評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)

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レビュー : 147
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635671

作品紹介・あらすじ

本書で示されるのは、新しい「交易」と「共同体」のありかた。

貨幣も、情報も、評価も、動いているところに集まってくる。ならば、私たちはどのような動きをする集団を形成すればいいのか。そのために個々ができる第一歩とは。

キーワードは「情けは人のためならず」。若者と年長者の生態を読み解き、ポストグローバル社会での経済活動の本義にせまる変幻自在の対談。

感想・レビュー・書評

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  • 岡田斗司夫と内田樹の対談形式の本。これからはこういう共同体を目指したらいいんじゃないかなということを主に語っている。主なことはこれまでの内田さんの本に書かれていることなんだけど、岡田さんてなんというかものすごく突飛というかユニークなシステムをぽんぽん思いつく人なんだなぁと感心しながら読んでいました。
    仕事をしたいから社員がお金を払う会社とか。面白いなー。心地よい反骨精神みたいのを感じる。

    ・心が折れる瞬間についての考察で、身体を無視した「生きがい」という度量衡、という考え方。
    ・ロスジェネ論は不毛
    ・「キャッシュ・オン・デリバリー」は不信の証
    ・太宰治の小説の最初の一文のウマサ。
    (あ、トピックのタイトルもあるけどそうじゃないものもあります)がすごく説得力あった。
    キャッシュ・オン・デリバリー~の映画の中のマフィアの例えとか。

  • マスメディア=情報のプラットフォーム。皆が同時に語り合える、共通の場所を提供している。
    努力と報酬について=良いものは無料で流行させる。
    家族制度の基本は、同じ釜の飯。
    教育(機能)、師弟関係は⇒コンテンツの提供が教育であるというあやまった考え。

  • 「パスするゲームに参加していると、気がつかないうちに
    ゲームに参加するための基本的な条件は周りの人が
    全部整えてくれるんですよ」

    これ、最近自分の周りに実際起こったことのようで、
    読んでふるえた!

    いつもの、内田さんがひとりでだーっと話してるだけじゃなく
    岡田さんの相容れないようで共通してる認識や
    両方のめちゃくちゃ鋭い反射神経と頭の回転。刺激的。

    図書館で借りたけど買おう。

  • 微妙に話がかみ合っていない中で、岡田さんが一生懸命内田さんを説得しようとしている雰囲気が楽しい。岡田斗司夫はやっぱり頭が良いと思う。
    イワシ化する社会とか、自己実現以上に大切なことは集団が生き延びること、経済活動の本質は等価交換ではなく贈与と反対給付などなど、いちいち腑に落ちるネタが展開されていて興味深い対談集でした。

  • 岡田さんの朝日新聞、土曜版の人生相談が余りに鋭く面白かったので、著書をいくつか読んでみた。
    サブカルチャーの人・・・という印象を持っていたのだけど意外にも、社会構造の分析や過去から未来社会の行方等も論じていて深く、なかなか面白かったのだけれど、腑に落ちない点もいくつかあった。
    この内田さんとの対談でも話題になっていたフレックスという会社組織のこと。普通、会社は社長が社員に給料を払うのだが、岡田さんの会社では社員が社長に給料(?)を払うことでなりたっているという。内田さんはそれを任侠世界の上納金と似ていると指摘していたが、私は宗教団体のお布施と似ていると思っていた。
    普通とは逆の発想で面白いようだが、結局のところ社員は違うところで生活費稼いでいる。
    それって会社と呼んでいいんだろうか?

    社会における様々な価値観の変化を論じていて面白かった。
    いかに生きるべきかを考える参考にもなる。
    パス回しが大事というのを覚えておこうと思う。
    内田さんの夫婦論は説得力ありました。

  • 今の経済の延長線上には幸せってこないな、と思っていた。その解決案の一つ。そ

  • 共同体の話は興味深かった。拡張型家族コミュニティは今の時代に必要になってくると思う。情けは人の為ならずって本当だよね。すかさずパス回しできる人になりたい。

  • .@levinassien 先生と .@ToshioOkada 先生の対談本。いくつもほほぅと思わせるところがあったが、頭が痛くて纏まらず。再読してメモしたい。ここのところ量産過剰で?な本も少なくなかったが、久しぶりに内田樹先生本で楽しかった。
    雑多に心に残ったこと。
    子供達を田舎で掃除をさせてその無意味さ、宇宙の真理に気づかせる。とか。誰とでも幸せになれる人が結婚の条件。とか。努力と報酬は一致しない。アメリカは未病という発想がない。嫉妬文化である。決断力はいらない。決断を迫られるような状況を引き起こさない。とか。一番頼りになるのは、人柄の良さが大事。とか。勉強しなさい、ではなく、本人が勉強したいと思うこと。気長に待つこと。とか。贈与の経済については、師を持つことで、師から得たものを人々にパスする。贈与とはこの話が一番ストンと落ちた。

  • 対談集。ボクはオタキングには都度影響を受けてきたことを認めるが、この歳になっても、まだまだものすごく核心を突かれる頁に遭遇してしまう。今回はさすがに内田樹氏が相当格上だが。

    何時の世もそうだが響かないひとにはまったく響かないだろう。それでも「人に与える」ことこそが個人や社会にとってこれからさらに必要である、というお2人の思いは、広く伝えられればよいなと思った。

    ストーリーや着地点があるわけではないので読後感は意外にモヤモヤする(笑)。対談なんてそんなもので、頭に残ったフレーズを適度に読み返すくらいがちょうどよい。

  • この言葉は希望だなぁ。
    “人間は強いものに導かれて強くなるんじゃなくて、弱いものをかばうことでしか強くなれない。”

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著者プロフィール

うちだ・たつる 1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。道場兼能舞台兼私塾「凱風館」館長。神戸女学院大学名誉教授。翻訳家。専門はフランス現代思想史。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ブログ『内田樹の研究室』。



「2019年 『そのうちなんとかなるだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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