鋼の綻び

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 143
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635053

作品紹介・あらすじ

及川首相が出席する東京証券取引所の大納会で、日本を代表する企業の株価が一斉に原因不明の大暴落を始めた。警察庁出身の首相秘書官・桐野は何者かによる経済テロと断定。元部下の警視庁刑事・土田とともに動き出す。浮かび上がった犯人は原発事故の被災地・福島県と接点があった。大暴落が刻々と進む中、犯行とフクシマの関連が濃くなってゆく-。

感想・レビュー・書評

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  • いろんなことが詰め込み過ぎてて、中盤まで、何が一番伝えたいことなのか、いまいち分からなかった。
    原発事故に無理やりこじつけているのも、何だかいただけない。

  • 株や金融システムの知識をもう少しつけてれば、もっと理解ができて楽しめたのだろう。けど、物語が進むにつれてスリリングな展開になっていってハラハラした。福島の原発事故も絡んでくるが、実際当時の東電と政府の対応に納得できず、許せないと思っている人も多いだろう。

  • 小説としての出来というよりも、筆者の福島浜通りに対する熱い思いがひしひしと伝わってきた。政策当局者の思いつきともいえる判断で、福島浜通りの住民が強制的にふるさとを追い出され、それを恨んで日本を経済破綻に追い込もうとする経済テロを実行する犯人と、それを阻止しようとする警察官の戦い。

  • 東日本大震災を背景にした経済、刑事ネタの話。

  • 170512図

  •  原発事故が絡んだ復讐のお話。フィクションなんだろうけど、そうでもないところもあるんだろうな、と。

  • 「デフォルト」と同様に弔いが軸となって、新たな骨太の物語が進んでゆく
    エンターテイメントとして読み進めているはずが、いつの間にかそれは自らの皮相であることに戸惑い、人間としての根幹を揺さぶられるような重厚な波動に突き動かされる

  • 11月3日と3月11日。
    三洋証券の破綻と東日本大震災。
    少しこじつけが強い。日付に気づいて元ネタにしたカンジ。震災と金融を無理に結び付けている。
    気持ちは分からないでもないが、原発や政府憎しが金融テロになる理由が弱い。
    金融テロが成功したら、震災と同じように多くの人が不幸になる。やろうとしていることは憎んでいるはずの政府とおなじ。政府に謝罪させるためとはいえ、矛盾している。結局は金融破綻は回避されたけれども。。。
    だから良いというわけではなく、手段が目的になっているようで、反対のための反対の気がする。
    思わせ振りに何かを指さして、次節に正体を明かす表現が多かった。効果が薄く、くどいので面倒臭かった。

  • 福島原発の対応のまずさから故郷を失った男が、日本に金融テロを仕掛ける。何重にも張り巡らせたトラップが仕掛けられた事件。捜査を担当する警察庁の総理秘書官は、このテロを防ぐことは出来るのか。金融テロの内容は証券会社を意図的に破綻させ、大暴落を引き起こすというものだが、小さくて古い一証券を破綻させたくらいではクラッシュにならないと思うけど、ストーリーはまぁまぁ面白く読める。

  • 日本を揺るがす経済テロの裏に隠された福島原発事故の影の部分。
    政府への復讐のために緻密な罠を仕掛けていく矢吹とそれを阻止しようとする警察の攻防が緊迫感ある形で描かれていて読み応えがある作品だった。

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著者プロフィール

1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。95年から日銀記者クラブで為替、金利、デリバティブなどを担当。その後兜記者クラブ(東京証券取引所)で市況や外資系金融機関を取材。2005年『デフォルト債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞、翌年から執筆活動に。12年BSE問題をテーマにした『震える牛』が大ヒット。『不発弾』『トップリーグ』『トップリーグ2』などドラマ化された作品も多数ある。近著に『アンダークラス』(小学館)。

「2021年 『Exit イグジット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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