神去なあなあ夜話

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635060

感想・レビュー・書評

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  • 「日常」とあわせて一気読み。やっぱり三浦しをんさんすきだなー。
    最終夜がよかった。ほろりときました。

  • 軽薄な若者の語り口調と田舎の林業の取り合わせがイイ。
    神去村の個性豊かな優しい人々ののんびりな生活、美しい自然の描写、伝統や習わしと共に生きる人たちのイキイキした様子に癒されつつも、村に起きる事件にドキドキ。
    勇気の恋もとりあえずはめでたしめでたしってことで。
    さらなる続編は出るのかなぁ?

  • 『日常』を読んで、ぜひ続きを読みたいなと思ってたのでとても楽しめました^^ 清一さんとヨキの両親の話はすごい切ないというかやるせなかったけど、何から何まで正反対に見える二人がまるで兄弟のように映るのはなるほどそういうことだったのかと納得のお話。勇気は無事免許も取れたし直紀との仲も少々進展したし、そのうえ繁ばあちゃんという新たな読者も獲得したことだし(笑)さらなる続編を期待vvぜひヨキ夫婦に赤ちゃんを!

  • 【神去なあなあ夜話】 三浦しをんさん

    横浜の家から追い出され、三重県中西部の山奥にある神去村で林業をする事のなった平野勇気。林業に携わり1年を経て、ようやく中村林業株式会社の正式な社員となった。繁ばあちゃんの家に居候をさせてもらい、少しずつ林業の仕事も覚えてきたが、直紀さんとの距離は一向に縮まる気配が感じられない。直紀さんともっと親密になりたい。もうすぐクリスマス。ぜひ、このチャンスを活かして直紀さんの関心を買いたい、そして出来ればつき合いたい。。



    本来の神去村の者ではない勇気は、神去村の歴史を知らない。そのコトに村民との隔たりを感じていた。繁ばあちゃんの昔話を聞き、山根のおっちゃんにおやかたさんの誠一さんとヨキのご両親のコトなどを聞き村民にとけ込んで行く。すでに好意を持っている事を打ち明けている直紀さんは相変わらず怖くてそっけない。乾坤一擲の大勝負、、って勇気はなかなか出来ないんですよね。その気持ちは分かるなぁ。前作に続き、この本もほのぼのとしてよかったです。

  • 日常の続編。面白かった。林業についての描写は前作に比べてずっと少なく、神去での信仰にまつわる話や人間関係絡みがメイン。事故の話はとても痛ましかった。パソコンに向かう婆ちゃんには和む。勇気もすっかり山好きになって、ヨキや他の人たちからもかわいがられ、成長している様子。直紀さんともようやく一歩前進で、良い感じ。また続編読みたい。

  • 前作と比較してみると林業に対する発見や、一人の青年として自立をする姿から、恋をすること、村に残る日本の良さみたいなものに話の軸は移っている。読み易さとあわせて楽しめる。

  • 前作に続き面白かった!

    主人公の勇気くんの、存在しない読者に向けて執筆する日記で物語が綴られています。
    彼の等身大の言葉で綴られていて、彼の素顔が伝わってくる面白い語り口。
    知り合いというか友人くらいの親近感を感じながら読みました。

    いろんな経験をする中、神去村の日本昔話的エピソードを彼なりの目線で捉え解釈していくさまに、読者の私も同じ足取りで共感できました。
    先人たちから引き継がれてきたいろんな日本の慣わしには意味がある。
    「神だのみ」というと、人としてちょっと失格っぽい言葉に聞こえるかもしれませんが(私自身そう思っていた時期があった)、人間の営みは、大いなる自然と関わっており、自然の驚異に対する畏怖の念や、恵みの感謝の念を忘れてはいけない。
    おごりの無い気持ちで自然(神様)を崇めることにより、自然の中の一部として生かされている人としての幸福感が生まれるのだと感じました。
    神様という存在は人の心が創り上げたものではあるのでしょうが、それは人の心を律したり、人々を繋げてくれている存在でもあり、そういったものが都会では希薄になっている気がして、神去村の慣習が羨ましくもあります。

    勇気くんの男子目線で綴られた、直紀さんとの恋愛事情も面白かった。
    神去村に住む人たちの中でいろんなことを学び成長した勇気くん、私の目から見ても頼もしい男の子になったなー!

    皆、痛快で素敵な登場人物たち。特に繁ばあさんのキャラは、最高っ!!

    信仰には興味のない私が、神様を崇める心は人間として自然な姿だと感じました。
    昔からの慣習が理解できないなー・・と感じている人に読んで欲しい一冊。

  • 神去村の続編です。
    いや〜若いってええなあ!
    今回も愉しませていただきました。

  • 神去村にも慣れてきた勇気の村でのファンタジーやら、直紀さんとの恋愛の進展具合など、盛りだくさんの楽しいお話。清一さんたちのお父さん世代がなぜ少ないのか?疑問を持った勇気にお墓に行くよう勧めた直紀。事実を知り想いを馳せる勇気はまた、たくましくなっていく。恋愛事情も狭い村なりにいろいろと。読んでいるうちに、しをんさんの作品なのに、有川浩作品を読んでいるような気分になってきた。似てるのかな?

  • 「神去なあなあ日常」の続編。村での暮らしも一年を過ぎ、あこがれの直紀さんとドライブするまでに発展した勇気。遅々として進まない恋愛は100年先を見据えて仕事をしなくてはならない林業に従事しているせいか?そんなわけないよなぁ~と思いながら楽しく読んだ。村の起源、ヨキとミキの馴れ初めがわかってよかった。村にひとりの子供、山太のクリスマスの話は?って感じだけど、なあなあとほっこりする。ぜひまた続編を書いてほしい。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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