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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198635091
感想・レビュー・書評
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これを読んで私たちの世代から日本を本当の主権国家にしなければならないと強く感じた。
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とにかく登場する論客が豪華。沖縄タイムズの連載インタビューの書籍化で、基地問題と原発がテーマ。
福島県出身の社会学者である開沼博さんへのインタビューは特に印象に残った。原発問題を冷静かつ多角的に分析しているが、その言葉は心に迫ってくる。
政治が大きく動き、エネルギー問題や基地問題が議論に上がるこの状況で、全国の人が読んでおくべき本だと思った。-
「全国の人が読んでおくべき本だと思った。」
なかなか自らのコトと出来ないでいるテーマですね。早く読まなきゃ!「全国の人が読んでおくべき本だと思った。」
なかなか自らのコトと出来ないでいるテーマですね。早く読まなきゃ!2012/11/28
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沖縄と福島を軸に中央と地方との関係が抱える根深い問題についてのインタビュー集。
戦後の復興から高度経済成長期に犠牲にしたり見ないふりをしてきた問題が、この震災と原発事故を機に一気に明るみに出てきたという論旨。
具体的な解決策はなく、意識の切り替え、覚醒を訴える内容が多い。頷ける部分は多いが、間違いを正そうという意志よりも不満とあきらめのトーンが強い。
これでは間違いを正す力にはならない。 -
何なんだろう。
この気持ち悪さは…。
他責の嵐しか感じません。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:304//To38
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住民投票運動とローカルレジーム ハーベスト社
地域活性化=人が嫌がるものに手をだす とうい等式がなりたってしまった
民主主義的方法で自らいい形で威勢よく地域活性化といわずに、うまく縮小していける方向を探るモデルをたてられるか -
東日本大震災後の沖縄タイムスによるインタビュー集。
福島と沖縄は日本という中央(全体)に対してとても似た一面を持っている。その事実を識者の言葉で再認識することができる一冊。結論というものは出ないが読んでおきたい一冊だと思う。
福島と沖縄から本当の日本が見える。 -
「沖縄と福島から見えた日本」という副題がついているとおり,「国策としての棄民」ともいうべき40年間(あるいはそれ以前からの)の沖縄と,原発被災した福島との,相似性にスポットを当てて,新聞記者が著名人にインタビューをしています。
取り上げられている人たちは,すでにわたしの本棚にも何冊かの本がならんでいる人たちでした。
インタビューアである新聞記者の渡辺豪氏の所属は,沖縄タイムス。その紙上に連載されたものを集めたようです。
ただ,このインタビュー記事は,まるで渡辺記者との対談の様なときもあります。それくらい,記者の方も,当事者意識でしゃべってしまっているのだと思います。
とにかく,日本はアメリカから早く「独立」する必要があります。 -
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沖縄、福島の現状を認識しつつも暗黙している時点で私も加担者だ。当事者意識が伴わない痛みへの共感は持続性がない。その通りだと思う。
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沖縄と福島を通して日本を考えるインタビュー集。インタビュアーは沖縄タイムス記者の渡辺豪氏。名うての論客8人のインタビューしています。
そのインタビュー相手がとにかく豪華で、ネットで見つけて即購入しました。内田樹さん、辺見庸さんは著作のほとんどを持つほどのファン。ほかにも佐野眞一さん、小熊英二さん、佐藤栄佐久さんら個性的な論客ばかりがそろいました。
いずれも沖縄と福島の現状から日本の問題点を炙り出して夢中で読みましたが、個人的には、実は本書で初めて知った福島大教授の清水修二さんのインタビューが大変興味深かったです。
原発立地自治体に国が交付する「電源3法交付金制度」は原発事故で広く知られるようになりましたが、その目的に「地域振興」が掲げられるようになったのは、実は90年代に入ってからだそうです。それから露骨な利益誘導、政策誘導が始まります。
07年に成立した「米軍再編交付金」もまったく同じ仕組みで、実にグロテスクに感じました。
原発も基地も、実は地域格差を前提にしています。原発や基地がないと、その地域の経済が立ち行かなくなる。清水さんは「地域格差が是正されると、そういうものを推進したり、稼働したりできなくなるという意味では、『原発や基地が地域格差を是正する』という国の言い分は論理矛盾だと、ずっと前から思っています」と主張しています。
