発生した治療法のない毒性の強い鳥インフルエンザ、パンデミックを阻止するために集落ごと封鎖する。
    その中で問題意識を持ち奮闘する数人の村人、派遣されてきた3人の医師。
    悲惨な状況に音を上げ逃げ出す医師。
    自らの命を懸け封鎖を突破し助けようとした医師。
    最後は発症していない集落の人々を集めて焼き払う方法を選んだ医師。

    しかしながら、いったんパンデミックを起こせば、64万人もの死者が出る。
    同じ医師といっても立場が違うと対応も違ってくるのだろう。
    ただ、紺野医師が命を懸けなければいけなかったのかというのは疑問に残るところだ。

    原発事故の影響について政府が隠匿していた件が何度となく引き合いに出されていて作者が言いたかったテーマは、こういうことなのかと思った。

  • 意図してなかったんだけど、またウィルスもの(笑)。
    関西の山奥の集落で突然発生した鳥インフルエンザ。感染が拡大するのを防ぐため、集落は外部から徹底的に遮断されたなかで、次々に人が死んで行く。
    集落の人たちの心の有り様がリアルで、一体どうなるの??って、どんどん読み進めていけた。
    おもしろかった。

  • 面白く無いわけではないのだけど、なんだか微妙な読後感…。新型インフルエンザ発生の疑惑で封鎖された過疎の街。街の中で、感染の差別があり、封鎖が解かれたあとの、街の差別があり…その後はどうなるのか、と考えるとなんだかやりきれない。
    封鎖に突っ込んだ女医さんの件といい、やりきれない二乗。

  • 少し前に出た新刊だ。
    鳥インフルエンザを題材にし医療知識を絡めた内容。
    さすがだ。

  •  おもしろかった。一気読みでした。実際にこんなことが起こるのかな? と思うけどもし起こったら…、物理的に道をふさがれ、電話も止められたら確かに自分でもどうしようもないよな~。こんなこと起こらないで欲しいとは思うけど、現実に報道とかなければ、今起こっていたとしてもわからないし。とか考えるとやっぱり怖い。
     内容について、ちょっと不満を云えば、主要な登場人物の掘り下げとか人となりとかをもう少しわかるようになっていればよかったかな。 

  • 新型インフルエンザのパンデミックもの…、
    この時期になると、1冊は読みまするな~。

    「起承転」までは、
    いい感じでお話が膨らんで、よかったんだけど…、
    「結」が、よろしくなかった…。
    うまく収束できずに、強引にまとめたって感じ…。

    専門家だけに、病状などの描写はうまかったけど、
    疑心暗鬼になっていく人物描写は、もぅちょい…。
    「結」も…、もっとシンプルに、
    科学的な収め方をすればよかったよぅに思います。

    基本的に、悪くは無かったけど…、
    〆の物足りなさが、-★1つかな。

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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