千葉大教授の広井良典さんは、現状の問題点を明示するところからさらに進めて、追求すべき未来の姿にも言及しています。
キーワードは「定常型社会」。時間軸を尺度に経済成長すれば豊かになるという信仰を捨て、地域に根差した空間軸で豊かさを捉えようという考え方です。
訳知り顔の大人たちは「青臭い」というかもしれません。しかし、これまで、こうした訳知り顔の大人たちの代表のような人たちが主導してきた原発が今回こういう形で破滅的な事故を起こしました。
本書でも登場している内田樹さんは高橋源一郎さんとの対談で、原発推進派を「悪者」としたうえで、「悪者だから賢いはずだ、だから任せておいて大丈夫だという意識があった。ところが今回(原発事故で)はっきりしたのは、彼らは賢くはなかった、任せておけない」と語っています。
本書を読み、私たちも原発や基地の問題を人任せにせず、主体的に考えていくべきだろうと思いました。
それにしても本書に登場する論客たちの思想の打点の高さと言ったらないですね。 -
福島の事故と沖縄の問題を同時に考える本。
アメリカからの独立的な意味で共感できるところはあるのですが、その準備もしなければいけないし、原発反対するにしても、エネルギー問題自体を適切に考えているのか疑問があったりもしました。
なんとなく、こんな考えもあるのかくらいで、流し読みしてしまいました。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4409160.html -
一見無関係に見える沖縄と福島を考えた論考だが、広井さんの「定常型社会」という発想に魅力を感じた.元福島県知事の佐藤さんはいろいろな修羅場を乗り越えてきたので、発言に重みがあると思った.
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沖縄の米軍基地と福島の原発という、およそ40年前からつづく地方への押し付け問題について、沖縄タイムズ論説委員によるさまざまな論者へのインタビュー集。当事者性をどうもつか、そして地方はかならずしも押し付けられただけ、というわけではないことといった共通項がある一方、「脱原発」は前向きにイメージできても、「脱米軍」はイメージできない、というのは、当事者でなくてもそうかもしれない。自然エネルギーにおいても原発と同じ構造が起こるという警鐘もある。
偽東京をあちこちに作ろう、という流れでは何も変わらない。けれど、制度設計の失敗ではなくて、国民の公民意識の未成熟ぶりが原因だと内田樹さんはいう。さもありなん、自分に当事者性と成熟があるか自問すれば。 -
2012最後の一冊。
僕らの世代はほとんど政治なんて当てにしていないし、絶望していると思う。でもそこで思考を停止してはいけない。考えろ、考えないと死ぬぞ。学べ、学ばないと死ぬぞ。
そんなことを思った今年。
最後の一冊。 -
小熊英二さんの語りから感じられる自信はどこからくるのだろう。原発に関しては、政権が代わり(インタビュー時は前の政権)、軌道修正が明らかになってきた中でも同じ調子で意見を述べるのだろうか。
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沖縄が返還されてから40年、福島第一原発一号機が稼働を始めてから41年という年月が経って、その地でどのようなことが起こってきたのかをこの本を読むまで、ほとんど知らずに生きてきたのであって、それはまさしく多くの日本人(沖縄・福島の人を除く)の姿であるのかも知れない(自己を弁護するつもりではない)。かように、私たちは他の人々の苦しみに無関心であり、また他の人々の犠牲のうえに生活が支えられていることにさえ無自覚に生きているのである。でも、当事者の気持ちになることのなんと困難なことか!
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沖縄タイムス”国策を問う”という対談記事をまとめたもの。オモニバス版と言っていい。沖縄と福島というキーワードから、8人のインタビューが収録されている。
内田樹と開沼博が特に良かった。
内田は、”日本辺境論”の内容を想像していたが、2009年に書かれたそれより、はるかに国家的危機意識が進んでいると感じた。”成長信仰”から抜けだし、人口減少による縮小経済といかに向き合うか。ダウンサイジングをいかに進めていくか。脱原発を選択するには、成長無き国家戦略が提示されなければいけいない。それには、根源的な豊かさの追求が置き去りにされていると指摘する。
開沼はまだ20代とは確かに思えない。原発誘致と過疎の問題、それは割り切れない意識が含まれる。AかBか、簡単には結論が出ないはずだが、当事者性を欠いた人には、”正しい”ことを平気で言えてしまう。
この国のことは、もはや他人事では済まされない。公民性、当事者性を一人一人がいかに育てるかが大切だと改めて思う。
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